模擬授業で不合格になる、本当の10の理由!

パフォーマンス力向上

【教員採用試験のレトリカル戦略】

 

今日は、「模擬授業で不合格になる、本当の10の理由」というテーマでお話しします。

 

 

模擬授業は、毎日行われている、通常の授業ではありません。

模擬授業は、見世物・ショー・オーディションです。

 

通常の授業は、子供の学びの成立のために行います。

模擬授業は、子供の前ですることを建前としながらも、受験者の授業力をアピールして、合格するために行います。

 

通常の授業は、子供が主人公です

模擬授業は、子供が主人公であることを建前としながらも、受験者が、合格するために、主人公になります。

 

通常の授業は、子供に聞かせます。

模擬授業は、受験者を評価している面接官に聞かせます。

 

通常の授業は、子供とのインタラクションです。

模擬授業は、面接官へのプレゼンテーションです。

 

では、模擬授業で、不合格になる理由とは、どんなものがあるのでしょうか?

今日は、その真実に迫ります。

 

(1)通常の授業通りの模擬授業をしてしまう。

これが、圧倒的な不合格の理由です。

たとえ、通常の授業で上手くいっていても、研究授業で褒められたとしても、公開授業で研究したとしても、通常の授業を、そのまま模擬授業でやってしまうと、惨めに不合格になります。

だから、模擬授業に限って言えば、大学生の方が、講師経験者よりも、はるかに上手なのです。

大学生は、通常の授業の経験がほとんどありませんから、模擬授業をオーディションとして行います。

だから、模擬授業としては、上手いのです。

でも、講師経験者は、通常の授業を模擬授業でやります。

だから、模擬授業としては、下手なのです。

 

(2)説明口調である。

評価の低い模擬授業ほど、説明口調です。

説明したいというのは、教師の職業病かもしれません。

ただただ、説明を続けるのです。

これでは、模擬授業になりません。

説明口調をやめることが高評価の秘訣です。

 

(3)導入部分が面白くない。

たとえ、模擬授業が10分でも、5分でも、その導入部分(最初の3分とか2分)が面白くなければ、模擬授業はゲームオーバーです。

導入部分で失敗すれば、後の部分で挽回することは、不可能なのです。

導入部分は、興味関心を引き立て、ユニークで、インパクトがあるものにする必要があります。

決して、「今日は、〜〜の勉強をします!」といった単なる宣言で終わってはいけません。

 

(4)教科書の記述にこだわる。

教員採用試験の模擬授業で、試験官側から、教科書の見開きのコピーなどが配られても、それは、模擬授業のための「単元指定」にすぎません。

その教科書のコピー部分の「単元」で授業しなさい!ということです。

その教科書の記述を説明しなさいということではありません。

教科書会社によって、同じ単元でも記述は異なります。

教科書の記述にこだわらないでください。

教科書のコピーが配られて、ああ、この単元か!と理解したら、むしろ、そのコピーは、もう、あまり見ないでください。

絶対に、教科書の記述をなぞりながら、模擬授業をしてはいけません。

 

(5)面接官をその教科の専門家だと錯覚する。

何人かいる模擬授業の面接官(採点者)は、その授業の教科の専門家だとは限りません。

面接官は、その教科の素人だと考えてください。

そして、素人が聞いても、興味が湧いて、面白く、ユニークで、インパクトがあるものにしてください。

たとえ、面接官が、その教科の専門家でも、素人にも興味深く、面白く、ユニークでインパクトがあるものは、高く評価してくれます。

 

(6)板書の文字が小さすぎる。

板書の文字は、「グー・パーの原則」にしたがってください。

「グー・パーの原則」とは、板書の文字は、通常は、握りこぶし大(グー)の大きさで書く。特に強調する場合は、開いた手(パー)でちょうど隠れるくらいの大きさで書く、ということです。

授業が下手な人に限って、板書の文字が小さいのです。

説明口調の人に限って、板書の文字が小さいのです。

「グー・パーの原則」を守ってください。

 

(7)普段の授業でやっている活動を面接官(採点者)にさせる。

たとえ、面接官が児童生徒役をやってくれるとしても、面接官に過剰に学習活動(ペアでの話し合い等)をさせるのは、愚策中の愚策です。

面接官に反感を感じさせるだけです、

面接官の仕事は、授業をしているあなたを評価することです。

それを、面接官に学習活動をさせて、あなたがそれを見守るなど、言語道断です。

仮に、そういう体で進めるにしても、架空上の形にして、実際に、面接官に本格的な活動をさせていはいけません。

 

(8)面接官(採点者)自身が学ぶものがない。

その模擬授業の教科が何であれ、学校種が何であれ、面接官自身が、何か新しいこと、興味深いことを学べるようにしてください。

小ネタでも、ちょっとしたトリビアでも構いません。

その模擬授業の狙いに関わることで、子供たちにも興味深く、また、大人である面接官にも「へ〜!なるほど!それは面白い!」というものを必ず入れてください。

そうすれば、すぐに高評価になります。

 

(9)ミステリーがない。

ここで言うミステリーとは、その模擬授業で、そこにいると仮定する子供たちが解き明かしたくなる疑問・問い・不思議のことです。

これがなければ、授業は、教師の単なる説明に終始してしまうことになります。

良い模擬授業は、必ず、導入の部分で、何らかのミステリーが導かれます。

そして、そのミステリーを解き明かすことが、授業目標にダイレクトに結びついています。

そういう授業こそ、高評価になります。

 

(10)「脚本」と「演出」がない。

模擬授業用の脚本も、模擬授業用の演出もない、模擬授業は最低・最悪です。

評価も極めて低いものになります。

これを避ける方法としては、次のような勉強会をしないことです。

A. 通常の授業のようなコメントをしあうような勉強会。

模擬授業は、通常の授業ではありませんから、通常の授業としてのコメントをいくら出し合っても、百害あって一利なし、です。

B. 無難でユニークさのない平均的な授業に集約されるような勉強会。

まさに、「無難」な授業を追求する最悪の勉強会です。

こういう勉強会では、最初の号令とか、号令時に児童生徒の姿勢を確認するとか、くだらない枝葉末節に美学を適用します。

面接官がほとんど見ていないようなことにこだわる、旧態依然とした愚かな勉強会です。

これらは、「無難」中の「無難」ですから、こんな勉強会では、もともと合格する人が合格し、合格が危うい人は不合格になります。

一発大逆転もなく、ゲームチェンジャーにもならない、時間の無駄となる勉強会です。

勉強会をなさるのであれば、ゲームチャンジャーとなるようなものにしてくださいね!

 

以上、「模擬授業で不合格になる、本当の10の理由」をご紹介しました!

 

ご参考になさって、模擬授業で高得点を取り、教採合格を勝ち取ってくださいね!

 

 

では、また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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