楽しかったナポリも今日が最終日となりました。
明日の早朝の飛行機で、フランクフルト経由で日本に帰ります。
ナポリでは、本当に楽しいことを、たくさんしました。
ヒッチコック監督も宿泊した高級ホテルのものすごく広いスイートルームに8泊。
馬車を借り切って、ナポリの街を散策。
運転手付きの黒塗りのベンツを1日借り切って、ポンペイとソレントを周遊。
サンカルロ歌劇場のボックス席で、オペラ鑑賞。
カプリでは、オープンカーのタクシーで、島内を遊覧。
そして、小舟を借り切って、地中海を満喫。
毎食、最高のレストランを厳選して、グルメとワイン。
愛する人へのプレゼントに、とても素敵な腕時計、Capri Watchを購入。
なんだか、自慢のようでごめんなさい。
でも、上記のことは、すべて、個人旅行として、「思いつき」でやってみました。
私が大の苦手の団体旅行やツアーではなく、すべて個人で借り切ったり、交渉したり、現地で見つけたりしました。
私は、決まり切った観光が嫌いです。
行かなければいけないとされているところを義務的に周るのは苦手です。
また、人間ができていないせいか(笑)、集団行動も性に合いません。
私が好きな旅行は、個人で企画して、個人で交渉して、馬車や、車や小舟を借り切って、すべて運転手付きで、自分は、ゆっくりと遊覧に専念する、そんな旅行です。
もちろん、人によって、旅行や観光の好みは違います。
団体で行くのがお好きな人もいます。それはそれで素敵です。
私の好みは、個人で優雅に、自由に、あてもなく、です。
さて、このブログ記事は、私のナポリ旅行の自慢ではありません。
今日のブログ記事のテーマは、
教採受験者はそれぞれ違う個性を持っています。違いを踏まえた合格戦略が重要です!!
となっています。
このことをお話ししたくて、ナポリ旅行のことに触れました。
教員採用試験の受験者のみなさんは、様々な個性・経歴・バックグラウンドを持っていらっしゃいます。
年齢・性別・学歴・経歴・現在の仕事・留学歴・国籍などなど、
本当に多様です。
でも、いわゆる受験ビジネスは、高校入試や大学受験をモデルにしていることが圧倒的に多いものです。
みなさん、考えてみてください。
大学4年生で、22歳の受験者が教採のための勉強方法と、50歳台の受験者の勉強方法が同じでよいでしょうか?
22歳の大学生の記憶力と、50歳台の人の記憶力は違います。
学習への姿勢やあり方も、当然、年齢とともに変わってきます。
22歳の大学生なら、もしかすると、大学受験的な暗記中心の勉強も、ある程度は得意かもしれません。
でも、50歳台で、そんな勉強の仕方がうまくいくでしょうか?
そんな方法で、記憶が促進されるでしょうか?
既に教壇に立って、講師・臨採として、教えている人と、現在、民間企業で働いている人が、同じ学習法でいいと思いますか?
教育学部の大学生と、複雑な経歴でユニークなバックグラウンドがある人が、同じような面接対策でいいと思いますか?
同じでいいわけがありません。
高校入試や大学入試なら、概ね、同じ年齢で、同じバックグラウンドの人が受験します。
浪人した人がいるとしても、せいぜい「誤差」の範囲に収まると言えるでしょう。
また、東京大学を受験する人は、学力の点でも、トップレベルの人が集まります。
地方国立大学なら、その学力水準の人が集まります。
いわゆる「偏差値」が低い大学なら、その「偏差値」に応じた人が受験します。
大学受験では、自分の志望先を受験する人は、概ね、自分と同じ年齢、同じバックグラウンド、同じ学力の人たちです。
大学受験の本質は、概ね同質の受験者の中での勝負です。
しかし、教員採用試験は違います。
年齢であれば、21歳から59歳まで。
経歴・職歴・バックグラウンドも様々です。
現職も、学部生、院生、講師・臨採・民間企業・無職・主婦(夫)、外国在住、などなど、本当に多様です。
東京大学、京都大学、大阪大学、早稲田大学、慶應大学、上智大学といったいわゆる超有名大学の出身者もいます。
地方国立大学の出身者もいます。
いわゆる「偏差値」で測れば、あまり高くない大学の出身者もいます。
高校3年生の時には、天地の差ほど違うと感じた異なる大学の出身者が同列に受験するのが教員採用試験です。
あえて、挑戦的なことを問いましょう。
あなたは、東京大学の出身者と同じ勉強法で、筆記試験で勝負できると思いますか?
人間としては平等でも、やはり、知識・教養・学力の水準はかなり違います。
誤解しないでくださいね。
私が言いたいのは、出身大学で、学力の水準が決まるということではありません。
私が言いたいのは、そもそも学力の水準が違うのに、同じ勉強方法でよいのか?ということです。
私の過去の経験では、教員採用試験においては、地方の小さな大学出身者でも、東大生に勝てます。
東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、早稲田大学、慶應大学などの出身者でも、教員採用試験に不合格になる人はたくさんいます。
地方のあまり名も知られていない大学の出身者でも、教員採用試験に合格している人はたくさんいます。
教採においては、出身大学の名前はキープレーヤーではありません。
でも、それぞれの大学の出身者が、自分に最適だと感じ、自分のベストが出せる勉強法は違います。
教員採用試験の勉強で失敗する人の最大の特徴は、
みんなと同じ勉強方法を、なんとなくやっている。
ということです。
20歳代の記憶力が優れている時の勉強法と、記憶力が減退しかけている50歳代の勉強法は違ってしかるべきです。
大学受験で東京大学や他の名門大学に合格した経験のある人の勉強法と、大学受験をあまり必死でしなかった人の勉強法も、また、違っていて当然です。
その人にあった勉強法があるのにもかかわらず、いわゆる受験ビジネスは、同じような勉強方法を勧めます。
それも主にティーンエージャーが受験する、高校入試や大学受験をモデルにした「受験勉強」型の勉強方法です。
こんな勉強方法で、多様なバックグラウンドがある多様な教採受験者が合格するはずがありません。
教採受験の大手予備校は、合格者数を誇示しますが、不合格者数も多いことを口にしません。
合格者の顔写真付きで、合格者の言葉は載せますが、その裏で、経歴の複雑な人に、「あなたでは合格しない!」と言い放っていることを口にしません。
合格できそうな人を合格に導いて、その成果を誇示していることが多いのがこの業界の現状です。
教採塾は違います。
教採塾は、その設立当初から、多様なバックグラウンドの受講者にご指導し、合格を勝ち取ってきました。
もう10年以上が経ちますので、そろそろ時効かもしれませんので、次の話をしましょう。
そもそも、私が主催する「教採塾」ができたのは、ある県の教育関係者の方(あまり詳しく語れないことをご了承ください)が、講師・臨採を何年かやっていてなかなか合格できない人がいるから、その人たちを集めて指導してやって欲しいと言われたことが、きっかけでした。
「教採塾」の初年度は、そうした受講生10人弱で始まりました。
最初から、複雑なバックグラウンドの人の指導から手がけました。
初年度は、7人が合格したと記憶しています。
教壇に立っているのに、それまで教採に落ち続けていた人を7人も合格に導いて、県の関係者の方に、大いにお誉めいただいたことを覚えています。
それから、年月が経ち、教採塾は大きくなりました。
校舎も増え、受講生の人数も多くなりました。
でも、教採塾の塾是は変わりません。
なりたい人が、
なりたい場所で、
なりたい時に教師になる。
それが未来の子どもたちのためになるなら。
教採塾を設立した時に、受講生のみなさんに、そして、その県の関係者の方にお約束した、塾是は、いまでも不変です。
だからこそ、教採塾は、多様な受験者の方のために、多様な受験戦略を提案しています。
教採塾が、合格者数や合格率を誇らないのは、
たとえ100人の合格者を出したとしても、あなたを合格させることができなければ、あなたにとっては意味のない講座になる
ということを真摯に考えているからです。
たとえ、99%の合格率があっても、あなたが不合格の1%になったのなら、あなたにとっては意味のない講座になる
ということを知っているからです。
多様なバックグラウンドを持っている教採受験者のみなさん、
教採受験者はそれぞれ違う個性を持っています。違いを踏まえた合格戦略が重要です!!
このことを心に留めてください。
もし、教採塾がみなさんの合格のお手伝いができるのであれば、喜んで、応援させていただきます。
では、また明日!!
河野正夫
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