今から30年以上前、私が高校生だった時に流行ったアメリカのテレビ番組があります。
The Greatest American Heroというドラマです。
Greatest American Hero、最も偉大なアメリカン・ヒーローという意味です。
と言っても、このタイトルは逆説的なタイトルで、このヒーローは、そんなにグレートではありません。
主人公は、アメリカの公立高校の特別支援学級の非常勤講師の青年です。
ある日、その青年教師は宇宙人に遭遇し、スーパーマンのようなヒーローになれるスーツをもらいます。そのスーツがあれば、空も飛べるし、透明にもなれます。何万馬力の力も出せます。でも、その青年はそのスーツの取り扱い説明書をなくしてしまいます。
説明書がないので、空の飛び方も、パワーの出し方もわかりません。空を飛び始めたら墜落したり、透明になったつもりがすぐに見えるようになったり、ドジでおっちょこちょいなヒーローです。
まったく、スーパーマンになりきれない青年教師ですが、それでも、愚かな失敗を繰り返しながら、悪者をやっつけます。
かっこよくはないのですが、憎めないヒーローですし、ドラマに登場する高校生たちもこの先生を慕っています。
そんなヒーローに、the Greatest American Hero、最も偉大なアメリカン・ヒーローという名前が付けられました。
まさに、ドジで間抜けで失敗しながらも、理想を貫くこの青年がアメリカのヒーローにふさわしいというメッセージだったのかもしれません。
私は、高校生の時、このドラマを毎週見ていました
私は、このドラマの主題歌が大好きでした。
“Believe it or Not”という歌です。
歌詞を読みながら、聴いてみてください。
Believe it or Not
Look at what’s happened to me.
I can’t believe it myself.
Suddenly I’m up on top of the world.
It should’ve been somebody else.
Believe it or not I’m walking on air.
I never thought I could feel so free.
Flying away on a wing and a prayer.
Who could it be?
Believe it or not it’s just me.
Just like the light of a new day.
It hit me from out of the blue.
Breaking me out of the spell I was in.
Making all of my wishes come true.
Believe it or not I’m walking on air.
I never thought I could feel so free.
Flying away on a wing and a prayer.
Who could it be?
Believe it or not it’s just me.
歌詞では、突然、top of the worldに立たされてしまって、信じられないけれど、それが僕なんだ。他の誰かだったらよかったのに、と歌い出されます。
そして、信じられないかもしれないけれど、空を歩いて、空を飛んで、こんなことができるのは誰かというと、僕なんだ!
こういった歌詞が続きます。
この曲を皆さんにプレゼントします。
皆さんもまた、スーパーマンではないと思います。スーパースターでもありません。スーパーマンになる取扱説明書もお持ちではないでしょう。
時に失敗し、時には上手くいきながら、少しずつ成果を出していかれているはずです。
でも、そんな皆さんがGreatest、最も偉大なのだと信じています。
この歌詞が歌っているように、信じられないかもしれないけれど、奇跡を起こして、素晴らしいことをしているのは、皆さん自身です。
英語で言うなら、
Believe it or not, it’s just you.
信じられないかもしれませんが、それは、皆さん自身なのです。
では、また明日!!
河野正夫
コメントはまだありません