面接の指導や,個人レッスン・コンサルティングをしていると,時々,思うことがあります。
指導しているその受講生さんは,それなりに一生懸命,努力して合格しようとはしています。
教師としての能力・資質も低いというわけではありません。
でも,決定的に魅力が足らないということがあります。
こういう場合,本人には,なかなか,魅力が決定的に足らないということが自覚できません。
自分のことは,自分が一番,分からないものです。
こういう時に,私が,聞いてみる質問があります。
あなたが採用側なら,あなたを雇いますか??
あなたが子供なら,あなたから教わりたいですか??
この質問を聞くと,多くの人が,「そうは思わない。」と答えます。
自分の志望動機が,自分の自己アピールが,「作り物」,「良い子ちゃん作文」であることは,自分が一番よく知っています。
自分が大した想いを持っていない,ただ,合格したいだけということも,自分が一番よく知っています。
でも,圧倒的な強さで合格する人は,自分が採用側でも,自分を絶対に採用する,自分が子供でも自分に教わりたいと感じています。
過去の教え子で言えば,ふっくん,ようくん,まさひで,そうた,たくま,といった人々は,自分でも自分を採用する,自分でも自分に教わりたいという自信がみなぎっていました。
決して,ナルシストとか,自己満足というのではありません。
彼らは,自分の魅力に気づいていました。
彼らは,自分の魅力が子供たちを,人々を魅了することを知っていました。
そういうことです。
もちろん,彼らは,皆,謙虚でしたから,自分から,自分は魅力がある!なんてことは言いませんでした。
でも,見ているだけで,話しているだけで,魅力満載の人たちでした。
教員採用試験の2次試験で,面接で,模擬授業で合格するのは,彼らのような人々です。
彼らは,自分都合の,独りよがりの自己アピールも,志望動機も持っていませんでした。
彼らには,教師になりたい志と意欲と,それを表す言葉がありました。
彼らには,人を魅了する才能と雰囲気がありました。
子どもはそんな先生に憧れます。
人はそんな先生を尊敬します。
教員採用試験に合格したいと思うのは当然です。
何回も教採に不合格になったら,なんで合格させてくれないんだ?と憤るのも自然です。
しかし,そんな時こそ,自問自答しなければなりません。
あなたが採用側なら,あなたを雇いますか??
あなたが子供なら,あなたから教わりたいですか??
もし,この問いへの答えが「ノー」ならば,何かを変えなければいけません。
何かを今から変えなければいけません。
自分でも教師として雇わない人,自分なら教わりたくない人が,教採に合格する可能性は低いものです。
自分でも教師として雇わない人,自分なら教わりたくない人が,子供の前に立っても,素晴らしい教育はできないでしょう。
ですから,教員採用試験を受験しようとしている皆さん,もう一度,自分自身に問うてみてください。
あなたが採用側なら,あなたを雇いますか??
あなたが子供なら,あなたから教わりたいですか??
この質問に対する答えに自信がないのであれば,今すぐ,自分を変えることを始めてください。
まだ間に合います。
自分を変えて,自信をもって,教採に合格してください。
あなたを本気で信じることができるのは,あなた自身なのですから!!
では,また明日!!
河野正夫
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