模擬授業で合格を勝ち取る秘訣とは?
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: パフォーマンス力向上, 合格への戦略, 面接力向上
教採塾の川上です。
1次試験の合否結果も、続々と発表されつつありますので、いよいよ2次試験本番ですね!
さて、4日から19日まで開講している教採塾の直前講座では、MAX9名の少数精鋭で徹底的に演習をおこなっています。
少数なので、大人数の講座では不可能な、個人個人に特化した指導・助言・代替案などを提供し、確実に合格を勝ち取る戦略を練っています。
今回のブログでは、その講座の内容から、模擬授業のエッセンスを少しだけ、こちらでご紹介します。
【大原則として。】
多くの方が、普段の授業と模擬授業を同一のものとして捉えていらっしゃいますが、全くもって異なるものです。
模擬授業は、オーディション・一人芝居です。
普段通りの授業に囚われていては、合格は遠のくだけです。
【採用側は何を評価しているか。】
大まかに分けると、「指導力」・「表現力」・「人物」を見ています。
指導力とは:
・熱意や迫力
・児童生徒の把握
・発問の工夫
・説得力
・論理性
など。
表現力とは:
・声と話し方
・言葉遣いや適切な語彙力
・板書の工夫
・表情や動作
など。
人物とは:
・明朗さや温かさ
・まじめさや誠実さ
・落ち着きや自信
・融通性や柔軟性
・視野の広さ
・将来性
など。
ご覧いただければ分かるように、印象面が非常に強い評価項目です。
5分~15分程度の模擬授業で、正確にこれらを評価することは、不可能です。
要は、
受験する校種・教科の教師にふさわしい印象を、醸し出せているかどうか。
面接官に、
「あなたなら、いい先生になりそうだ。」、
「このような授業なら、子供たちも意欲的に学びそうだ。」
という予感を与えられているかどうか。
これが、
模擬授業がパフォーマンス・オーディション・一人芝居だと述べる所以(ゆえん)です。
さて、実態がお分かりいただけたところで、以下の内容について、ご自身の模擬授業と照らし合わせて、再確認してみてください。
模擬授業力の向上・パフォーマンスの向上にかなり役立ちます。
【アクティブラーニングを意識した、または、取り入れた授業内容か。】
必ずしも授業内に入れる必要はなく、略案(指導案)の中に取り込めていたらOKです。
【めあては、概ね5分以内に書けているか。】
広島県・市の教採の場合、15分で模擬授業を行いますが、5分以上経っても、めあてが書かれていない場合、「まだ書かないの?授業の見通しが立たないじゃないか。」と面接官に感じられてしまいます。
【授業中は丁寧語で話せているか。】
方言やタメ語はNG。
例えば、実際の学級においても、「他県から引っ越して来て、方言が分からない子もいるかもしれないのに、そういう子に伝わらなくても、授業を流すんだ。」と思われてしまいます。
【質問ではなく、発問を。】
質問と言うのは、1つの問いに対して、1つの回答しかないものです。
発問と言うのは、1つの問いに対して、子供たちの色々な回答が返ってくるもの、または、ゆさぶるものです。
【スーパーインフレ用語を使わない。】
スーパーインフレ=多くの受験生が使っている言葉。
従って、面接官からすれば、「またか!」、「はいはい、出た出た。」とうんざりされてしまいます。
典型的な例として、「はい、じゃあ、今日はちょっと、○○について、学習していくよ!」というようなもの。
ツッコミどころ満載のセリフ&スーパーインフレ用語です。
また、このようなセリフで始まる授業はダメ!と県の教育方針に明記している都道府県もあります。
【言葉の違いや定義をきちんと説明しているか。】
面接官は、その分野のプロとは限りません。
色々な教科出身の面接官が採点をしています。
理系の受験生は、文系の面接官に分かるように1クッションの説明を、文系の受験生は、理系の面接官に分かるように1クッションの説明を入れましょう。
【基本的には、面接官を指名しない(当てない)。】
面接官が手を挙げている場合は、当てても構わないとは思いますが、基本的には、その場に児童生徒が居ると想定して、エアーでやり取りをおこなうことをおススメします。
というのも、実際に面接官を当てて、予想に反する反応が返ってきた場合、緊張に加え、予想外のことで頭が真っ白になり、組み立てた模擬授業が総崩れする場合があります。
また、面接官は、限られた時間の中で、授業を見つつ、評価をしなければなりません。
そんな時に限って、発言を求められたり、めあてを読まされたりするのは、面接官にとってかなりストレスです。
受験者は、その時間だけの授業ですが、面接官は1日何十人という受験者の模擬授業を見ていなければいけませんから。
【構造的な板書になっているか。】
見返した時に、瞬時にその授業内容が理解できる板書になっているかどうか、児童生徒がノートを取り易いように配慮された板書になっているかどうか、ということです。
また、導入で板書した、ちょっとしたものを消す人もいますが、それはNGです。
メモ程度であっても、板書の一部ですので、そこも考慮して板書しましょう。
【チョークの色分けが適切か。】
白色は、普通の板書をするときに。
黄色は、重要な語句を書くときに。
赤色は、文字を囲むとき、下線・横線を引っ張るときに。
【字の大きさは適切か。】
基本は、こぶしの大きさで。
強調する場合は、手のひらの大きさで。
【正しい筆順か。】
3年生以上は、原則として、熟語は漢字で記載します。
未習漢字には、フリガナをつけましょう。
【無意味・無駄なことは言わない。(連発しない。)】
「えーっと。」
「あのー。」
などの言い淀み。
「はい、じゃあ。」
「ちょっと。」
「分かりましたか?」
「いいですね?」
「あ、ごめんね。追加で・・・」
などが挙げられます。
これらは、不確かで、頼りなく聞こえ、それに続く言葉に対しての信頼感がもてなくなります。
【話し方は適切か。】
授業は、話すことによって進行しますので、その巧拙が児童生徒の集中力、学習意欲、理解度に大きく影響します。
発音の明晰さや、話す速さ、間の取り方、音量や抑揚など、再点検しましょう。
以上、少しだけエッセンスをご紹介しました。
もちろん、個人個人で、模擬授業力や、パフォーマンス力も違いますので、一概に「これだけ押さえていれば、必ず合格する!」というものではありません。
映画や舞台劇も、演者が変われば、全く別の作品になります。
ある人がおこなった授業が、すごく栄えていたとして、別の人が同じように授業をおこなったとしても、必ずしも栄えるわけではありません。
合格した先輩のアドバイス通りに真似たとしても、その人が合格するかどうかは別問題であるのと同じです。
個人個人で特性が大きく違います。
だからこそ、教採塾の直前講座では、
声、話し方、雰囲気、表情、知識や教養に至るまで、諸々の要素を鑑み、含んだ上で、その人その人にベストな指導・助言・代替案を講師陣が、直接提供しています。
大人数を集めておこなう講座では、こうはいきません。
少数精鋭の講座だから可能なことです。
日に日に、席は埋まってきていますが、まだ若干の空きはございます。
ご都合が合えば、ぜひお越しください。
お待ちしております。
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では、また7の付く日に!
川上貴裕