教師になってほしくない人々!!教採を受けてほしくない人々!!教育者に向いていない人々!!

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昨日(2月14日),文部科学省は,新しい学習指導要領(小学校・中学校)の改定案を公表しました。

 
これから約1か月間,パブリック・コメントという制度で,広く一般の意見を求めて,最終案を確定し,3月下旬に,告示するようです。
 
パブリック・コメントで,昨日,公表された学習指導要領案が大きく変わることはありませんので,昨日,公表されたものが,事実上,ほぼ最終案となります。
 
新しい学習指導要領では,いわゆる「アクティブ・ラーニング」の考え方が色濃く出されています。ただし,「アクティブ・ラーニング」という言葉自体は,一度も使われていません。
 
文部科学省が公表した「改訂のポイント」には,次のような文章があります。
 
 
「何ができるようになるか」を明確化

知・徳・体にわたる「生きる力」を子供たちに育むため、「何のために学ぶのか」という学習の意義を共有しながら、授業の創意工夫や教科書等の教材の改善を引き出していけるよう、全ての教科等を、①知識及び技能、②思考力、判断力、表現力等、③学びに向かう力、人間性等の3つの柱で再整理。

 
 
また,毎日新聞の記事(毎日新聞 電子版  2/14(火) 22:00配信)によれば,以下のように書かれています。
 
 
「覚えた知識がどんどん塗り替えられていく時代に、ただ知識を持っているだけでは通用しない。知識を使いこなし、試行錯誤しながら課題を解決する力を学校教育で養う必要がある」。今回の学習指導要領改定の狙いを文科省幹部はそう解説する。
 
 
教員の負担の問題や,学校での授業時間の確保など,多くの問題は残されているようですが,学習指導要領の改訂の基本的な方向性は,望ましいものであると,私は考えます。
 
 
知識詰め込み型,いわゆる丸暗記型の学習形態を廃して,これからは,理解して,知識を使いこなすという学びの方向性には大いに希望が持てます。
 
 
私の心配は,これから教師になろうとする人が,この学びの方向性を理解し,自らの学びにも実践しているかということです。
 
確かに,これから教師になろうとする人は,アクティブ・ラーニングの重要性も,理解重視,対話重視の学習の重要性も知っています。
 
しかし,知っているけれども,自らの学びに活かせないという人は,案外,多いのではないでしょうか。
 
 
例えば,教員採用試験の教職教養や専門教養の勉強です。
 
とりあえず丸暗記するという勉強法を取っている人は,かなりいると思われます。
 
特に教職教養は,あまり興味がないという人が多いでしょうから,丸暗記方式で無味乾燥に勉強している人はかなり多いのではないかと危惧しています。
 
 
私は,講座では,受講生の皆さんに,教員採用試験の筆記試験の学習は,
 
 
認知―理解―記憶ー活用
 
 
プロセスを踏むべきことを強調しています。
 
 
認知とは,学習内容・教科内容を知ること。
 
理解とは,その学習内容・教科内容を自分なりに考え,噛み砕き,理解すること。
 
記憶とは,理解が進めば,記憶は自然の流れで行われること。
 
活用とは,理解し,記憶した学習内容・教科内容を実際に使って課題を解決すること。
 
 
私は,「理解なくして,記憶なし。」ということを強く,強く,強調しています。
 
 
でも,こういうとかなりの人数の人々が,
 
 
でも,受験勉強だから,仕方がない。背には腹は代えられない。
 
 
といったようなことを言います。
 
 
受験勉強だから,仕方なく丸暗記する,理解もせず丸暗記し,試験が終わったら全部忘れる。それでも試験にさえ合格すればそれでよい。
 
 
そんなことまで言う人もいます。
 
 
私は,こんな人は,教師になってほしくない,教採を受けてほしくない,教育者に向いていないと,心の底から思っています。
 
こんな人が教師になるから,いつまでも経っても,日本の学校から,受験勉強式の学びがなくならないのです。
 
 
でも,こういう人は言います。
 
 
教師になったら,アクティブ・ラーニングでもなんでも,やるべき教育をします。まずは,教採に合格しなければいけないので。
 
 
私は,こういう人は,ダブルスタンダードな考え方の人として,軽蔑してしまいます。
 
 
自分が勉強するときは,丸暗記方式で,理解もせず,ただ覚えるだけで,教採に合格して,教師になったら,アクティブ・ラーニングで教えるなんて,できるはずがありません。
 
そもそも,こういう人は,自分の都合(教採に合格する)だけで,子供たちの心が読めていません。
 
 
子供たちだって,目先のことが気になります。
 
例えば,定期試験で良い点を取るとか,入学試験で合格するとか,資格試験で合格するなどの,教採合格と同じくらい重要な「目先の利益」があります。
 
「目先の利益」最優先で,教採に合格して教師になった人が,こういう子供たちを前にして,アクティブ・ラーニングを本格的に実施できるとは到底思えませんし,子供たちに,いわゆる受験勉強を廃して,理解中心の学びの重要性を説得できるとも思えません。
 
 
また,もっと重要な問題もあります。
 
無味乾燥な丸暗記で,仮に教採に合格したとしても,合格後は,丸暗記した内容はほとんどすべて忘れてしまっているでしょう。
 
覚えた教育法規も教育原理も教育心理もすべて,丸暗記した知識は崩壊しているでしょう。
 
なにもかも忘れたまま教壇に立つことになります。
 
こんな無知無教養な教師が望まれるでしょうか?
 
私は,そんな無知無教養な教師に,自分が教わりたくはありません。
 
 
さらに,丸暗記型の受験勉強をする教師は,次のように言います。
 
 
教育法規なんて面白くない。実際の現場では使わない。
 
学習指導要領なんて面白くない。実際の授業には関係ない。
 
 
愚か者!と言ってやりたいくらいです。
 
面白いかどうかは,その人の主観的な気持ちなので,文句は言いません。
 
でも,教育に関する法規を知らずに,教育公務員をするなど言語道断です。
 
公務員は,法律を誠実に執行する立場にある存在です。
 
法律が嫌いなら,公務員にならなければいいのです。
 
こんな幼稚な物言いがそもそも教育公務員の質を低下させています。
 
 
また,教育心理は,子供理解の上で大きな助けになります。
 
そもそも教育心理など授業の役に立たないというのは,丸暗記型の勉強をしているからそうなるのであって,理解型の学習をしていれば,十分に授業や指導に活用できます。
 
自分の学習方法が愚かだから効果が出ないと言って,学問自体を軽視するなんて,教育者にふさわしい態度ではありません。
 
 
また,興味のないことはやらない。教育法規は興味がない。学習指導要領は興味がないと言いう人もいます。
 
そんな人に私は言いたい。
 
だったら,教壇に立って,将来,子供が興味がない教科,子供が好きでない教科,子供が苦手な教科は,勉強しなくてもよいと言うのですか?
 
 
興味がない時には,興味付けをすれば,動機づけをすれば,興味は沸いてきます。
 
嫌いな教科,苦手な教科でも,やってみようか!と思わせる手段はあります。
 
 
自分自身に興味付けをすることもできない人が,教師になって子供たちにどんな動機づけをしようというのでしょうか。
 
 
幸いに,私は,このことを講座で徹底的に言っていますので,私が主催する受講生のほとんどは,
 
 
認知―理解―記憶ー活用
 
 
のプロセスを踏んだ学習をしています。
 
 
教採に合格して,実際に教壇に立っても,きっと素晴らしい教育をしてくれると信じています。
 
 
でも,中には,私に,
 
 
そうは言っても,結局は教採も受験勉強だから,合格さえすればいい。合格したら,その時に,良い教育をしていくことをあらためて考える。
 
 
という人もいます。
 
 
もちろん,思想良心の自由がありますから,そう考えるのも自由です。
 
 
でも,そういう人は,
 
 
1.教採に合格しない。
 
2.仮に合格しても,無知無教養のつまらない教師になる。
 
3.教わっている生徒から,この先生は嫌だな!と思われるような教師になる。
 
4.教師になっても,身分保障や給料以外の部分で満足を得られず,いつも不幸を感じている。
 
 
といった悲しい結果に遭遇することになります。
 
 
 
今日は,毒舌でごめんなさい。
 
でも,本当なんです。
 
 
自らの学習法を確立できない人は,他者に教えることなんて,決してできません。
 
無味乾燥な丸暗記法でしか学べない人は,教師には向いていません。
 
 
もし,私が,自分が主催する講座に,誰でもいいから受講しに来てほしい,ただただ,受講生を増やせばいいなんて考えていると思っている人がいるとしたら,大きな間違いです。
 
 
教師になってほしくない人々!
 
教採を受けてほしくない人々!
 
教育者に向いていない人々!!
 
 
こんな人には,受講していただきたくありませんし,教師になるお手伝いをしたいとも思いません。
 
 
ただ,人は変わります。
 
人は変わる得る存在です。
 
 
今は,丸暗記での勉強法しか思いつかない人も,理解型の勉強方法を発見し,切り替えていくことはできます。
 
 
そんな学習方法の切り替えをしたい人は,是非,教採塾の講座を受講してみてください!
 
 
これからの子供たちのために,これからの社会のために,胸を張って誇れる学習方法を発見していきたいものです!!
 
 
 
では,また明日!!
 
 
 
河野正夫
 

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