面接における不都合な真実とは?
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: パフォーマンス力向上, 不合格の理由, 合格への戦略, 教育論, 面接力向上
【レトリカ教採学院】ブログDE教採
【レトリカ・ブログ】
レトリカ教採学院(教採塾)の河野正夫です。
昨日、ツイッターで連打したツイートが、かなりの反響だったので、ここにまとめてみますね。
かなり衝撃的で、お叱りを受ける内容かもしれませんが、是非、ご一読ください。
【面接における不都合な真実】
教員採用試験の面接においての不都合な真実について、お話しします。
ちょっと衝撃的な内容も含まれるので、あらかじめご注意申し上げておきます。
ここでお話しするのは、筆記試験などの要因を排除した、純粋に面接(個人面接・模擬授業・場面指導)などでの話です。
不合格の最大の理由の一つは、split loyalty、つまりは、自分が選んだ指導者の指導だけでは不安という理由で、他の指導者の全く異なる指導を求めたり、素人だけで勉強会を行って、本来、欲しかった指導の効果を台無しにしてしまうことです。
split loyaltyでの不合格の可能性は、極めて高いものです。
もちろん、セカンドオピニオンということで、他の指導者の意見を聞いてみるのもいいかもしれません。
でも、誰かを信じなければ、成功は勝ち取れませんし、合格は勝ち取れません。
心の弱い人は、いろんな指導をもらって、その雑多な指導を、勝手にミックスして、結果として、最悪の結果になります。
実は、今年は、その傾向が顕著でした。
レトリカ教採学院の講座・レッスンで、河野の指導を受けて、それだけを信じて、他の指導者(職場の校長、他の予備校の講師、先輩合格者など)の意見は聞いても聞くだけで、すべてを河野のプロデュースでやった人の合格率は、極めて高いものです。
その一方で、河野の指導は受けながらも、定期的に、職場の校長の面接指導を受け、先輩の合格者の指導を受け、素人だけで勉強会をつくり面接の演習を繰り返した人の、合格率は、惨憺たるものでした。
圧倒的な過半数は、不合格になっています。
これは、医療や法律でも、同じことです。
ある病気で、ある専門医にかかっているのに、あちこちの病院に、その専門医のことを告げずに、相談し、異なった治療をあちこちで受けていると、ほとんどの場合、病気は悪化します。
専門医にかかっているのに、胡散臭い民間療法などに手を出すと危険です。
弁護士に頼んでいるのに、自分で、勝手な法律行為をすると、下手をすると、裁判に負けるだけでなく、自分がしたことが犯罪となって、逮捕されることもあるでしょう。
生兵法は怪我の元です。
もちろん、指導者同士がチームを組んで指導するという体制ができていれば、指導者同士が情報共有や、プロセスを分担できますので、それはそれでいいかもしれません。
でも、指導者同士がチームを組んでいない場合は、あちこちの指導者の異なった意見を、素人が勝手に混ぜ合わせるのは、危険です。
ちょっと秘密を書きましょう。
今年、河野が何もかもプロデュースした人、願書、自己アピール書、面接の一つ一つ、模擬授業のやり方、あらゆるステップで、河野が全て、戦略・脚本・演出を担当した人の合格の可能性は、最高に高いです。
受験者は「河野の作品」を演じただけで、合格した人もいます。
しかし、一方で、河野の個人レッスンを取りながらも、やはり、職場の校長の意見に従って、面接の語りを変えたり、先輩合格者の意見を取り入れたり、素人の勉強会で悪い癖を付けた人は、軒並み、不合格になっています。
ものすごく、鮮明なコントラストになっています。
あれだけ受講料を払って、河野の戦略・脚本・演出を伝授してもらったのに、結局、それを、昭和の旧態依然とした指導で上書きし、あるいは、素人の勉強会で、悪い癖を付けて台無しにするとは、なんと、残念なことでしょう。
医師でも、弁護士でも、優秀な人は、依頼人のために、病状、状況を分析し、最善・最高の治療方法や、訴訟戦略を練り上げます。
そして、患者や依頼人と相談しながら、その治療や訴訟を進めて、望みの結果を勝ち取ります。
でも、ここで、患者や依頼人が、素人考えで不安になり、ぶれたら失敗します。
最高の助言・指導を手にしながら、素人考えの不安から、指導のウィンドウショッピングをし、素人だけで議論し、素人が勝手に多様な指導を混ぜ合わせ、結局は、撃沈します。
ここで言うべきではないかもしれないことを、あえて言います。
今年も、そして、過去も、河野がすべてプロデュースし、面接も、模擬授業も、場面指導も、河野が全て、戦略を立案し、脚本を書き、演出も手掛けた人は、ほぼ100%合格しています。
受験者に取材して、河野が面接の語りを書き、河野が演出を指導し、模擬授業も河野が全て授業台本を書き、演出を指導し、場面指導も河野が脚本を全て書いて、伝授した人は、ほぼ100%合格しています。
合格の条件は、たった一つです。
伝授されたものを、一切変更しないことです。
このツイートを読んでいる人の中にも、「河野の作品」を演じるだけで合格した人は、いるでしょう。
その人たちは、知っています。
「河野の作品」を、一字一句、何も変えずに、演じれば、簡単に合格すると言うことを。
でも、学びの世界、教育の世界にいる人は、「主体性」とやらを大事にするのでしょう。
全部、任せきりでは、いけないと思うのでしょう。
だから、素人なのに、自分で考えて、勝手な改変をします。
たくさんの指導者の助言を聞いて、素人がそれを混ぜあわします。
そして、不合格になります。
学校教育での子供の学びは、主体性が大事です。
教師が全てを教えるよりも、教師は「教えない勇気」を持って、あえて、子供に考えさせ、行動させることが必要です。
でも、医療の世界では医師の助言に従い、法律の世界では弁護士の助言に従うべきです。
教採合格も、信頼できる指導に従うべきです。
河野正夫を個人レッスンで、十数時間以上、拘束し、トータルな戦略・脚本・演出をしてもらうには、それなりの受講料がかかります。
そこまでのお金を払っておきながら、素人考えの不安で、愚かな改変をして、すべてを失ってしまうのは、本当に、本当に、残念なことです。
受講料をいただいて、レッスンができたのだから、講師としては、河野は、喜ぶべきなのかもしれませんが、せっかくの合格への決め手を、素人の愚かな考えで、台無しにされたことは、残念で仕方ありません。
教採合格への指導は、「教育」ではありません。
でも、教採の講座は、学校教育の類推で、捉えられます。
だから、素人の主体性を下手に重視します。
教採合格への指導は、医師や弁護士のプロフェッショナリズムと同じです。
教採合格への準備を、教育・学びだと思っていては、結果は悲惨です。
天才的な戦略・脚本・演出も、素人が改変したら、それで終わりです。
天才を雇っておきながら、それを最大限活用しないのは、本当に残念です。
split loyalty の弊害、本気で考え直してみてください。
では、また明日!!
河野正夫