【川上貴裕】読んでもらえる・読みたくなる文章の、重要なカギとなるものは、実は、広告戦略に通じているものがあります!

パフォーマンス力向上

教採塾の川上です。

 

 

前回のブログ に引き続き、『読んでもらえる・読みたくなる文章』の正体について。

 

読んでもらえる・読みたくなる文章の、重要なカギとなるものは、実は、広告戦略に通じているものがあります。

なぜ、志望動機文、自己アピール文、小論文など、文字媒体での主張の多くが失敗してしまうのか。

この理由は、人間の本質に由来するのですが、全くと言っていいほど、理解されていません。

これを理解すれば、読んでもらえる・読みたくなる文章のカギを握ることができます。

同時に、今までの志望動機文や自己アピール文、小論文、投稿に至るまでが、なぜ、うまくいかなかったのか、納得できるはずです。

 

まずは、その第一弾!

『予防策ではなく、解決策を売りにすること。』

 

思考実験から入りましょう。

例えば、今話題の、煽り運転。

煽り運転が、ニュースなどで話題になる前も、ドライブレコーダーは数年前から、数々の企業が販売していました。

あなたは、数年以上前から、イチ消費者として、ドライブレコーダーの必要性を今ほど、感じたでしょうか。

運転しない、車を持っていないという人は置いておくにしても、恐らく、当時は、そもそも、ドライブレコーダーの認知率が低いこともあり、どこか他人事で、「まぁうちは大丈夫だろう。」、と考える人も多かったはずです。

せいぜい、車間距離を詰めてくる人間に対して、「なにくそ!」、「馬鹿野郎!」、と感じたくらいではないでしょうか。

もちろん、決して安いものではないので、値段的にも、購入を見送った方がいらっしゃるのも事実でしょう。

しかし、一度、ニュースで煽り運転の話題が次々と報道されると、ドライブレコーダーを購入する人が続出しているようです。

例えば、2018年当時のドライブレコーダーの普及率は、およそ、30%に満たなかったと言われています。

しかし、煽り運転が話題になり続けている今年は、昨年よりも、既に120万台増で、売れゆきも2倍以上に膨れ上がっているお店が続出しているようです。

今なら、ドライブレコーダーの必要性を、ひしと感じている方も、多いのではないでしょうか。

 

続いて、保険の話をしましょう。

年齢や持病にもよるとは思いますが、今現在、ガン保険に加入されていらっしゃる方は、どれくらいいるでしょうか。

保険市場の統計によると、昨年度の加入率は、20歳代で21.1%、30歳代で40.6%、40歳代で41.9%、50歳代で41.8%、60歳代で35.9%、なのだそうです。

どれを見ても、過半数を超えている年代はありません。

保険の話やCMを見聞きする中で、ものすごく魅力的なラインナップがあるのを知っているのにも関わらず、この加入率です。

加入されていない皆さんは、なぜ、加入されていないのでしょうか。

持病や、保険料の問題も然りですが、それらを除いて、街頭アンケートで挙がっているものは、「まだ自分は大丈夫だろう。」、という理由なのだそうです。

しかし、仮に、年齢に関係なく、保険に加入していない人が、明日、突如、ガンの宣告を受けたとして。

そんなときに、例えば、『絶対にガンが治る薬』が売られていたら、「まだ自分は大丈夫だろう。」、と考えていた人も、恐らく購入したいと感じますよね。

 

何が言いたいか。

 

予防策があるにも関わらず、多くの消費者は、問題に直面するまでは/その必要性を感じるまでは/自分の身に及ばない限りは、その予防策に投資しようと思いません。

所詮は、いわば、どこか他人の絵空事なのです。

しかし、実際に何かが起こると/話題になると/身近で似たような事案があると、解決策として、それらに対して、惜しみなく出費をします。

つまり、何かが起こってからでないと、基本的に、動かない・興味が沸かない人が多いのです。

何かが起こってからの、解決策ばかりを、気にする人が圧倒的に多いのです。

 

志望動機文や自己アピール文も一緒です。

どれだけ、

 

「教員になったら、いじめをなくしたい。」、

「子供が主体の授業を展開したい。」、

「不登校児童を減らしたい。」、

 

「○○したい系。」、というような、予防策、希望的観測、願望系ばかりを語っても、興味をもってもらえません。心動かされることも、そうはありません。

 

面接官は、消費者の目をもっています。

(消費者の目とは:

例えば、皆さんが、夕飯の牛肉を買いに行くとして。

陳列されていた牛肉を見たときに、味に何の関わりはなくとも、ラップが緩んでいるものや、少し血が多く出ていて、見た目がちょっと、というもの、トレーが少し折れているようなものは、手に取りませんよね。

「なんだかなぁ。」、と思うものは、味に何の影響が無くとも、購入しないはずです。

買わなかったからといって、その牛肉に対して、罪悪感もないはずです。

半額になっていれば、「お得じゃん!」、と思って、ようやく購入する人が出てくる、その程度のはずです。)

 

面接官も、この消費者の目で、教員採用試験に臨んでいます。

ちょっとな、と感じる人や、疑問に感じる人、予防策ばかりを語る人は、まずもって信用してもらえませんし、いいね!と思ってもらえません。

信用してもらえないとどうなるか。

そうですね、不合格まっしぐらです。

 

しかし、毎年、志望動機文や自己アピール文の添削をしていると、予防策ばかり語る人が、結構いらっしゃるんですよね。

 

重要もの、面接官が興味を持つもの、面接官が心動かされるものは、具体的な解決策です。

広告戦略・セールスと一緒です。

予防策を提案するよりも、解決策を提案するほうが、遥かに売れ行きが良い(好感・共感・好印象が勝ち取れる)のです。

断然、簡単に売る(アピール)することができるのです。

(※ただし、予防策が、解決策とみなされる場合や、予防策の治癒的な側面・即効性が協調されるものは、その限りではありませんが、これはまた、いつかどこかでお話します!)

 

解決策を提示して、読んでもらえる・読みたくなる文章を、作ってみてくださいね!

 

 

では、また日曜日に!

 

 

次回は、『読んでもらえる・読みたくなる文章』第2弾を、ご紹介します。

 

 

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