教師は、演者としての役割を持っています。
教育の世界では、教師は、しばしば、いろいろな役を演じます。
子供の興味を掻き立てる演出
子供が安心して発言できる雰囲気を作る演出
子供に共感的に接するための演出
教師は、よき演者である必要があります。
教員採用試験でも、最近は、教師の演出力を評価するようになってきました。
いくつかの県では、グループワークという形式で、教採受験者の演出力を、演技をさせることで評価しています。
また、多くの県で、模擬授業という形で、教採受験者の演技力を測っています。
さらに、いくつかの県では、場面指導という形式で、教採受験者の演技力を評価しています。
模擬授業も場面指導も、最大の評価ポイントは、教採受験者が子供を前にして、適切かつ効果的な演技ができるかということです。
グループワークに至っては、演出型で行う場合は、演技力がまったくなければ、合格には至りません。協調性や責任感といった評価項目があっても、結局は、受験者がグループワークをしているプロセスでの演技力や演出力が評価されます。
愚かな助言者は時に、「ありのままの自分で行け!」なんて無責任なアドバイスをします。
まったく愚かな助言です。
「ありのままの自分」なんて、耳に心地よい言葉というだけで、なんの意味も、なんの価値もありません。
そもそも「ありのままの自分」なんて、職業人に必要な資質ではありません。
必要なのは、職業人としてどのような演出ができるか、どのようにプレゼンができるかということです。
プライベートでいるときのあなたの姿を「ありのまま」で出しても、なにも得るものはありません。
こういうと、愚かな助言者は、さらに、「演技ではいけない。」とか「演技では人を感動させられない。なんて、素人くさい助言をします。
愚かなアドバイスです。
演技ではダメだなんて、道徳くさい美学にすぎませんし、何もわかってないナイーブな愚か者の言葉です。
考えてみてください。
皆さんは、映画やや演劇ドラマで、感動したり、笑ったり、泣いたりしますよね。
感動して、皆さんの生き方に影響を与えた映画や演劇やドラマもあるかもしれません。
でも、映画も演劇もドラマも、すべて台本があり、役者(俳優・女優)が演ずる演技・演出に過ぎません。
そこにあるのは真実の姿ではなく、効果的に構成された演出であり、演技です。
そして、俳優や女優は、それを効果的に演技します。
観客は効果的に構成され、効果的に演技されたものを見て、感動し、泣き、笑い、心を動かされます。
シェークスピアも、
All the world’s a stage, And all the men and women merely players: They have their exits and their entrances; And one man in his time plays many parts.
全世界は一つの舞台であって、すべての男女は、その役者にすぎない。それぞれ舞台に登場してはまた退場していく。人はその時々にいろいろな役を演じる。
と言っていますが、教育の場もまた一つの舞台です。教師はその中で生徒のためにいろいろな役を演じる役者であるとも言えます。
教員採用試験のグループワークや模擬授業、そして、面接においても、パフォーマンス能力は必要です。
でも、教師志望者の多くは、あまりパフォーマンス能力が高くありません。
人を惹きつける。
人を魅了する。
人の興味・関心を勝ち取る。
いずれもパフォーマンス能力が必要です。
だからこそ、ゴールデンウィークの最初の4月29日(金曜日・祝日)、プロのアーティストのRyoさんをお招きして、
パフォーマンス力を向上させるための特別特訓
〜面接やグループワークや模擬授業のための語りのパフォーマンスの向上を目指して〜
を開講します。
Ryoさんとは、講座後の懇親会でも、パフォーマンス能力の習得の仕方についてお話しする機会を設けます。
教員採用試験のためにパフォーマンス能力を身に付ける上で、最高の講座になります。
定員まであと少しです。
受講希望の方は、お早めに!!
お申し込み専用サイト からどうぞ!!
では、また明日!!
河野正夫
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