冷静に,科学的に,教採合格について,考えましょう!それが不合格を合格にする大きな第一歩ですよ!

教育論

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【レトリカ・ブログ】

 

レトリカ教採学院(教採塾)の河野正夫です。

 

思い起こせば,今から,10年近く前,私がブログを始めた頃は,私のブログは,冷静で,科学的な論調でした(微笑)。

最近は,ちょっとアグレッシブな論調も多く,数年前の気品が感じられないとお感じの,愛読者の方もいらっしゃるとの声を聴きました。

まさに,その通りでして,年月の移ろいとともに,気品が薄れたのかもしれませんね。

 

せっかくですので,少し,気品高く,冷静に,科学的な論調を復興させることにいたしましょう(微笑)!

 

さて,受験産業・受験予備校・受験講座では,合格者数や合格率を宣伝します。

誰しも,合格者数や合格率は,気になるところです。

 

でも,教員採用試験においては,あまり,他人(他の受験者たち)の合格者数や合格率は,参考になりません。

 

高校入試や大学入試などでは,概ね,受験する人の年齢や立場が揃っています。

高校入試なら,受験者は中学3年生,大学入試なら,受験者は高校3年生が中心で,浪人生を考慮しても,圧倒的大多数の年齢は,数歳程度の枠に入ります。

そして,志望校ごとに,偏差値的に,受験生のレベルが固まりますから,同質・同レベルの受験者であれば,合格者数や合格率は,参考になる数値と言ってもいいかもしれません。

 

ところが,教員採用試験は,受験者の年齢は,21歳~59歳,受験時の立場も,学生,院生,講師,臨採,民間企業の会社員,無職,主婦(夫),外国在住,アーティスト,自営業,公務員,現職教諭などなど,本当に,多種多様です。

学歴も,大学生から,修士号取得者,博士号取得者,外国での学位取得者,多様な資格の取得者など,高校受験や,大学受験のような志望校ごとに,概ね,受験者の偏差値が揃うということは,まずありません。

 

つまり,教員採用試験においては,あなたの志望校種・志望教科での,ライバル受験者の,年齢は,21歳~50歳の間で,現在の立場は,学生,院生,講師,臨採,民間企業の会社員,無職,主婦(夫),外国在住,アーティスト,自営業,公務員,現職教諭などなど多種多様で,学歴も,超有名ブランド大学から,あまり有名でない大学・短大,そして,取得学位も,学士・修士・博士等々,本当に多様なのです。

もちろん,学歴だけでなく,経歴も多種多様で,人もうらやむ大企業の正社員であったり,既に,プロフェッショナルと言える仕事に就いていたりと,本当に様々です。

 

そういった受験者が競い合う教員採用試験の対策講座で,人数だけの合格者数や,合格率を計算しても,あなたが合格するかどうかの指標にはなり得ません。

 

また,

 

15回連続不合格だった人が合格した!

定員数名の志望先に合格した!

民間企業から合格した!

主婦(夫)から合格した!

大学生から一発現役合格した!

 

などと,喧伝されている場合もありますが,これも,その合格者が,どのような志望校種で志望教科で,どのような経歴・学歴・バックグラウンドかで,合格の可能性は,全然違います。

 

合格者の声は,エピソードとして聞く(読む)には,興味深いかもしれませんが,あなたの合格には,さほど役立たないというのが,過去17年間,教員採用試験対策講座を主催していて,感じることです。

 

もちろん,レトリカ教採学院でも,上記のような「~が合格した!」という例は,それぞれ,たぶん,十数例以上,あるいは,数十例以上ありますが,それが,今,あなたの合格を保証するものになるかというと,おそらく,そうではないと思います。

 

もしかすると,指導講師の力量を若干,自慢するネタにはなるかもしれませんが(笑),そのことは,あなたの合格可能性を保証するものではありません。

 

早稲田・慶応・上智出身で,一部上場の大企業のエリート社員を,合格に導いたことは何度かありますが,でも,それは,きっと,指導講師の力量ではなく,その人,本人の実力だったのでしょう。

 

日本有数の技術を持つプロフェッショナルを合格に導いたことも何度かありますが,これも,きっと指導講師の力ではなく,その人,本人の実力でしょう。

 

15回以上不合格になった人の合格も十数回以上,お手伝いしましたが,いずれも,時の流れと言いますか,採用倍率のなせる業だったという側面もあったかもしれません。

 

自慢しようと思えば,いくらでも自慢できるのですが,科学的に検証してみて,指導講師のこれが功を奏したと言えるかどうかは,また別問題です。

 

日本の教育界,特に,予備校・塾・講座業界は,表面的な数字にのみ,着目し,科学的な検証をしません。

 

具体的に言うと,相関関係と因果関係を区別しません。

 

相関関係とは,ある予備校・講座を取った人の何十パーセントが合格したというものです。

例えば,この講座を受講した80%が合格した!というのは,相関関係だけを言っています。

 

因果関係というのは,この予備校・講座を取ったから,合格したという「原因・結果」の関係のことです。

この予備校・講座で,こんな指導をし,こんな力を身に付けたから,これまで合格しなかったけれども,今回は合格したというのが,因果関係です。

 

多くの予備校・講座は,相関関係の数字を,「事実だ!」と宣伝しますが,単なる「事実」には,何の意味もありません。

 

(厳密には,ある予備校・講座を受講した人の90%が合格したというのは,相関関係ですらないという考え方もできますが。。。)

 

例えば,仮に,「カープファンの3分の1は,ガンで死んでいる!」という命題が事実であったとしても,「カープファンである」ことと,「ガンで死ぬこと」には,何の因果関係もありません。

もし,日本人の3分の1が,ガンで死んでいるのであれば,上記の命題でわかることは,カープファンは,日本人一般の傾向を備えているというだけです。

 

つまり,元々,日本人の3分の1がガンで死ぬのであれば,日本人の中で,特にカープファンが偏った人々でないのであれば,カープファンも当然,3分の1は,ガンで死ぬわけです。

カープファンだから,3分の1がガンで死ぬわけではありません。

(これも,厳密には,相関関係ですらないという考え方の方が正解かもしれませんね。。。)

 

こんな初歩的な数字の考え方もしないのが,残念ながら,日本の教採予備校・講座なのかもしれません。

 

また,例えば,ある病院は,ガンの末期患者を中心に治療しているとします。

ガンの末期患者の治癒率は,かなり低いでしょうから,この病院の治癒率は低くなります。

 

もっと軽傷のガンや,重病以外のちょっとしたインフルエンザなどの治療をメインにしている病院なら,治癒率は,限りなく高いでしょう。

 

この2つの病院の比較で,医師の腕や,医療技術の良し悪しを比較することはできません。

 

相関関係は,「事実」であっても,因果関係を明示できないということを知る必要があります。

 

また,「事実」であることを強調したいがあまり,「ウチの合格率は,10回以上指導した人を母集団して計算している。」などと言うのも,あまり意味がありません。

1回の定義があいまいだからです。

ある講座は,1回は,1時間の指導かもしれませんし,1時間30分かもしれませんし,6時間かもしれません。

単位が,「回」という,不確かなものであるので,測定になり得ません。

何時間なら,まだ,単位として,使用可能ですが,「回」は,まったく意味がありません。

 

というよりも,そもそも,「年間,カープの試合に10回以上行った人の3分の1は,ガンで死んでいる。」が,おそらく成り立つでしょうから,10回以上を母集団にしていても,なんら因果関係はありません。

10回以上カープの試合に行っても,行かなくても,3分の1は,ガンで死んでいますから。

 

科学を追求する人は,相関関係と因果関係を厳密に区別します。

科学を追求する人は,単位の定義を厳密に明らかにします。

 

科学を追求しない人は,追求しないにも関わらず,「これが事実だ!」,「事実で勝負!」と,意味のない数字を振りかざします。

 

 

河野正夫は,そして,レトリカ教採学院(教採塾)は,17年前の創立以来,合格者数や合格率を,まったく自慢したことはありません。

合格者数はそろそろ,1,000人を超えているかもしれません。

合格率は,どのくらいでしょう。

7割か,8割か,そんなものでしょうか。

でも,そんな因果関係が立証されない数字を「事実だ!」と言って,自慢するつもりは,毛頭ありません。

 

レトリカの講座やレッスンで学んだ人の圧倒的多数は合格します。

 

でも,レトリカの講座を選択し,受講してくださった時点で,その方々は,かなり優秀だったのです!(微笑)

 

講座の安さや,見せかけの合格者数・合格率ではなく,河野正夫のブログ記事やメルマガ等を読み,河野やレトリカの講座・レッスンの本質を見抜いてくださって受講してくださっているので,元々,合格の資質がおありになったのかもしれません。

 

もちろん,河野もレトリカの講座も,徹底した合格戦略を伝授しています。

河野が,戦略と脚本と演出を100%伝授できた方の合格率は,ほぼ100%です。

それなりの自負と自信はあります。

でも,それを「事実だ!」と喧伝する気はありません。

 

良く調べれば,因果関係は発見できるでしょうけれど,合格したい人が,合格したのであれば,それはそれでよしとしています。

 

問題なのは,河野正夫が,レトリカの講座が,あなたを合格させることができそうかどうか?という判断です。

 

レトリカの隠れたモットーは,

 

「今だけ,ここだけ,あなただけ!」

 

です。

 

昨年,何百人を合格させようと,今年,あなたの志望先で,あなたを合格させることができなければ,あなたには意味のない指導となります。

 

河野正夫は,レトリカの講座は,今年,あなたの志望先で,あなたを合格させるための戦略と脚本と演出を,徹底して伝授します。

 

今年,あなたの志望先で,あなたが合格したいのであれば,是非,河野にご相談ください!

 

 

では,また明日!!

 

 

レトリカ教採学院(教採塾)

河野正夫

 

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