【川上貴裕】結局は、言葉の響きの、何となくのかっこよさで、言っている語りは、必ず失笑を書い、失敗します!

不合格の理由

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レトリカ教採学院(教採塾)の川上です。

 

 

教員採用試験の受験者が、面接で強みを語る時、多くの場合、部活動での経験や、自負する思いを持ち出します。

 

例えば、

 

「部活動での部長経験が強みです。」

「県大会で入賞したことが強みです。」

「諦めず、最後までやり遂げたことが強みです。」

「子供への思いは、誰にも負けない自信があります。」

「諦めない心は、誰よりも強いです。」

「持ち前の明るさは、人一倍あります。」

 

このような感じです。

 

ハッキリ言って、陳腐な語り以外の、何ものでもありません。

 

私自身、空手の黒帯を取得していますし、中学の頃は、シニアリーグの県選抜で甲子園にも立ちました。

しかし、これらを、強みとして語ろうと思ったことがありませんし、強みとして使えるとすら思ってもいません。

そもそも、教員採用試験に全く関係の無いことですし、どれだけ頑張ったか、粘り強く取り組んだことなのかは、面接官には見えません。

 

努力の度合いも、面接官は、測ることはできません。

面接官がイメージできないもの、共通の体験をしていないものを、どれだけ必死にアピールしても、失笑を買うだけだと、理解しています。

仮に、イメージしてもらえるように話そうと思うと、結局、ダラダラと思い出話をしたり、時系列の説明が必要になったりするので、語りが長く、教師としての適性を疑われる要因になることも、理解しています。

また、私としては、幸いなことに、そのような経験よりも、はるかに、「それいいね!」と瞬時に思ってもらう強みが、他に沢山あるので、わざわざ、部活動や学生時代の経験を語る必要性も感じません。

 

部活動の経験は、その人自身にとっては、一生懸命頑張ったものだと思います。

色々な思い出、思い入れがあることも、分かります。

しかし、部活動での経験を、強みにして面接で語るのは、自らの首を絞める要素以外の、何ものでもありません。

 

どういうことか、面接官の立場から、詳しく説明していきましょう。

まず、先ほども記載した通り、面接官にとっては、多くの受験者が、部活動について語るので、聞き飽きています。

「出た出た、用意された受験作文。」、「はいはい、またか。」と、失笑を買うだけです。

 

また、面接官からすれば、「それって、中学、高校時代の話でしょ?何年前の話なのよ。それ以降、現在に至るまで、他に、何も強みや成長はないの?」と、感じてしまう要因にもなります。

 

加えて、成績や経験内容によっては、「頑張りは分かるけど、県大会程度でしょう?インターハイや全国大会優勝とかならまだしも。なんか、中途半端だよな。」、「部長ならまだしも、副部長って、そんなに凄いことかな?」とも、思ってしまうものです。

更に厳しいことを言うと、「胸を張って主張できる強みが他に無いから、部活動経験しか語れないのでしょう?」と、思う面接官も、中にはいます。

 

何度も言いますが、皆さんが、部活動を一生懸命頑張ってきたことは、重々理解しています。

ただ、残念ながら、人を選ぶ営みであり、他のライバル受験者との競争である教員採用試験においては、県大会や副部長レベルでは、「微妙」と思われるだけなのです。

 

面接官からすれば、「そんなに強みとして言いたいなら、極めておけよ!というか、極めたのであれば、実業団に入っているとか、プロになっているだろう!」としか、感じません。

 

そうかといって、部長経験や、全国大会で優勝した経験を、強みとして言っても、これまた、難しい課題に直面します。

 

それは、

「そんなに、すごい成績なら、コーチやプロとしてやった方がいいんじゃない?なんで、教師なの?部活がしたいだけ?」と、追加質問が来てしまうことです。

元々そのつもりは毛頭なく、「いえ、そういうことではありません。」と言ったところで、まずもって、面接官は信じてくれません。

 

非情かもしれませんが、面接は、そういうものです。

したがって、中途半端でも、極めていても、どちらにしても、実は、好感や共感がほとんど勝ち取れず、疑われてしまうだけの要素なのです。

 

続いて、

「○○は、誰にも負けません。」というような強みについてです。

 

こちらについても、部活動の部分でも記載した通り、面接官がその度合いを測ることはできませんし、イメージをすることもできません。

内容によっては、「自負するの勝手だけど、独りよがりな思い込みだろう。言っているような要素は、面接で見ていて、感じられないな。」とも、思われかねません。

 

また、「部活動で培った、諦めない心と、粘り強さは、誰にも負けません。」と語ったとしても、当たり前過ぎて、全くもって、面接官に響きません。

「教師として、なかなか言うことを聞かない子の指導は、諦めるの?諦めないでしょう?」

「教師として、粘り強く指導できなければ、ダメでしょう。」

「そんな、社会人として、当然持っておかないといけない資質を威張って、何になるの?」

このように詰問されたら、ひとたまりもありませんよね。

 

結局は、言葉の響きの、何となくのかっこよさで、言っているようにしか、思われないのですよね。

あるいは、厳しいことを繰り返しますが、面接官からすれば、「他に、さした強みがないから、このようなことしか言えないのでしょ。」と、感じるだけなのです。

 

部活動の経験が長かったり、辛く厳しかったものだったりすると、さもそれを万能かのように、面接で、得意げに話す人が多いですが、その経験や語りに感動しているのは、あなただけだということを、改めて認識する必要があります。

 

来年の教員採用試験の準備の段階で、今現在、このような強みを語ろうと考えている方は、自らの首を絞めてしまう前に、面接官の失笑を買う前に、不合格の要因になる前に、別の素敵な強みを、探しておいてくださいね!!

 

 

ではまた!

 

 

レトリカ教採学院(教採塾)

川上貴裕

 

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