【川上貴裕】前略、受験者の皆様 我々(面接官)の思いを聞いてください!!

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レトリカ教採学院(教採塾)の川上貴裕です。

 

 

長らく、ブログを空けていました。

お待たせしました!
 

以前、河野が、「前略、面接官様 私の思いを聞いてください!!」という、面白いブログを書きました。

 

そのブログは、こちら。

 

今回、反対の立場、つまり、面接官バージョンで、作ってみました(笑)

ぜひ、ご覧ください!

 

前略

受験者の皆様、

我々の思いを聞いてください。

 

我々は、普段は、校長・教頭・主観教諭として、教育をつかさどっています。

あるいは、教育委員会の管理職、指導主事として、各学校と連携したり、研修をおこなったりしています。

普段でさえ、忙しい中、面接官に指名され、休日返上で、教員採用試験の面接官を担っています。

もちろん、未来の教育を担う、熱い志や情熱をもった教師を採用できることは、嬉しいことです。

素晴らしい教員になっていただくために、我々としても、できる限りの応援をしています。

ただ、教員採用試験は、数日前からの準備、当日朝は、7時くらいから、面接会場の机の配置、待機室の椅子の並び替え、シート張り、掃除、案内板の作成、受験番号の貼り付けなど、分刻みのスケジュールで、動いています。

面接が始まっても、受験者と受験者が入れ替わる時間くらいしか、休憩と呼べるものはなく、一息できる間も、トイレに行く間も殆どありません。

 

面接官と言えど、我々も、一人の人間です。

1日中、面接をしていると、疲れます。

しかし、そのように、疲労困憊の中、皆様の、以下のような語りが、精神的に、追い打ちをかけてくるのです。

 

(1)受験者の皆様、なぜ、次のようなことを語るのですか?

「恩師に憧れて、教師を目指しました。」

あなたにとっては、素晴らしい恩師だったのかもしれません。

しかし、我々からすれば、初対面の受験者の方から、見ず知らずの恩師の話をされても、全く、心が動かないのです。

過去のきっかけなど、我々にとっては、どうでもいいのです。

恩師のアピールよりも、受験者であるあなたが、学校教育にどう携わってくださるのか、どのような子供を育てていってくださるのか、そこが一番知りたいのです。

 

(2)受験者の皆様、なぜ、次のようなことを語るのですか?

「子供に寄り添った教育がしたいから、教師になりました。」

寄り添うとは、どういうことでしょうか。

「情熱をもって、諦めない心で、接していきます。」というようなことを仰いますが、教師として、社会人として、当然にもっておかないといけない気持ちですから、当たり前すぎて、感動しないのです。

あなたにとっては、1回きりの面接かもしれませんが、我々は、朝からずっと、このように、同じような抽象的な表現を、聞き続けています。

正直、うんざりしています。

 

(3)受験者の皆様、なぜ、次のようなことを語るのですか?

「些細な変化も見逃さず、子供たちを、しっかりと、見守っていきます。」

「些細な変化」とは、なんでしょうか。

「しっかりと」とは、なんでしょうか。

「見守る」とは、なんでしょうか。

あなた自身が、その言葉に酔いしれているだけのようで、どうも、腑に落ちません。

また、文部科学省の統計によれば、

いじめ認知の半数は、アンケート調査の聞き取りによるものです。

教師が発見するのは、全体の10%程度に過ぎません。

あなたが仰るように、「些細な変化を見逃さない」、というのは、この10%に当てはまるわけです。

いじめや虐待は、子供の心や命に関わるものです。

科学的な知見や根拠もない、あなたの精神論に、子供の命を預けるのは危険だと、どうしても、考えてしまいます。

 

(4)受験者の皆様、なぜ、次のようなことを語るのですか?

「この自治体の、○○という施策に感銘を受けました。」
「求める教師像の、△△という部分に共感しました。」

大変にありがたいことです。

ただ、そこまで仰っていただくのであれば、もちろん、その施策の研究校へ、視察に行かれたり、研修に参加されたり、教育委員会に問い合わせたり、赴任校で実践されたりと、色々と行動されてのことですよね?

そうでないのであれば、どうして、共感なんてできるのでしょうか。

まさか、言葉の響きだけで、共感・感銘を受けたのでしょうか。

少しばかり、ホームページや、パンフレット、要項を閲覧しただけで、そう感じるのでしょうか。

 

僭越ながら、我々としては、他に、志望動機が見当たらないから、当てはめて仰っただけ、という印象しか、感じません。

したがいまして、

その言葉が、本気かどうか、見極めるためにも、こちらも、面接において、どこまでご存知か、どれくらい参加されているか、実践されているか、徹底的に、掘り下げていきますよ?

それでも、大丈夫なのですね?

 

受験者の皆様、我々も、一生懸命、採用試験に取り組んでいます。

あなたの、本音の部分を知りたくて、具体的に、追加質問をすることもあります。

でもそれは、あなたのことを、知りたいからに過ぎません。

あなたの、本気度を知りたいからに過ぎません。

嫌がらせをしているわけではありません。

ですが、受験者の皆様からすれば、「圧迫面接をされた。」と、勘違いされ、我々を悪者扱いされます。

我々も、一人の人間です。

悪者扱いされたり、我々のせいにされたりすると、傷つくこともあります。

 

我々としては、

あなたの、教師への志望が、本気であれば、どのような質問に対しても、臆することなく、語ることができるのではないかと、考えています。

上記のような、抽象的な表現、曖昧な理由を述べることなく、明確な想いを、伝えてきてくださると、信じています。

 

1日中、面接をおこなっている中で、「この人素敵だな。」、「あれ、この人の面接、もう終わっちゃった!」、「もっと話していたいな。」、「ぜひ、うちの学校に引っ張りたいな。」、そう感じさせてくださる受験者がいらっしゃれば、我々の疲労も、吹き飛びます。

どうぞ、面接において、そのような方が、もっと増えてくださることを、心よりお願い申し上げます。

 

 

ではまた!

 

 

レトリカ教採学院(教採塾)

川上 貴裕

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