想いと「哲学」さえあれば、面接の語りは、すぐに上達します!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 不合格の理由, 合格への戦略, 教育論, 面接力向上
【教員採用試験のバイブル】
教員採用試験の面接の指導を、15年以上やってきて、痛感することがあります。
確かに、面接の語りには、レトリックもパフォーマンスも重要です。
もちろん、好感と共感を勝ち取るための「愛嬌」も必要です。
一定の教職教養の知識も必要なことがあります。
でも、面接の語りに本当に必要なのは、その人の想いとその人なりの「哲学」です。
想いと哲学がなければ、自己アピールも、志望動機も、その他の面接質問への回答も、全て、結局は、「受験作文」になってしまいます。
「受験作文」とは、綺麗事であり、本心ではない建前の作文であり、受験のためだけにでっち上げた、心が全くこもっていない文章です。
もちろん、多くの人の「受験作文」は、ウソではありません。それなりの事実に基づいています。
でも、事実の羅列と説明だけで、その事実を通して、相手に伝えたい、熱い想い、滾る想いがありません。
「こう聞かれたから、こう答えた。」というだけなのです。
例えば、自己アピールでは、あなたはどんな人なのか、あなたはどんな人だと思ってもらいたいのか、そもそも、あなたという人は、何を考え、何を感じ、何を目指している人なのか、という想いを表現することが必要です。
志望動機なら、教師になって何をしたいのか、なぜあなたにとって教職はそんなに魅力的なのか、教育という仕事は、あなたにとって何なのかという熱い想いを表現することが必要です。
でも、多くの人の場合、自己アピールも志望動機も、「受験作文」なのです。
良いことは書いてありますが、所詮は、建前で、綺麗事で、その人の心の奥底から出てきた想いの表現には感じられません。
結局は、受験のための、小賢しい作文となっています。
ほとんどの場合、その自己アピールや志望動機を書いた本人でさえ、自分の文章(語り)に全く思い入れはありません。
自分の文章に、自分すら感動していません。
受験のために書いた、当たり障りのない、「良い子ちゃん作文」だからです。
これでは、面接で、面接官の好感も、共感も、好印象も、感動も勝ち取ることはできません。
面接官も人です。人間です。
受験者であるあなたも人です。人間です。
人が人の心を動かすためには、その人の人間としての想い・哲学・情熱が必要です。
1月期の教採塾の面接対策の講座では、次のような面接質問について、考えました。
いずれも、想い・哲学・情熱が必要な面接質問です。
想い・哲学・情熱がなければ、面接官の心を動かすことができない面接質問ばかりを集めてみました。
こういう面接質問には、自分なりの想いが必要です。自分なりの哲学が必要です。
1月期の講座で、扱った面接質問をご紹介しましょう。
子供と接するとき、気をつけていることは何ですか?
これからの教育で求められているものを3つ挙げてください。
職員室で、職員同士が円滑なコミュニケーションを取れるようにするために、あなたができることは何ですか?
いろいろな生徒を指導する上で必要な資質は何ですか?
部活動で、技術指導ができないクラブの顧問になったときはどうしますか?
生徒にコミュニケーション能力を付けさせるためにはどうしたらよいですか?
公務員の不祥事をなくすためにはどうしたらよいですか?
教職の魅力とは何ですか?
教師に必要な力とは何ですか?
どのようなことを大切にして授業したいですか?
保護者とのコミュニケーションで大切なことが何ですか?
子供と信頼関係を築くためにはどうしたらいいですか?
「わかる授業」とは何ですか?
望ましい人間関係とはどのようなものだと考えていますか?また、それを築くためにはどのようにしたらいいですか?
個性とは何ですか?
あなたの個性とは何ですか?
○○教員として、大切にしたいと思うことを3つ挙げるとしたら、それはどんなことですか?
去年、試験に落ちたのはなぜだと思いますか?
公立には、いろいろな学校がありますが、厳しい所に配属されたらどうしますか?
子供に熱く語りたいことは何ですか?
社会人になって得た成果はありますか?
健康上、気を付けていることはありますか?
教師のやりがいは何ですか?
授業の準備をする時間が十分にないときはどうしますか?
最後に「これは誰にも負けない」ということを簡潔に伝えてください。
いずれの面接質問に答えるにも、あなたの想いやあなたなりの「哲学」が必要です。
想いや哲学がなければ、単なる「受検作文」になってしまいます。
今年の夏の教員採用試験の面接で合格を勝ち取りたいのであれば、これらの面接質問に対する、あなたの想い、あなたなりの哲学を持ってください。
その上で、その想いや哲学を、あなたなりの言葉にしてください。
そうすれば、採用側の面接官の心を動かし、合格することができますよ!
追伸:
こうした、想いと哲学、そして、それを言葉にするとどうなるかのモデル(模範)として、「河野正夫から、想いと言葉を盗もう!」という単発講座を、3月30日(土曜日)、31日(日曜日)に開講します。
河野正夫の想いと言葉を、たくさん盗んでください!
この単発講座の詳細は、こちらから!
では、また明日!
河野正夫