【川上貴裕】客観的に判断ができず、きっかけで勝負し続ける人は、いつまでも、不合格のスパイラルに陥ってしまいます!

合格への戦略

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レトリカ教採学院の川上です。

 

 

いよいよ、都知事選の投票日となりましたね。

本日は、選挙の仮想実験から考える、教員採用試験の愚かな語りに、迫っていきたいと思います。

 

選挙において、候補者が、

 

「昔、素敵な政治家に出逢ったから立候補した。」

「駆け出しの頃、○○氏という政治家に、よくしてもらったから、立候補した。」

「この地域に、恩返しがしたいから、立候補した。」

「情熱なら、誰にも負けません!」

「一人一人に寄り添った政治をしていきます!」

 

と、語ったとしましょう。

 

皆さんなら、「この候補者、素敵!」、「この人が当選したら、良い政治家になってくれそう!」と感激するでしょうか。

それよりは、むしろ、掲げた公約をどのように実行していくのか、どのような社会を作りたいのか、日本の未来をどうしたいのか、どのように有権者に還元されるのかなどを、具体的に、理念を持って語ってくれる候補者に、投票するのではないでしょうか。

 

教員採用試験の、面接で語る志望動機も、まさにこれと同じです。

「小学校の時に、素敵な恩師に出逢って…」、「いじめにあった時に、養護教諭に助けられて…」という語りを、未だに、よく聞きます。

それはそれで、事実だとは思いますが、それは、教師になるための、きっかけに過ぎません。

きっかけは、志望動機とは言えません。

例えば、恋愛・結婚でもそうです。

例えば、落としたハンカチを拾ってあげたことが、出逢いのきっかけになることもあるでしょう。

でも、「なぜこの人と結婚するのですか?」と聞かれて、「この人がハンカチを拾ってくれたから。」と答える人はいないでしょう。

 

きっかけは、過去のある時点での、出来事に過ぎません。

素敵な恩師に出逢ったから、教師になるというのは、昔、素敵な政治家に出逢ったから立候補した/ハンカチを拾ってくれたから、結婚する、というのと、同じくらい荒唐無稽なんですよね。

面接官は、過去のきっかけよりも、未来への大儀・志が知りたいのです。

つまり、教職への志望動機は、教師になって何をしたいのか、どのような子供を育んでいくのか、どのように、学校教育に貢献してくれるのか、といった未来のアクションプラン、ヴィジョンを語る必要があります。

 

もちろん、思想・表現の自由がありますから、何を志望動機だと捉えても構いませんし、恩師との出会いを、志望動機だと言い張る自由もあります。

それは、誰にも止められません。

しかし、仮想実験でもお分かりのように、きっかけでは、人の共感や感動を勝ち取ることはできませんし、ましてや、面接官を納得させて、合格を勝ち取ることはできません。

 

自己アピールについても、あなたと面接官が初対面である中で、「情熱は、誰にも負けません。」と言っても、情熱をはかる物差しも、比較する相手もいないので、まずもって、信用してもらえません。

「一人一人に寄り添った教育をしていきます。」と言われても、抽象的すぎて、「言葉のカッコよさだけで、言っているだけだな。」というので、採用したいとは、感じません。

「別に、あなたには、寄り添っては欲しくない。」と、感じる面接官もいるでしょう。

「恩返しがしたいから。」と言われても、「恩を売ったつもりはないし、教採に受かってもない奴が、何の成果もあげていない内から、大げさに、恩着せがましく、そんな言葉を使うんじゃない!」と、面接官を苛立たせるだけです。

一方的な自己満足の言葉は、稚拙さを、浅はかさを、頭の悪さを、笑われるだけです。

 

選挙の候補者で考えると、当然に、おかしな語りだということに気付くのに、教員採用試験の志望動機・自己アピール単体で考えると、そのおかしな語りは、当然のように、しかもむしろ、良い語りだと言わんばかりに、蔓延するのですよね。

選挙の候補者に投票する側、つまり、選ぶ側になると、俯瞰的に考えることができるのでしょうが、自分がいざ、選ばれる側になると、選ぶ側の視点が、さも無かったかのようになるんですよね。

このように、客観的に判断ができず、きっかけで勝負し続ける人は、いつまでも、不合格のスパイラルに陥ってしまいます。

 

「恩師や、恩返しを語れ!」という、愚かな指導者のアドバイスに、感銘を受けている受験者も、メタ認知、知性の観点からして、合格は勝ち取れないでしょうね。

そして、そのような指導者、受験者は、例え、選挙に立候補しても、当然のように、落選するでしょう。

下手すれば、他の候補者と同じ土俵に立つことすらないまま、圧倒的な得票差で、落選することでしょうね。

 

さて、そこまでを理解していただいた上で、本日の本論です。

 

あなたは、なぜ教師になりたいのですか?

あなたは、どんな教育を目指しているのですか?

あなたが教師になってやりたいことは何ですか?

あなたは、学校教育にどう貢献していきたいのですか?

あなたが採用されたら、どんなメリットがあるのですか?

あなたは、どんな子供を育んでいけるのですか?

 

 

ではまた!

 

 

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川上貴裕

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