いつも思うことがあります。
教員採用試験に不合格になる人は,圧倒的に表現力が弱いのです。
面接においても,不合格になる人は,ただ語っています。頭の中に原稿を用意し,それを心の中で思い出しながら,話しています。
話していることは事実だから大丈夫だと思っています。
愚かの極みです。
事実だから大丈夫という発想自体が間違っています。
面接官が期待しているのは,単なる事実ではありません。
面接官が期待しているのは,平凡で凡庸な語りではありません。
面接官が期待しているのは,子供の興味関心を引き付け,聞く人が子供でも大人でも,惹きつけられるような語りです。
結局,将来,教師として成功するためには,語りの力が必要です。
語りの力で子供を引き付け,子供を動機づけ,子供に意欲を与えることができなければなりません。
語りの力で,保護者を味方にし,同僚と上手く仕事をやっていく必要があります。
ここでいう語りの力とは,単なる原稿とか,語りの内容ということではありません。
簡単に言えば,コミュニケーション能力,パフォーマンス能力ということになります。
話し方がつまらない。
話している姿がつまらなさそう。
話している姿を見ても好感が持てない。
話している内容も興味が持てない。
話をもっと聞こうと思えない。
こんな語り方をしていては,永遠に教員採用試験には合格しません。
こんな語り方を指定ては,永遠に子供たちに話を聞いてもらえません。
ダメダメ教師の典型例が,「話がつまらない・おもしろくない」です。
教採で不合格になる人の典型例もまた,「話がつまらない・おもしろくない」です。
日本語に「話にならない」という表現がありますが,まさにそれです。
つまらない話,面白くない話は,まさに「話にならない」のです。
表現力の向上を図るためには,単に面接原稿の添削をしているだけではダメです。
もっと対人コミュニケーションの視点に立って,パフォーマンス能力の向上を図る必要があります。
だからこそ,再来週の月曜日(5月29日)の名古屋面接校では,プロのアーティストのRyoさんとティームティーチングをします。
プロのアーティストから,聞き手の眼と耳と心に響く表現の仕方に関する専門的なコメントをいただきます。
今回は,Ryoさんの「パフォーマンス」はありません。
今回は,Ryoさんは,純然たる「特別講師」として,受講生の皆さんの指導にあたっていただきます。
先日,Ryoさんは,大阪教採塾でのパネルディスカッションで,次のようなことをおっしゃっていました。
語りの成功は,聞き手がその運命を握っている。
まさに名言です。
語りが成功するかどうかは,語り手だけでは決定できません。
聞き手がその話に興味を示すか,好感を持つか,感動するかにかかっています。
言い換えるなら,聞き手の心を動かせない語りは,語りとしては,無意味です。
そして,語りとは,単に文字原稿で表せあるような言語内容だけではなく,表情,語り方,声,抑揚,視線,ジェスチャーといったオーディオ・ビジュアル全体で表すべきものです。
残念ながら,教師を目指している人の多くは,身体全体で表現するパフォーマンス能力にあまり心を配っていません。
単に,準備した言語内容を淡々と語ればいいと錯覚しています。
今回の名古屋面接校では,そういった迷信を徹底的に破壊し,真に人を動かす語り方,表現方法に迫ります。
プロのアーティストのRyoさんをティーム・ティーチャーとしてお迎えし,楽しく,厳しく,有益な講座を3時間,展開していきます。
Ryoさんはパフォーマンスの天才です。
今回は,その天才ぶりを,パフォーマンスの披露ではなく,パフォーマンスの指導で発揮していただきます。
河野&Ryoの最高のドリーム・ティームで臨む,来週月曜日の名古屋面接校は,絶対に見逃せませんよ!!
今回(5月29日月曜日19時~22時@名古屋駅近く),開講する名古屋面接校に限って,単発受講を認めます。
レギュラー受講生以外にも,8名までなら,単発受講が可能ですので,受講希望者は, info@kyousaijuku.com まで,氏名,携帯電話番号,住所を明記の上,受講のお申し込みをメールでください。先着8名様までです。
受講料は,レギュラー受講生と同じで,3時間で1万円です。
最高の講座となりますので,大いにご期待ください!!
では,また明日!!
河野正夫
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