昨日(9月29日金曜日)は、広島県・広島市の教員採用試験の2次試験の合格発表がありました。
嬉しい合格の連絡も多くありましたが、残念な不合格の連絡もありました。
昨日の合格発表は、近年になく、衝撃的なものでした。
衝撃だったところは、このブログ記事の後の方で、お話しするとして、
まずは、
合格された皆さん、おめでとうございます!
正教諭という立場で、素晴らしい教育を展開していってくださいね。
残念ながら不合格だった皆さん、今は悔しい思いでいっぱいかもしれません。
でも、ここからが新たなスタートです。
ここから、来年の夏の教採での合格を勝ち取るために、着実に歩み始めましょう。
私(河野)自身も、合格は大いに祝いながらも、不合格について、真剣に考えなければなりません。
また、教採塾も、より多くの方に合格していただくために、講座のクオリティーを劇的に向上させる必要があります。
さて、今回の合格発表が、衝撃的だったというのは。。。
昨日の合格発表では(それ以前の京都等の合格発表でも)、この人なら合格間違いなし!と思われていた方が不合格になっている例が散見されました。
1次試験を突破し、2次試験の面接や模擬授業といった人物試験の準備もかなり順調で、この人なら合格するに違いないという印象だった方が、何人か不合格になっていました。
もちろん、定員が少ないとか、競争倍率の問題とか、不利なバックグラウンドとか、年齢とか、様々な要素はあります。
しかし、この人なら合格に値すると誰もが感じる人が不合格になるという現実に直面し、もう一度、分析し直す必要性を強く感じました。
昨夜から、いろいろと想いを巡らしてみた結果、あることに思い至りました。
確かに、教員採用試験には、教員採用試験なりの評価基準がありますが、そもそも、私たちは、教育の場面で、どのような評価を行っているのかを振り返ってみました。
現在の小学校・中学校等では、観点別評価が行われています。
現行の観点別評価は、次の4つの観点から成ります。
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
この4つの観点を、教員採用試験という選考試験に当てはめてみましょう。
まずは、関心・意欲・態度です。
教採に当てはめるわけですから、関心・意欲・態度とは、教育にどれだけ情熱があるか、教師に本気でなりたいと思っているか、そういう態度が現れているか、ということになるでしょう。
採用側が合格させたいのは、そういう教師としての関心・意欲・態度がある人に違いありません。
例えば、民間企業から教師を志望している人がいるとします。
採用側が見るのは、やはり、ここでしょう。
単に身分が安定している教育公務員になりたいだけなのか、それとも、本当に教育に関心や意欲があるのかを見ることになります。
そして、重要なのは、そういう気持ちが本当にあるかどうかだけではなく、そういう気持ちがありそうに感じられるということが大切だということです。
とはいうものの、そういう気持ちが本当にないのであれば、ありそうに演じるのは、なかなか難しいかもしれません。
教師としての興味・関心・態度に欠ける場合は、やはり、採用側から「見透かされる」ということがありそうです。
次の思考・判断・表現は、まさに、面接であったり、模擬授業であったり、小論文といった、人物評価試験での能力ということになります。
自分がなぜ教師になりたいのか、自分はどんな教育をしたいのか、教科教育であれば、その教科で何を子供たちに伝えたいのかといったことを、自分なりに考え、それを言葉で表現できるか、ということです。
教採の受験者の多くは、「受験作文」的に面接の準備をします。
自分の思いでも考えでもなくても、教採では、こう言えばいいだろうと、いわゆる「良い子ちゃん作文」でごまかそうとします。
これもまた、採用側から「見透かされる」わけです。
思考・判断・表現とは、まさに、思考し、判断し、表現することです。
これができないのに、教師になって、この観点で子供たちを評価することなどできるわけがありません。
こういうところが、合否の分かれ目になっているのかもしれません。
3番目は、技能です。
技能が求められる教科では、これは重要です。
例えば、英語教師で、TOEIC860点にも到達していない。
英検1級といった誰もが認める英語の資格を持っていない。
これでは、話になりません。
英語が話せるだけでは、英語教師にはなれないかもしれません。
しかし、英語が話せる、英語の能力があることは、英語教師の絶対条件です。
必要条件と十分条件を間違えてはいけません。
英語が話せるだけでは英語教師になれないということは、英語が話せなくても英語教師になれるということを意味しません。
英語が話せる・英語が分かる・英語の力が資格等で証明されるというのが、英語教師になる必要条件です。
私の過去の教え子でも、英語で堂々と教採に合格した人は、TOEICなら900点以上、英検なら1級、留学なら1年以上の経験がありました。
技能が必要とされる教科の教師になりたい人は、技能を持っていることは絶対的な必要条件です。
厳しいようですが、英語もできないのに、ただただ英語教師になりたいではダメだ!ということを自覚する必要がありますね。
技能のない人が、技能を必要とする教科の教採で合格することは、かなり難しいというのが現実のようです。
そして、最後の知識・理解です。
教採で不合格になる人の多くに共通する特徴は、1次試験の筆記試験の得点が低いということです。
特に、専門教養の得点が低いというのは、技能とも関係してきますが、そもそも、自分の専門の教科の理解ができていないというのは、教師として失格と言われても反論できないのではないでしょうか。
国語の教師になるのなら、少なくとも、国語の専門教科で満点近くを取るとか、数学の教師になる人は、数学の専門教科で満点近くを取るということが、重要になってきます。
ここでも、必要条件と十分条件を取り違えてはいけません。
学問ができるだけでは、教師にはなれません。
でも、学問ができなければ、そもそも教師になる資質はありません。
教師になるためには、知識・理解が、絶対的に必要です。
専門教養が高得点でない人が、その教科の教師になるというのは、そもそもあってはならないことだと思われても仕方がありません。
また、教職教養も同様です。
教師になりたい、教育に情熱があると言っておきながら、教育原理も教育法規も教育心理も教育史も教育時事も知らない、では話になりません。
自分が目指す職業について何も知らないでは、ダメですよね。
教師を目指すなら、教職教養は満点近くを取って当たり前!と考えた方がいいですね!
不合格になった人を責めているのではありません。
教採塾の講座の在り方を大きく変えようとしているのです。
教採塾のモットーは、
なりたい人が、
なりたい場所で、
なりたい時に教師になる。
それが未来の子どもたちのためになるなら。
です。
これまでは、最初の3つを重視していました。
「なりたい人が、なりたい場所で、なりたい時に、教師になる」ことを全力でサポートしてきました。
しかし、これだけでは、限界があります。
いくらなりたくても、「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」、「知識・理解」が不足していれば、教師にはなれません。教採には合格しません。
やはり、「それが未来の子どもたちのためになるなら」を、もっともっと重視する必要があると悟りました。
「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」、「知識・理解」が不足している教師に教えてもらう子供は不幸です。
教師の質が教育の質を決めます。
教師の質が学校での子供たちの幸せを決めます。
今年、合格した人を振り返ってみると、やはり、子供を幸せにできそうな人が多かったように感じます。
不合格になった人が、子供を幸せにできないと言っているのではありません。
今年、残念ながら、不合格になった人は、「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」、「知識・理解」において、完璧を期したか、そして、それが採用側に伝わったかをふり返ってみることが大切です。
教採塾の11月からの講座は、「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」、「知識・理解」を、確実に向上させます。
教職教養は、必ず満点近くをとっていただきます。
専門教養は、講座では扱いませんが、専門教養相談メールなどを通じて、進捗状況を徹底的にチェックします。専門教養でも、満点近くを得点していただきます。
教師になる想いと志を徹底的に磨き上げていただきます。
教採塾の講座では、「とりあえず受験してみる」ということを徹底して廃します。
教採塾の講座では、「微妙な得点でとりあえず1次試験を通過する」ということを徹底して廃します。
教採塾の講座では、「本気の志望動機も本物の自己アピールもないのに面接に臨む」ということを徹底的に廃します。
11月からの教採塾は、本気の想いと、本気の表現力と、本気の知識と、本気の技能を持って、教採に高得点で合格する人を育成します。
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河野正夫も教採塾も、この瞬間から、新たな決意で、本気で前進を続けます!!
では、また明日!!
河野正夫
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