発想力、感性って、どうやったら身に付くのでしょうか?
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 教育論

教採塾の川上です。
大阪校への同行と、個人レッスンの関係で、1日ずれてしまいました!
申し訳ございません。
さて、
個人レッスンで、「発想力、感性って、どうやったら身に付くのですか?」という質問を多くいただきます。
はっきり申し上げるのであれば、
知識・教養がどれだけあるかどうかです。
知識・教養なくして、
思考することはできません。
選択することはできません。
判断することはできません。
表現することはできません。
活用することはできません。
ただ、ここで言う知識・教養とは、いわゆる狭義の意味での学力とは違います。
学力があることと、発想力・感性が身に付いていることとは、イコールにはならないからです。
教師の観点からしても、
学力がある教師=子供から好かれる教師
ではないはずです。
みなさん、好きだった(憧れていた)恩師が一人はいらっしゃることと思いますが、尊敬・慕っていた理由が、「あの先生は、有名大学出身だったから。」ではないはずです。
その恩師に、豊かな教養と感性、人間的な魅力があったからではないでしょうか。
では、魅力ある人は、どのようにして発想力や感性を磨いてきたのでしょうか。
これらの能力は、知識や教養を土台にしていますので、ちょっと勉強した程度では、すぐに身に付けられるものではありません。
ただ、発想力や感性を磨く機会は、ふとしたところに、沢山落ちています。
しかし、多くの人は自ら、それらの力を身に付け、磨く機会を逃しています。
どんなことで逃しているのか。
例えば、
自分で確かめもせず、他人からの情報をもとに、それに従う・その通りにする。
あるいは、
「あの人って、○○なんだって!」という噂を聞いて、「そうなんだ!」と鵜呑みにし、色眼鏡で、その当事者を見る。
というものが、まずは挙げられます。
他人からの発言・情報は、自分が確かめていない限りにおいては、正確か、正論かさえも分かりません。
しかし、上記の例のような人は、自分でロクに調べもせず、直接見もせず、聞いたことだけを信じるので、自分の考えが他人によって左右されてしまいます。
軸がなく、実につまらないですよね。
個人的には、「信念が無いな」とさえ感じてしまします。
加えて、
固定観念や既成概念に拘る(こだわ)あまり、考えが進歩しない人。
なんとなくの好き嫌い・主観で、物事を判断してしまう人。
これもまた、知識や教養が乏しく、視野が狭いがゆえの、一方的な決めつけに過ぎません。
このような人たちは、発想力や感性を身に付け、磨く機会を自ら逃しているのです。
余談ですが、最近、教採塾の質問箱で、
「教採塾に行こうかと思ってましたが、結構LineとかTwitterで情報を出してくださるので、お金もかかるし行くのやめました!これからも色々な情報発信をよろしくお願いします!」(原文まま)
というお言葉をいただきました。
もちろん、無料で学ぶ機会というのも重要です。
我々としても、
「全国の教師志望者に、合格を勝ち取っていただきたい!」
「少しでもタメになる情報が発信できたら!」
という想いで、SNSやブログを掲載しています。
しかし、現状として、Twitterで言うなれば、140字~280字程度に過ぎません。
その限られた場において、実際の講座の内容や、表現、ニュアンスを再現することは不可能です。
当然ですが、
講座内容や講座資料を直接見聞きした人と、SNSを読んだだけの人を比較すれば、情報量・知識量の違いは明らかです。
直接聞かなければ、表現、熱量、微妙なニュアンスなども全くもって違ってきます。
ラインやメールで、伝えたい意図が歪曲して解釈されてしまい、「そんなつもりで言ったんじゃないのに。」ということで、相手と険悪なムードになった経験が、皆さんも一度はあると思います。
また、
林修先生の「いつやるか。今でしょ!」というセリフも、紙媒体やTwitterで書かれただけだったら、流行語にはなっていなかったかもしれません。
あるいは、
松岡修造さんのイメージが「太陽神」、「熱い!」というのも、ご本人の表情・声を見聞きしているからであって、紙媒体で説明があるだけでは、あの熱意がいつも伝わっていたかどうかは分からないでしょう。
上記の例で、お分かりいただけたと思います。
教採塾のブログやSNSでも、学習する上でのコツや、「ここがポイント!」というようなものは、伝えることができます。
だからと言って、
講座内容の全てがそこにあるわけではありません。
河野が実践した模擬授業や面接の模範回答例、受講生が実践した模擬授業・模擬面接に対する河野・Ryoさん・川上のコメント、受講生たちの考え、グループで出した意見の数々、教育時事に対する考え方・捉え方、その場の熱量、記憶に残る面白いディスり、講師陣の実際の印象なども含め、そこに載ってはいません。
決して、「教採塾に入りなさい!」ということではありません!(笑)
これまで強制したこともありませんし、これからも強制することは絶対にありません(笑)
残念でならないのは、
受講する・しないも自由であり、かつ、強制もしていないのにも関わらず、公の場で、しかも匿名で、一方的に、「お金を出してまで行かなくてよかった!」というような発言をした、その方の品格の乏しさ。
また、そのような方が、教員志望者の中にいらっしゃるということ。
本日のブログの内容と併せて言うのであれば、
既にある情報や、目の前の現状だけで満足し、直接見聞きしたり、調べたりというような行動を起こさない人は、いつまで経っても発想力や感性は、身に付かないし、磨かれないということです。
無料で学ぶ機会があるのも、もちろんいいことですが、
河野やRyoさんの発言を少し借りるのであれば、
料金を払ってでも、直接、講座や講演、ライブなどを見たい!聞きたい!という方や、
雰囲気や話し方、想いなどを生(ライブ)で感じ、本物に触れたい!
という方こそ、教養にしても、発想力・感性にしても、そういったものが身に付き、磨かれていくのだと思います。
余談が過ぎましたね!
というか、熱くなりすぎました(笑)
繰り返しになりますが、今回のブログでお伝えしたかったことをまとめると、
他人からの情報や発言を鵜呑みにするのではなく、直接自分で見たり、調べたり、考えたりして、自分の軸となるもの、信念となるものをもつことが、発想力や感性を磨く上で重要だということです。
次回のブログは、ちょっとしたことから始められる、感性の鍛え方を紹介していきます!
では、また7の付く日に!
川上貴裕