今日は,11月1日です。
今日から,心機一転,来年の夏の教員採用試験に合格するための学びをスタートさせる方も多いと思います。
そんな皆さんのために,教員採用試験で合格を勝ち取るための必要条件5箇条をご紹介します!!
1.筆記試験で高得点を取る。
筆記試験を免除されていない人は,これが最大の合格のポイントです。筆記試験で高得点(できれば満点か満点近く)を取ることが,合格への王手です。
これが分かっていない人が多過ぎます。最低ラインで,ギリギリ1次試験に合格しても,2次試験では落とされてしまいます。最終合格を勝ち取りたいのなら,1次試験を上位で合格して,2次試験で合格することです。
面接対策をいくらしても合格を勝ち取れない人の多くは,筆記試験の点数が低いということをお忘れなく。
2.「とりあえあず」,「なんとなく」,「一応」といった勉強を排除する。
勉強するなら,戦略的に,計画的に,効果的にやる必要があります。「とりあえず」,「なんとなく」,「一応」というような無戦略・無計画・非効率な勉強法は,意味がありません。皆がやっているからやるといった勉強法ではなく,自分に合った勉強法で学びましょう。
3.計画とはスケジュールを立てることだけではありません。戦略を立てることです。
不合格になりやすい人の最大の特徴は,計画を立てるということを,スケジュールを立てるということだと勘違いしているということです。
スケジュール表を作って,一日何時間勉強するとか,何曜日は何をするとか,まさに,学校の時間割みたいなものができれば,計画ができたと思っているのです。
これではダメです。
計画を立てるとは,自分の得意科目(分野),不得意科目(分野)を冷静に分析し,どのような分量,内容,順番で勉強すれば,最も効率的に学習ができるかの戦略を練ることです。
言い換えるならば,現在の知識・教養・能力をもとにして,教材(参考書・問題集など),時間(使える時間),内容(学ぶべき内容),方法(学び方)を戦略的に組み合わせたプランニングをすることが必要です。
小学校や中学校時代の時間割表みたいなものを作って,それが勉強計画だと勘違いしているようではダメです。
4.くだらない都市伝説を信じない。
世の中には,たくさん,くだらない情報(噂・都市伝説の類)があります。
例えば,「問題集は1冊を何週もした方がいい。」とかいったものです。本気で合格しようと思えば,問題集は,数冊にチャレンジした方が,はるかに合格に近づきます。
問題の多様性,分野の偏りのなさ,多様な視点からのアプローチが学べるからです。
他にも,例えば,ある先輩や友人が,「XX県は,YYを勉強しなくても合格できるよ。」といったものです。もちろん,YYの部分が,ある県では出されない範囲であれば,この助言は有効です。
例を挙げれば,広島県の教職教養では,教育心理と教育史は出題されません。こういう場合は,教採の受験勉強としては,教育心理や教育史を勉強しなくてもいいかもしれません。
しかし,多くのくだらないアドバイスは,こういうことではなく,「小学校全科は,実技教科を捨ててもいいよ」とか,「一般教養で,英語ができなくても合格するよ」みたいな無責任かつ明白に間違ったアドバイスです。
こういった,都市伝説みたいなくだらないアドバイスを信じないことが,教採合格のコツです。
5.自分の圧倒的な強みを見つける。
あなたが人に負けないところはどこですか? この問いに,笑顔だとか,人の話を聞く力だとか,チャレンジ精神だとか,そんなあいまいな答しか言えないようでは,教採合格なんて,不可能です。
もし,本当に笑顔が自慢なら,言葉ではなく,常に笑顔で,面接等に臨むことで,笑顔を見てもらえばいいだけの話です。わざわざ,「私の強みは笑顔です。」なんて言う必要はありません。
さらに言えば,笑顔は,大人の場合,圧倒的に強みにはなり得ません。大人のあなたがどんなに頑張っても,子供の笑顔には叶いませんから。あなたの大人としての笑顔なんて,大した魅力はないということを自覚してください。
人の話を聞く力なんて,教師になろうという人なら持っていて当たり前です。いまさら自慢してもダメです。
ちょうど,タクシーの運転手さんに,あなたの自慢は?と聞いて,「運転が上手いことです」みたいな返事です。当たり前すぎて,どうしようもありませんよね。
そして,人の話を聞く力があります!なんて自慢する人に限って,面接官の質問の意味を取り違えたり,頓珍漢な答をしたりします。
要は,そういう人がいう聞く力なんて,「聞いているふりをする」程度のものなんですよね。
チャレンジ精神があるというのも,よほど,インパクトがあるエピソードがない限り,話になりません。
口だけで,チャレンジ精神があるなんて言っても,噴飯物です。
以上,5つの必要条件は,教採合格のために,絶対にクリアしなければいけないものです。
必要条件ですから,この5つを満たすだけで合格するとは限りません。
でも,必要条件ですから,この5つのうちのいずれか一つでも足りなければ,合格を逃してしまいます。
教員採用試験で合格を勝ち取るための必要条件5箇条をしっかり意識して,合格を確実にしてくださいね!!
河野正夫
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