話芸に触れる。演出に触れる。感性を高める。

パフォーマンス力向上

【教員採用試験のバイブル】

 

大阪市に住み始めて今日で2日目です!

今日は、教採塾の定休日ということで、早速、大阪生活の満喫を始めました。

今日の午後は、天満天神繁昌亭に行ってきました!

大阪で最も有名な「寄席」です。

 

 

落語を中心に、3時間以上、たっぷりと楽しみました!

今日のトリは、なんと上方落語協会会長の笑福亭仁智師匠でした!

 

私(河野)は、最前列の中央近くに陣取り(笑)、落語家の皆様に最接近の位置で、話芸を堪能しました。

 

私のすぐ後ろの席(前から2列目)に、「大阪のおばちゃん」の典型みたいな人がいて(笑)、落語家さんや芸人さんの話芸に、茶々を入れまくりでした!

落語家さんが話している最中に、いきなり、「オモロイ!」とか「頑張れ!」とか、ひどいときには、小噺のオチを先に言ってしまうなど、超過激なオバチャンでした(笑)。

 

若手の落語家さんなどは、どうすることもできず、半ば無視していましたが、トリの笑福亭仁智師匠は、さすがは、上方落語協会会長、堂々の風格で、うまく、そのオバチャンをあしらっていました!

仁智師匠は、2〜3回、そのオバチャンを鉄砲で撃つマネをしたり、「私、もう帰りますよ!」と言ったり、「あんたのせいやで!」と言い返したり、さすがは、大師匠です。

邪魔な茶々入れを、うまく芸に取り込んで、あしらっていました。

 

でも、最前列に座っていた私は見逃しませんでした。

仁智師匠の、あの迷惑そうな眼を!!(笑)

 

不規則発言を繰り返す客を上手くあしらい、話芸の中に取り込み、不規則発言をすら笑いに転換するというのは、教師が授業中に、生徒の不規則発言を上手くあしらって、その不規則発言さえ、授業展開に生かすということに通じるものがあるなと感銘を受けました。

 

話芸を聞いていると、やはり、芸人さんの語りには、しっかりとした、目的意識・相手意識があることが見て取れます。

どこで客を笑わせ、どこで客に情報を与え、どこで真剣に聞かせ、どうやってオチに誘い込むかの計算がされています。

言葉とフレーズと語りの構成そのものに、戦略と計算と予測と仕組みがあります。

 

教員採用試験の面接の受験者の語りの多くは、目的意識がありません。

どのフレーズ、どの言葉で、面接官の心を動かし、感動させ、あるいは、笑わせるかといった計算がありません。

ただ、事実や状況を説明するだけなのです。

1分なら1分間語るけれども、どのフレーズで、どの言葉で、聞き手の面接官の心をどのように動かすかの計算、予測、演出、構成がないのです。

ただ、説明しているだけ、ただ、話せることを話しているだけなのです。

 

だから、面接官の好感も共感も勝ち取れないのです。

だから、面接で不合格になるのです。

だから、面接でライバル受験者に負けるのです。

 

せっかく、大阪に住んでいるのですから、大阪の(上方の)話芸の奥義をどんどん吸収して、面接指導にも活かせるものは生かしていきたいと願っています。

 

私の場合、概ね、アメリカ式の科学的なコミュニケーション理論、レトリック理論、パフォーマンス理論を中心に指導していましたが、少し、日本的な話芸の微妙な技を取り入れてみるのも、日本人の面接官には効果的かもしれません。

もちろん、お笑いで笑わせるということではありません。

話芸のロゴス・パトス・エトスは、真剣な話の場合でも、使えるものがかなりありますので。

 

これからのブログ記事で、語りの構築の仕方について、もう少し、お話ししますね!

 

お楽しみに!

 

 

では、また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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