面接の場に立つと,誰でも緊張します。
眼の前に座っている面接官が恐ろしく見えることもあります。
面接官の中には,にこやかで優しい人もいますが,中には,無表情で冷たそうな人もいます。
時には,厳しい顔をして,あたかも睨み付けてくるように見える面接官もいるでしょう。
そして,時に,自分を落とそうとしているのではないかと疑うくらい,厳しい質問をしてくる面接官もいます。
概ね,受験者にとって,面接官は,受験者の合否という運命を握っています。
自分の運命を握っている人と,直接対面するのは,なかなかしんどいものです。
でも,面接官から好感をもたれる,好印象をもたれることは,教採合格のために,絶対に必要です。
面接官に好かれるためには,どうしたらいいのでしょうか??
ただ単に,無理矢理に作り笑顔をしてもぎこちないでしょうし,ことさら,面接官に好かれることだけを狙った内容を話すのも姑息に映るかもしれません。
では,どうすれば,自然に面接官に好感をもってもらえるのでしょうか?
この答は,最近,このブログによく登場する,名古屋のアーティストのRyoさんが教えてくれました。
本当に,Ryoさんは,大道芸人というお立場もあって,人の心を読むのがお得意なんですよね。
そもそも大道芸人は,ゼロからパフォーマンスを初めて,行き交う通行人の足を止めて,10分もしないうちに,50人以上を観客にするわけですから,人から好感や興味を持ってもらう術は,たくさんご存知のようです。
さて,本題に戻ります。
Ryoさんが教えてくれた,面接官に好かれる方法とは,
あなたが面接官のことを好きになる
ということです!!
あなたが面接官を怖がっていたり,避けていたり,嫌がっていたら,その気持ちはどうしても,あなたの雰囲気に出てしまいます。
でも,あなたが面接官に好感を持っていれば,それが,あなたの雰囲気に出ます。
でも,あなたは面接官のことを知りません。
ほとんどの場合,面接官の名前も知りません。
どんな人で,どんな職業で,どんな経歴の人なのかもわかりません。
人は知らないもの,分からないものを好きになるのは難しいものです。
人は未知のものには不安を抱くものです。
では,どうすればいいのでしょうか??
Ryoさんの教えてくれたアイデアは,
面接官に対面したら,その面接官のことを自由に妄想する!
というものでした。
つまり,面接席に座って,面接官を見たら,瞬時に,頭の中で,サッと,
この人は,家庭では良いパパなんだろうなあ。
この人,きっと子供が大好きで,親バカなところがあるんだろうなあ。
この人は,案外,アクティブで,スカイダイビングとかやってそうだなあ。
この人は,夫婦喧嘩をしたら,完全に負けるタイプだな。
などと,考えてみるのです。
そうすると,緊張も解けて,相手のことが「可愛く」見えます。
もちろん,妄想ですから,事実には全く基づいていません。それでいいのです。ほんの瞬間だけ,相手の顔や姿を見て,妄想して,相手にちょっとした好感とか微笑ましさを発見するのです。
そうすれば,相手は,恐ろしい未知の存在ではなく,どこにでもいる,おじさん・おばさんに変わります。
そういう好感や微笑ましさを持ってから,面接官の質問に真摯に答えれば,きっとあなたの魅力は伝わるはずですし,面接官からも好感を持ってもらえるはずです。
人は,自分に好感を持ってくれる人を好きになるものです。
人は,自分を嫌っている人を嫌いになるものです。
だからこそ,受験者であるあなたがまず面接官のことを好きになるのです。そうすれば,面接官もあなたのことを好きになってくれます。
Ryoさんは,次のように言っていました。
あなたは,相手のことを変えることはできない。
でも,あなたは,あなた自身を変えることはできる。
あなたが変われば,あなたと接している相手も変わる可能性が高い。
まったくその通りだと思います。
面接だけでなく,すべての人間関係においても同様ですよね。
相手のことを変えようと思っても,それは不可能。
でも,自分自身を変えることは可能。
自分が変われば,それに伴い,相手も変わっていく。
私たちは,こうやって,人間関係を育み,友情を育み,愛情を育んでいます。
教育の根源もここにあるのかもしれません。
今日のブログに書いたことは,先日のパネルディスカッション(質疑応答)で,Ryoさんが語ったことの一部です。
Ryoさんには,本当に多くを教えられます。
今後の,Ryoさんの講座への登場,ご期待ください!!
では,また明日!!
教採塾
河野正夫
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