もう,このブログでは,何度も何度も書きましたが,教員採用試験の受験者は,面接の準備を文字でしか考えない傾向があります。
面接の回答の原稿を書いて,誰かに見てもらって,添削してもらって,満足している場合がとても多いようです。
文字言語と音声言語は違います。
文字で読んでとても分かりやすくても,耳で声で聞くと分かりにくい場合もたくさんあります。
文字なら,いつでも読んだところを瞬時に読み返すことができます。
でも,音声は,話した瞬間に消えてしまいます。
文字言語は必然的に常にリプレイできますが,音声言語は瞬間勝負です。
文字言語を読むスピードは読み手が決めることができますが,音声言語を聞くスピードは話し手が決めます。話し手が聞き手に配慮しなければ,聞き手は音声言語を理解できなくなります。
面接の受験者は,面接が音声言語での勝負だということを忘れがちです。
文字で予想質問への回答原稿を書けば,安心します。
そして,本番の面接で,話せなくなり,あるいは,たとえ,話せても面接官が納得してくれず,結局は,面接で不合格になります。
さらに,面接の語りは音声言語だと言いましたが,実際に,受験者と面接官が対面して対話するわけですから,音声だけでなく,ヴィジュアルも重要になります。
表情・態度・姿勢・雰囲気といった視覚でとらえることができるものが,音声言語の理解と解釈に大きく影響を与えます。
どんなに素晴らしい文字原稿を書いていても,話す表情・態度・姿勢・雰囲気が好感度の持てないものであれば,その文字原稿で語っても,まったく無意味です。
録音やラジオで聞かせるならともかく,人と対面して語る場合は,言語以外の要素が,好感・共感を勝ち取るための決定的な要素になります。
しかし,よくありがちなダメダメな面接の練習は違います。
ドアのノックの仕方とか,両手の置き方とか,椅子の座り方とか,儀式的なところにだけ焦点が合っている場合が多いようです。
もちろん,それらも大切ではありますが,もっともっと大切なのは,話している時の表情や態度や雰囲気です。
所詮,儀式的な所作として指導できることしか,ダメダメな面接練習では扱いません。
本気で合格を目指すための面接の練習でもっとも重要なのは演出的な特訓,つまり,パフォーマンス力の向上です。
話していて気持ちがいい,話を聞いていて好印象,会話していて楽しくなる,そういった演出が,面接で合格する最大の方法です。
しかし,面接の受験者の多くは,文字言語と儀式的な所作にこだわります。
だからこそ,演出的な特訓,パフォーマンス力の向上を行った人は,面接では,圧倒的に有利です。
恐らく80%くらいの教採の面接受験者は,面接の演習として,演出的な特訓やパフォーマンス力の向上に取り組んでいません。
もし,あなたがいま,演出的な特訓とパフォーマンス力の向上に真剣に取り組めば,かなりの高倍率の教採でも,楽々,合格を勝ち取ることができます。
圧倒的多数の面接受験者の演出力やパフォーマンス力がダメダメだからこそ,そこで秀でた人が,面接で合格を勝ち取れます。
教採塾の面接講座は,十数年前から,音声言語と演出力・パフォーマンス力を重視しています。
これを会得した人の合格率は,100%に近いものがあります。
結局のところ,人が人を選ぶとき,文字や儀式的な所作によって選んだりはしません。
その人が醸し出す雰囲気や情熱,その人の表情や態度で,人を選びます。
こんなことは,誰でもわかっていることですが,自分が面接の受験者になったとたんに忘れてしまいがちです。
でも,この傾向は,本気で演出力やパフォーマンス力を向上させようとしている人にとっては,とてもラッキーなことです。
ライバル受験者の多くがダメダメの面接の語りと表情しかできないのであれば,そこのところで秀でて,一気に教採合格を勝ち取りましょう!
教採塾の講座は,今年もまた,面接での音声言語,演出力,パフォーマンス力の向上に力を入れ,受講生の全員合格を目指して,最善を尽くします。
主任講師の河野正夫だけでなく,今年は,プロのパフォーマーのRyoさん,そして,川上貴裕も,全力で,皆さんの面接の力を向上させます。
DREAM TRIO(夢のトリオ)で,教採合格を一気に勝ち取りにいきましょう!!
さあ,ここからは,
今年の教採で出題されるのはコレ!その2
です。
今日,皆さんに注目していただきたい文書は,
「特別の教科 道徳」の指導方法・評価等について(報告)
平成28年7月22日
です。
今年の教員採用試験の教職教養の筆記試験や集団討論,小論文などで,出題される可能性が高いと思われます。
しっかり,目を通しておいてくださいね!!
では,また明日!!
河野正夫
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