【川上貴裕】今一度、一方的な語りを、面接でしていないかどうか、考えてみてください!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 面接力向上
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レトリカ教採学院(教採塾)の川上です。
★なぜ、教師を目指すのか。
★自分のどこが、教師に向いているのか。
★志望する校種・教科で、どう貢献できるのか。
志望動機文に通ずる大切な問いですが、これらを考えるときは、「一方的になっていないか。」という要素を、改めて、考えてみてください。
多くの人が、陥ってしまう要素です!
【一方的にならない、とは。】
極端な話、そもそも子供達にとっては、強制的に決められたクラス、席で、学びを強いられているわけです。
ただでさえ、強制された世界の中で、更に、教師が「これをしたい!あれをしたい!」と、意欲をもって語っても、子供達にとっては、実は、乗り気でない場合、または、余計に苦を強いられている場合も、可能性としては考えられます。
皆さんが子供の頃、教師のやることなすことで、「え、またやるの!」、「それ、ほんと嫌!」といった経験が、誰にも一度は、あるはずです。
改めて、子供時分に戻って考えてみて、一方的になっていないか、強いていないか、というのを考えてもらいたいと思います。
一方的にならないというのは、目に見えない部分にも、及びます。
それは、子供達との信頼関係の構築の方法です。
多くの人が、「子供達と信頼関係を構築し…」と語ります。
信頼関係を構築する、それ自体は、素晴らしいことですし、必須です。
ただ、信頼関係というのは、授業が面白い、教師の人間的魅力に惹かれる、などの部分で、子供側が、教師を信頼していくものです。
しかし、多くの教採受験者は、「子供目線に立って考えて…」、「子供の些細な変化も見逃さず…」、「子供に毎日声をかけて…」などと、一方的にも感じられる要素を語ります。
仮に、面接官に、「信頼関係が構築できていない状況で、何かにつけて話しかけられたり、常に見られていると感じたりしたら、苦痛な場合もあるのではないか。」、「子供の視点に立たないと、信頼関係が構築できないのか。」、「「30人のクラスで、そんな些細な変化を見逃さない程、あなたは優秀なのか。根拠は何か。いじめの発見でさえも、教師による発見は1割なのに。」、「声をかけるだけで、信頼関係が構築できるなら、みんな学級経営はうまくいくはずだろう。」と、疑問をもたれたらどうでしょう。
辛辣な場合は、「あなたを見ていても、それがうまくできると感じられない。」、「あなたじゃ、無理だろう。」と、思われることもあるでしょう。
そうなると、あなた自身が、一方的に、理想の教師像を語る、その自分自身の姿・イメージに感動しているだけで、面接官の共感は、勝ち取れないのですよね。
最後に。
あなたの専門教科の対極にいる人への、一方的な語りも、多く見受けられます。
専門教科の対極にいる人とは、例えば、あなたが理系の人であれば、文系を得意とする人が対極であり、体育系の人であれば、芸術系・文化系の人が対極にあたります。
そのような対極にいる人への、配慮ある語りができなければ、一方的だと、感じられることも、ままあります。
あなた自身は、ご自身の専門教科なので、好きでしょうし、得意でしょうし、その教科を子供達に好きになってほしくて、「こんな人を育てたい。」、「こんな授業をしたい。」と語るでしょう。
しかし、対極にいる人や、その教科が苦手・嫌いな人にとっては、そもそも、語られるそのレベルにいくまでも、苦痛だったり、理解できなかったりします。
面接官も、あなたと同じ専門教科出身の人でない場合があります。
そうなると、面接の語りを聞いていても、「そもそも、その専門用語は、何なのだろう。子供を前にしても、相手が分からないかもしれない言葉を、平気で用いて、何の説明もなく、進めるのだろうか。」と、感じられる可能性が大いにあります。
自分の得意なことを語っても、周りの人は、必ずしも、興味をもっていないかもしれない、言葉の意味を理解していないかもしれない、という視点を、常に心がけておく必要があります。
アピールポイントを語る場面なので、誰が聞いても容易に理解できるよう、表現の工夫や、語りの構築を凝らさなければ、かえって、不利になるばかりです。
自分と対極にいる人を、惹きつけられる語りだろうか、一方的な語りになっていないだろうか、というのを、今一度検めてみてくださいね。
いかがだったでしょうか。
今一度、一方的な語りを、面接でしていないかどうか、考えてみてください!
ではまた!
レトリカ教採学院(教採塾)
川上貴裕