教員採用試験の面接とは、採用側(面接官)が、このひとを教員として採用したい!と感じる人を合格させる場です。
面接官に採用したいと思わせるには、どうすればよいのでしょうか。
鍵となる3つの言葉があります。
知性
品性
個性
です。
知性とは、教員としてふさわしい知識と教養を持ち、教員らしい語りができるということです。独りよがりにならず、常識や文化や慣習を尊重した上で、自分の専門分野に自信を持ちながら話せる力が知性です。
品性とは、その人の人生、経験、バックグラウンドから感じられるその人の魅力のことです。人として、大人として、教育者として、職業人として、あるべき姿を追いかけ、他者の見本、特に、子供たちの見本となるような振る舞いが品性です。
個性とは、出逢う人を魅了するようなその人らしい姿です。時には爽やかさ、時には情熱、時には可愛さも個性を形づくります。見た目の良さ、話す雰囲気の感じよさも個性の一部です。時に、個性は、知性と品性を圧倒し、個性だけで、出逢う人の心を掴んでしまうこともあります。個性は、多くの場合、教採合格の決定打になり得ます。
戦略的に言えば、知性と品性は、レトリックを踏まえた語りで、創り上げることができます。知性と品性は、後付けで作り上げることができないわけではありません。20分〜30分程度の面接であれば、知性と品性は、言葉による語りで印象付けることは可能です。
ただし、個性は、単なる戦略的な演技と演出では、なかなか創り上げることはできません。個性はゼロからクリエイトすることは困難です。個性は外見や雰囲気を含みます。個性は、その人がどう見えるかによって決まります。
ここで、気をつけて欲しいのは、ここでいう「個性」とは、単なるその人らしさではありません。単に、「みんな違って、みんないい。」ということではありません。ここで言う「個性」とは、出逢う人、対面する人、話をする相手を魅了できるかどうかという対人関係においての人間的魅力という意味合いです。
話していて感じいいと思われるのは、ここで言う個性です。
一緒にいて楽しいと思われるのも、ここで言う個性です。
この人なら子供は付いてくるだろうなと思われるのも、ここで言う個性です。
知性、品性、個性、どれも大切ですが、あえて、割合で言えば、
知性:品性:個性 = 2:3:5
くらいではないでしょうか。
見た感じ、聞いた感じ、話した感じが、相手から感じる個性ということですから、
個性を磨くためのプランニングをすることが合格を勝ち取るためには必須です。
個性を磨くためのプランニングとは、自分の表情、雰囲気、外見、語り方を好感度の持てる方向に持っていくことです。
人によっては、自分の表情、雰囲気、外見、語り方で、知性と品性の部分の不足分を補うことになるかもしれません。
面接のトレーニングでは、誰でも。知性と品性は向上させようとします。
知識を入れて、経験を活かせる話し方をしようとします。
しかし、個性を光らせる、つまりは、自分の表情、雰囲気、外見、語り方で好感度を勝ち取るということは、あまり練習しません。
ここで言うところの個性を向上させることが、教採の面接での合格の最大の方法であると言うことに気づくといいですね!!
では、また明日。
河野正夫
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