時に生徒の言葉が教師の胸を打つことがあります。
昨夜,そんな経験を私もしました。
ある校舎での総合対策講座の終了後,一人の受講生が私に話しかけてきました。
「お話ししたいことがあります。実は,私,公立の学校の教員採用試験は受験しないことにしました。教採は受験しませんが,先生の講座,受講させていただいてもいいですか?先生の話を聞くのが好きですから。」
私は,それを聞いて胸が熱くなりました。
教採を受験するかしないかは,その受講生の自由です。
講座を引き続き受講するかしないかも,その受講生の自由です。
でも,この受講生は,私の話を聞くのが好きだから,講座の受講を続けたいと言ってくれました。
本当に,本当に,嬉しい言葉でした。
そう言えば,昨日の講座は,教育時事について扱ったので,ところどころで,私の教育観や道徳指導観,生徒指導観を熱く語り,そして,日本の学校教育の「偽善」などについても皮肉たっぷりに話しました。
そんな私の話を聞くのが好きなのだそうです。
教員採用試験には使えない話なので,数分だけと時間を決めて,ちょっとだけ話していたことが,実は,その受講生の心に響いていたようです。
私の話を聞くのが好きだから,受講を続けたいといってくれたときの,その受講生のはにかんだ笑顔が今でも脳裏に焼き付いています。
本当に,本当に,ありがとう。
私は,あなたのような人のために,これからも熱く語ります。
あなたのような人が一人でもいる限り,自分の熱い想いを言葉にして,多くの人に聞いていただきます。
先生の話を聞くのが好きですから!!
当分の間,心にこだまする言葉となりそうです。
では,また明日!!
河野正夫
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