とかく現代人は忙しいようです。
特に日本の教師は,「過労死」水準だと報道されています。
確かに,私の教え子で教壇に立っている人たちも,かなり忙しいようです。
日本の学校現場の過酷さも,語り伝えられている通りなのだと理解しています。
しかし,それでも,私は,次のように声高く,申し上げたいと思います。
時間に支配されるな!!
時間をコントロールするものが勝利を手にする!!
仕事が忙しいのはある程度はやむを得ないのかもしれません。
でも,自分の時間をまったく持てないまでに働くことは,はっきり言って,自傷行為・自殺行為です。
日本人は,自らの信念ではなく,状況を見て,周囲を見て,行動するといいます。
周囲が職場から帰らないから,自分も帰らない。
みんな過労死状態で働いでいるのだから,自分もそうしなければならない。
常に,自分の行動基準は,周囲です。
これでは,自分の時間など,持てるはずがありません。
よく,次のようなことを言われます。
教採塾の講座を取りたいのですが,仕事が忙しくて取れません。
私は,これを聞くと,驚愕します。
教採塾の講座は,月に1回3時間か6時間(3時間を2回もあり)です。
1か月に3時間(6時間)の自由時間も作れないのですか?
こんな生活では,そもそも,教採合格など勝ち取れるはずがありません。
1か月に3時間(6時間)なら,ちょっとした交渉術で勝ち取れるはずです。
1か月に3時間(6時間)なら,ちょっとした甘える術で勝ち取れるはずです。
1か月に3時間(6時間)を自分の時間にできないのは,学校現場のせいでも,周囲のせいでもありません。あなた自身の問題です!!
私の教え子の中には,正教諭,あるいは,臨採・講師でありながら,自分の時間をつくるのが上手な人もいます。
定時に帰宅する人もいます。
年に3回~4回,海外旅行をする人もいます。
ワーク・ライフ・バランスを満喫している人もいます。
こういう人は,頭がよく,交渉術も上手く,甘えることも得意です。
特に,周囲と軋轢を生むことなく,自分の時間をつくっています。
やればできるのです。
こう書いてくると,きっとたくさんの反論が出てくるのでしょう。
でも,うちの学校は,そんなに生易しくはない。
部活の顧問になると休みなんか無理だ。
ワーク・ライフ・バランスなど考えていたら,学校が回らない。
こんな言い訳,過去十数年間,聞き飽きました。
現在の学校のブラックさは,「業務命令」から来るものではありません。
現在の学校のブラックさは,Self-Made,つまりは,教師が自分で作り出しているものです。
こういうとまた,反論がたくさん出てくるでしょう。
では,次のように言い換えましょう。
あなたが,労働法に反して,健康を壊して,心身を疲弊させて,自分の自由をすべて殺して働いても,特に,学校はあなたに感謝してはいません。
あなたが,無謀な労働をすればするほど,学校は,それが当然だと思うでしょう。
あなたの価値は,せいぜい,無謀な残業をしてくれるくらいにしか見られていません。
確かに,そういう学校現場にも問題はあります。
そういう学校現場を改善しない管理職にも問題はあるでしょう。
こんな労働環境を問題としない日本の労働文化にも問題はあるのでしょう。
でも,最大の問題は,あなた自身です。
仕事に優先順位をつけることができない人は,無能な人です。
仕事とプライベートを分けて,人生を満喫できない人は,人生の失敗者です。
厳しい言葉で,ごめんなさい。でも,真実です。
あなたがどんなに苦労をしても,学校は感謝すらしてくれないでしょう。
あなたがどんなに自分を痛めつけても,社会は,当然のことをしているだけと思うことでしょう。
あなただけが悪いのではありません,
でも,あなたも悪いのです。
自分の時間をつくってください。
特に,教採塾の講座を受講していただくためではありません。
自分自身のために,自分の恋人のために,自分の家族のために,自分の趣味のために,自分の時間をつくってください。
あなたは学校現場の外でも,価値ある人のはずです。
あなたと仕事以外で,触れ合いたい人もいるはずです。
時間に支配されるな!!
時間をコントロールするものが勝利を手にする!!
これは,教員採用試験に合格するためにも言えることです。
自分の時間がつくれないような人は,教員採用試験には合格できません。
過去15年,教員採用試験対策講座を主催・担当してきて,これだけは言えます。
自分の時間をつくれない人が,教員採用試験に合格するのを見たことはほとんどありません。
忙しいというのを言い訳にしながら,教員採用試験に合格できず,何年,十何年と,ずっと講師・臨採をしている人を,たくさん見てきました。
とても厳しいことを言いました。
気を悪くした人がいたのなら,ごめんなさい。
でも,ここに書いたことは真実なのです。
今からでも,遅くはありません。
自分の運命を変えてください。
自分の時間をつくってください。
自分自身の未来を切り拓くために,自分の時間を大切にしてください。
それでも,反論したいという方には,次の質問を投げかけたいと思います。
あなたの教える子供が,将来,教師になりたいと言ったとき,あなたがいましている教師という仕事を,本当に,その子供に奨められますか?
自分の時間をつくってくださいね!!
では,また明日!!
河野正夫
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