教育とは、人が人を育てる営みと言われます。
教師と児童生徒の間には、共感的人間関係が必要だと言われます。
教師と保護者の間には信頼関係が必要だと言われます。
教師という仕事は、人と出逢い、人と関わり、人と向き合います。
教師という仕事ほど、人の心に触れる仕事はないでしょう。
教師という仕事は、一人ではできません。子供も保護者も同僚教師もそこにはいます。
教師は、触れ合い、関わる人と、うまく付き合っていく必要があります。
人間関係を上手に築き、関わる人を幸せにする人こそ、教師に向いている人と言えます。
私の友人に「よっちゃん」という小学校教師がいます。
まだ20歳代の若い教師です。
よっちゃんは、関わる人に安心と温かさを与えます。
よっちゃんと話すと、心が軽くなり、心がポジティブになります。
よっちゃんの何がそう思わせるのだろうかと、いろいろ考えてみました。
特にこれといった技術や技法はないようです。
特にこれといった言葉もなさそうです。
でも、よっちゃんと話すと、悩んでいた心、乱れていた心、疲れていた心が癒されます。
私は、1、2か月に1回くらい、よっちゃんにSNSでメッセージを送ります。大したメッセージではありません。時候の挨拶と近況を尋ねるくらいのメッセージです。
しばらくすると、よっちゃんから、簡単な返信が来ます。
その返信を読むだけで、心がすっきりして、心が明るくなります。
簡単な返信ですが、とても爽やかな言葉が並んでいるので、読んでいて心が洗われます。
過労などで、心が病むようなことがあると、よっちゃんに電話します。
ほんの数分間くらいしか話さないのですが、心が癒されます。
なんだか、心理カウンセラーの役割を果たしてもらっているみたいです。
よっちゃんに教えてもらっている小学生たちは、本当に幸せだと思います。
よっちゃん先生に、毎日、安心と温かさをもらっているのだろうなと羨ましく思います。
私が小学生だったら、絶対に、よっちゃん先生に担任をしてもらいたいと思います。
教師になる人には、よっちゃんのような雰囲気を持っていてほしいと思います。
特に、カウンセリングの技術とか語りの技術とかそういうことではありません。
ちょっと話すだけ、ちょっとしたメッセージの往復だけで、相手に安心と温かさを与えることができる。
そんな人柄の人が教師になってほしいと私は願っています。
教師になるには、知識も教養も必要です。
教師になるには、語りの力もパフォーマンス力も必要です。
教師になるには、強みも志も必要です。
でも、それらに加えて、人に安心と温かさを与えることができるような人柄が必要です。
この点では、私も、よっちゃんに学び、よっちゃんを見習わなければいけないと思っています。
これから教師になろうとしている皆さん、
知識も教養も語りの力もパフォーマンスの力も魅力も志も必要ですが、
人に安心と温かさを与えることができるような人柄も必要ですよ!!
私もそんな人間になれるように、日々、精進します。
では、また明日!!
河野正夫
コメントはまだありません