普段はおしゃべりだけど、オフィシャルな場になると話せなくなるという人も少なくありません。
もちろん、人は緊張すると、語りに影響が出てきます。
でも、緊張時に、上手く話せのが、プロの語り手です。
実は、今日、88歳になる私の父が自宅でベッドから落ちて、体を動かせなくなりました。
特に、骨折やケガはなさそうで、意識もはっきりしていて、話もできるのですが、体を自由に動かすことができなくなっていました。
父の状況では、自家用車で病院に運ぶことは、できそうにありません。
また、一刻一秒を争うほどの緊急事態でもなさそうです。しかし、このまま、自宅で様子を見るというのも危険です。
救急車を呼ぶことにしました。
まず、父の主治医がいる病院の緊急外来に電話をして、概要を説明し、救急車を呼んで、父を搬送したい旨を伝えました。
事故の概要、父の様子、これからどうしたいのか、などを簡潔に伝え、病院の了解をとりました。
すぐに119番に電話し、救急車を要請しました。こちらも、事故の概要、父の様子、これからどうしてほしいのかを簡潔に伝えました。
5分後、救急車が到着しました。4人の救急救命士が救急車から飛び降りてきました。
父の部屋に案内し、また、事故の概要、父の様子、これからどうしたいのかを伝えました。
救急救命士のリーダーの方は、私があまりに明確かつ簡潔に説明するので、微笑んでいらっしゃいました。
何を聞かれても私は、数秒程度で、必要な情報を的確に伝えます。
余計なことは付け加えず、必要な情報は省略せずに伝えます。
救急救命士の人が、「どの病院に行きたいか希望がありますか?」という趣旨のことを聞いてきました。私は、主治医のいる病院に既に連絡してあるので、そちらに行きたいと伝えました。
救急救命士の人が、その病院に携帯電話で電話をしました。電話がつながった瞬間に、病院側は、受け入れ体制ができていること、患者の氏名・住所・既往歴などの情報・状態は把握しているということ、家族との連絡も済んでいるということを、救急救命士に伝えたようです。
救急救命士は、父のVitalを伝えるだけで、救急車を発車することができました。
あまりの手際の良さに、救急救命士の方は、「どうも、ありがとうございます!」と笑顔で言ってくれました。
父がベッドから落ちて動けなくなったという緊急事態でしたが、ここで慌てたり、コミュニケーションに失敗したら、コミュニケーションのプロとは言えません。私自身、かなり、動揺はしていましたが、諸連絡だけは、明確に正確に効率的に行うことができました。
緊急事態でしたので、さすがに、面接のように、「明るく、元気に、爽やかに」とはいきませんでしたが、「明確、簡潔、正確」にコミュニケーションすることはできました。
父は、そのまま入院しています。
また、明日、様子を見に、病院に行ってみようと思っています。
父の緊急事態にも、コミュニケーションのあり方を考え、語ってしまうというのは、私も相当なものですよね(微笑)。。。
父の早い回復を願いながら、今日は、この辺りでブログを終えることにします。
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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