昨日、皆さんが驚くような画像をツイッターやフェイスブックで公開しました。
広島県の教員採用試験の2次試験の面接や模擬授業で、面接官が実際に記入する本物の評定票の画像です。
正式に情報公開請求すれば、誰でも1か月程度の時間をかければ入手できます。
自治体によっては、インターネット上で公開しているところもあります。
ちょっとひと手間かければ、誰でも入手可能です。
さて、こういった評定票を実際に見てみると、ひとつの重要なことが分かります。
倫理観・人間性、
教育的愛情・使命感、
専門性、
柔軟性、
コミュニケーション能力、
積極性・意欲、
協調性・協働性、
態度、
といった評定項目がありますが、25分程度の個人面接で、これらをすべて見ることは不可能です。
25分会話するだけで、倫理観や人間性が分かるでしょうか?
あまりにも非常識というのであれば、すぐ分かるでしょうが、受験者は誰でも合格したいですから、だれでも。倫理的に、人間性豊かなフリをするのではないでしょうか。
25分話しただけで、教育的愛情や使命感が分かるでしょうか?
これもあまりにも非常識な人は目立つかもしれませんが、短時間の対話で、愛情や使命感を読み取れるとも思えません。ほとんどの受験者は、必死で、自分の教育的愛情や使命感を、たとえウソでもアピールしようとするでしょうから。
実は、面接官が実際に持っている評定票に記述されている評定項目と、実際に面接官が受験者と話して、見て、聞いて、感じることの間には、かなりの開きがあります。
実際に面接官が、受験者と話して、見て、聞いて、はっきりと感じることができるのは、評定項目で言えば、「態度」と「コミュニケーション能力」だけでしょう。
つまり、見た目がしっかりしているか、明るいか、元気か、先生らしいかという「態度」と、話して感じる「コミュニケーション能力」です。
コミュニケーション理論的に言えば、コンテンツとデリバリーです。
パフォーマンスの視点で見れば、パフォーマンス力、演技力、演出力ということになります。
はっきりと言って、短時間、会話しただけでは、受験者の「倫理観・人間性、教育的愛情・使命感、専門性、柔軟性、積極性・意欲、協調性・協働性」は、確実にはわかりません。
それでも、面接官が短時間でこういった評定項目に評価を書き入れることができるのは、はっきり言って、態度とコミュニケーション能力という部分で感じる評価がハロー効果となっているからです。
つまり、端的に言えば、態度とコミュニケーション能力が高ければ、「教育的愛情・使命感、専門性、柔軟性、積極性・意欲、協調性・協働性」の評価を高くすることは可能です。
もっと言いましょう。
「教育的愛情・使命感、専門性、柔軟性、積極性・意欲、協調性・協働性」を高く見せる、態度の演出やコミュニケーション能力の実演は可能です。
はっきり言いましょう。
評定項目すべてで、満点(高得点)を取る、パフォーマンス戦略、レトリック戦略は存在します。
こう言うと、
「いやいや、そういうテクニックではなく、あなたの本当の想いや姿勢が評価されるのだ。」
と反論する人もいるでしょう。
でも、その反論は間違っています。
人は、皆、本心だけで生きていません。
時には、演出や態度で、人生を切り抜けます。
教育界で出世して、面接官になっている人たちも、態度やコミュニケーション能力で、「教育的愛情・使命感、専門性、柔軟性、積極性・意欲、協調性・協働性」を高く評価してもらったから、現在の立場がある方なのではないでしょうか。
そして、そういう人たちが、若手を指導するときも、まずは、態度やコミュニケーション能力を指導するのではないでしょうか。
レトリック論的に言えば、
態度やコミュニケーション能力が、「教育的愛情・使命感、専門性、柔軟性、積極性・意欲、協調性・協働性」の高さ・低さを、幻影のように照らし出す。
ということになるでしょうか。
いずれにしても、すべての評定項目で満点(高得点)を取る戦略は存在します。
その戦略について、これから、私(河野正夫)と、教採パフォーマンス・アドバイザーのRyoさん(後藤凌さん)で、具体的にどのように演習するかを徹底的に協議します。
レトリック論・コミュニケーション戦略のプロの河野正夫と、プロのパフォーマー・アーティストのRyoさんで、必勝の面接戦略を考案します。
8月11日~16日の直前講座は、考案した成果で、ご指導します。
合格したい方は、是非、ご受講ください。
最高の戦略で、自信をもって、確実に教採合格を勝ち取りましょう!!
では、また明日!!
河野正夫
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