11年前に,私が担当した教員採用試験対策講座の受講生で,いまは,某有名私立大学の付属中・高等学校で,教諭をしているふっくんと,久しぶりにお食事をしました。
ふっくんは,私の数百人の教え子の中でも,トップクラスの才能と魅力と茶目っ気の持ち主です。
ふっくんの周りには,素敵な人がたくさん集まります。
そんなふっくんは,11年前に私の講座から,教員採用試験に一発合格しました。
高校物理の先生です。
数年間,公立高校で教諭をしていましたが,優秀なふっくんは,有名私学に招聘され,現在は,その私学で教えています。
さて,そんなふっくんと久しぶりにお会いして,川上取締役と私の3人で,美味しい焼肉と赤ワインを楽しみました。
ふっくんは,お酒が入ると(笑),情熱的に教育について語り出します。
そして,この語りは,とても素敵な語りです。
ふっくんは「自分のための語り」ではなく,「聞き手のための語り」をしてくれます。
ふっくんは,しばしば,次のことを熱く語ります。
聞き手(例えば,担任しているクラスの子供たち)が聞いて意味がなく,興味も関心も示さないようなことを,ひたすら話すのは,聞き手の大切な時間を奪っている。
話し手が自分の勝手な都合で,自分が思うことをただ勝手に話していて,それが,聞き手にとって聞く意味が何もなく,聞き手の興味も関心も引き付けないのであれば,その話の時間は,話し手が聞き手から奪った時間になるというのが,ふっくんの持論です。
そして,ふっくんは,この持論をいつも意識しています。
これは,教採の面接でも同じことです。
受験者が自分の都合で,自分が思いついたことをベラベラしゃべっても,それが,面接官の聞きたいことでもなく,面接官の興味も関心も何も引き付けないのであれば,受験者がその話をした時間は,無駄に費やした時間です。
合格にも,好感にも,共感にも結び付かない時間です。
その昔,ふっくんは,次のようなことを言いました。
帰りのショートホームルームでは,特に話すべきこと,話したいことがなければ,何も話さずに,挨拶だけして,生徒を帰します。無理して,意味のないことを,5分間話せば,生徒40人分の5分を奪うことになります。40人分の5分は,200分で,3時間を超える時間です。意味もない話で,他人の時間を3時間以上奪うことは,犯罪に近いと思っています。
さすがは,ふっくんです。
相手にとって意味がなく,教育的価値もなく,興味も関心も引き起こさないことを話すことを,「犯罪的」とまで,呼んでしまいます。
ですから,ふっくんの話は,いつも面白く,いつもためになります。
特に,お酒が入ったときの,ふっくんの話は,ものすごく面白いです!!(笑)
そんなふっくんと数時間話して,楽しいひと時を過ごしました。
川上取締役も,ふっくんの語り口に感銘を受けたようです。
そんなふっくんは,これから,時間が許せば,ちょくちょく,講座の最後の時間や,講座後の飲みに参加してくれるそうです。
ふっくんとお話ししてみたい方,お楽しみに!!
では,また明日!!
河野正夫
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