内容を暗記するだけの勉強から,認知し,理解し,記憶し,活用する学習へ転換しよう!!

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昨日(水曜日)は,水曜福山校の総合対策講座の第1回目の講座でした。

 

水曜福山校は,すいすい水曜日の夜19時~22時に行う,新たな試みの講座です。

 

新たな試みだったためか,昨日時点での受講者は5名,これに,広島校からの補講の方を含めて,6名でスタートしました。

 

超小数精鋭の講座となりました。

 

 

さて,総合対策講座の第1回目は,

 

 

教職教養の骨格を3時間で理解し受験戦略を立案する。

 

 

と題して,講座を進めていきました。

 

 

第1回目の講座ですから,まずは,個人カルテに記入していただき,その人の現状を知り,専門教養チェックシートを記入していただき,その人の専門教養の現在の姿を知り,それぞれの方にアドバイスを差し上げました。

 

そして,初回なのにミニ模擬(小テスト)を実施し,何をどう学べばいいのかを解説しました。

 

講座本体は,素晴らしい書籍(これで勉強すれば,満点が取れる!というくらい優れた書籍です)を用いて,膨大な数の問題に挑戦するというカタチで行いました。

 

問題はとても簡単な一問一答ですが,問題は簡単でも,答はかなり複雑で長いという,通常とは違う形の一問一答で学びます。

 

答は,すべて,書籍のどこかに書いてあります。

 

答を探すだけではなく,ツッコミを入れたり,エピソードを話したり,冗談を言ったりで,楽しく講義は進みます。

 

 

この講義で本当にやりたかったのは,実は,知識の習得ではありません。

 

この講義で本当にやりたかったのは,実は,知識の習得の仕方でした。

 

 

「暗記」というのは,文字で見ても,暗い記憶,つまり,意味も理解せず,闇雲に学ぶ記憶効率も記憶時間も短いダメダメな記憶法です。

 

講座では,まず,「暗記」を禁止しました!!

 

 

講座で示した,知識の習得の仕方は,次のプロセスによるものです。

 

 

認知 - 理解 - 記憶 - 活用

 

 

認知とは,何かを知る,見る,出逢うということです。例えば,いじめの定義と聞かれて,いじめの定義は,正式には,いじめ防止対策推進法第2条に書いてあります。

 

 

第二条 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。

 

 

これをすぐに丸暗記しようとしてもダメです。そもそも,この文章はすぐに覚えられるような語呂がいいものではありません。

 

もし,この文章に初め出逢うのなら,それでもいいのです。まずは,知る,「へえ,ここにこんな文章で書いてあるんだ~」でいいのです。

 

これが認知です。

 

 

次に理解です。

 

理解とは,認知したものを,自分の頭で解釈し,自分の言葉でかみ砕き,頭の中で,整理・解釈することです。

 

でも,理解とはそんなに難しいことばかりではありません。

 

なんなら,ツッコミまくってもいいのです。

 

例えば,上のいじめの定義なら,「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と」なんて,まともな日本語じゃない。というか,そもそもどういうことか分からない。日本語でも,最も悪文の一つではないか。

 

という風に,徹底的に文句を言ってみるのも理解の一つの方法です。

 

人間は,悪口(笑)は,いつまでも覚えているものです。

 

認知したものに悪口を言ってみるのも理解の大きな方法です。

 

悪口を言ってスッキリしたら(笑),もう少し,エレガントにいきます(微笑)。

 

そもそも,この定義で重要なこと,重要な語句って何だろう?と考えると,「一定の人的関係」,「心理的又は物理的な影響」,「インターネット」,「心身の苦痛を感じている」ということが,おのずと見えてきます。

 

要は,いじめというのは,一定の人間関係にある相手に対して,心理的又は物理的な影響を与えることで,相手に心身の苦痛を感じさせるような行為ということです。そして,それは,インターネットを使って行うのも含むとうことです。

 

こう整理すると,もう忘れません。

 

法律の条文を丸暗記するなんて,そもそも不要です。

 

しかし,法律の条文のスピリット(精神)を理解することは重要です。

 

そして,この理解の仕方は,重要語句を土台にしていますから,穴埋め方式の試験問題にもバッチリと対応できるということにもなります。

 

 

理解したら,次は記憶です。

 

これは簡単です。

 

理解するとは,頭で整理して,納得することですから,理解さえしていれば,苦労なく記憶できます。

 

また,エピソード記憶的に,何かと結び付けて考えると,例えば,悪口
(笑),絶対に忘れません(笑)。

 

講座では,ある人に,これ覚えるのなら,千円あげるね,と千円札を差し出しました。

 

いきなり千円札を講座中にもらったというエピソードは永遠に忘れないですよね。

 

もちろん,デモンストレーションですから,千円札は,きっちりと返してもらいました(笑)。

 

 

理解したら,活用です。

 

マークシート方式の問題でも,正誤問題でも,空欄補充でも,記述・論述方式の問題でも,理解が適切にできていれば恐れることはありません。

 

確実に解答することができます。

 

小論文(論作文)にも確実に,応用することができます。

 

 

このように,

 

 

認知 - 理解 - 記憶 - 活用

 

 

のプロセスで勉強すれば,楽しく,容易に,効率的に,効果的に学べます。

 

そして,試験に解答する際に,ほぼ満点を狙うこともできます。

 

 

と,こんな方法で,講座内で,100問くらいの一問一答に挑戦し,その2倍以上の一問一答の問題を宿題にしました。

 

 

暗記ではなく,

 

 

認知 - 理解 - 記憶 - 活用

 

 

で,学んでくる宿題です。

 

 

この宿題のチェックは,ペアワークで問題を出し合って,口頭で答えて,相手が納得すれば,よしとするものにします。

 

まずは,理解の確認です。

 

 

例えば,特別活動の目標とは何か?という質問には,

 

 

ええと,まずは,望ましい集団活動を通して,というのがきて,キーワードは,集団の一員と,人間関係を築くと,自主的実践的な態度を育てると,自己の生き方についての考えを深めるというやつで,それが並んで文章になっているやつ。

 

 

という風な答でも,今回のホームワークチェックではいいのです(笑)。

 

 

上の答え方を,そのまま教採の解答には使ってはいけませんが,でも,まずは頭で自分の理解を整理して,それを自分の言葉で,重要語句をちりばめながら,表出できればいいのです。

 

これを繰り返していれば,そのうち,より適切な文章語で書けるようになりますから。

 

 

こんな感じで,あっという間に3時間は過ぎていきました。

 

 

膨大な量の問題数と,1冊の本を3時間で,征服しました。

 

征服したというのは,すべてをやって,すべてを暗記したということではなく,すべてを征服するための学び方,勉強法を習得したということです。

 

 

 

 

教採塾の講座はこんな感じで,始まりました。

 

これからはもっとハイグレードに,もっと楽しく,もっと刺激的に展開していきます。

 

 

乞うご期待!!

 

 

 

では,また明日!!

 

 

 

広島教採塾

河野正夫

 

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