1970年代後半に,アメリカ大統領を務めたジミー・カーター氏は,『なぜベストをつくさないのか』(原題:”Why Not the Best?”)と題した自叙伝を書きました。
カーター元大統領がこの自叙伝を出版した時,私は,まだ小学校5年生でしたが,すぐに本屋に立ち読みにいったのを覚えています(微笑)。
さて,原題の”Why Not the Best?”という英語が,とても気に入って,それ以来,私のモットーのひとつとなっています。
“Why Not the Best”,上記の書籍では,「なぜベストを尽くさないのか」と和訳されていますが,英語でのニュアンスは,「ベスト以外にあり得る?」,「ベスト以外に選択肢はないでしょう。」といった感じです。
私たちの人生には,たくさんの選択肢があります。
私たちは,たくさんの選択肢から,ひとつを選んで,人生の方向を決めています。
大きな選択,小さな選択,いろいろありますが,毎日が,毎秒が,選択の連続です。
時には,選択に悩みます。
時には,選択を誤ります。
時には,選択を後悔します。
それが,人生なのかもしれません。
でも,大切なことがあります。
毎回の選択の際に,自分にとっての”Best”を選択するということです。
不安でも,悩んでも,迷っても,選択するのは,自分にとっての”Best”でなければなりません。
自分にとっての”Best”を選択しなければ,単なる選択ミスとか,単なる後悔にとどまりません。
人生そのものを悔やむことになります。
私は,教員採用試験対策講座を主催していますが,教採を受験する際にも,たくさんの選択があります。
志望県をどこにするか。
志望校種をどれにするか。
志望教科を何にするか。
もちろん,所持している教員免許状によって,志望校種や志望教科は限定されますが,それでも,複数の免許を持っている場合には,選択肢があります。
こういった選択にも,自分にとっての”Best”を見極めることが重要です。
出身県では合格が難しいから,都会の都府県を受験する。
中学校・高校では合格が難しいから,小学校で受験する。
上記のような選択が本当に自分にとって”Best”なのかを見極めることが大切です。
ただ単に合格したいからという理由で,選択すると,人生を自分の望まない方向に変えてしまう可能性があります。
本当は出身県で働きたいけど,都会の方が合格しやすいからといって,都会の教採を受験して合格しても,都会の都府県で働きながらも,常に出身県に帰りたいと思い悩むようになります。
働きたくないところで,働くのはかなり苦痛です。
本当は,中学校・高校で教師をしたいけれど,中高では合格が難しいから,小学校で受験するというのも,合格戦略としては考えられますが,後々,後悔することが多いようです。
こういった選択で勘違いしてはいけないことは,職業の選択は,大学進学の際の大学選択とは違うということです。
大学なら,XX大学は合格しそうにないから,YY大学にしようという選択肢は,普通にあり得るかもしれません。
なぜなら,大学は4年間だけだからです。
4年で卒業したら,また,新しい人生が何十年も待っています。
大学の選択が,人生の選択そのものにはなりません。
でも,教員採用試験の場合,合格して採用されたら,60歳(あるいはそれ以上)の定年まで,その県で,その学校種で働くことになります。
確かに,現職枠で県の移動とか,学校種の移動も制度としてはありますが,希望者が全員いけるものではありません。
通常の教採より厳しい定員・倍率です。
そして何より,本当は,XX県がよかったけど,合格しやすかったからYY県で教師をしているという先生に教えてもらう子供たちは幸せでしょうか?
本当は,中学校・高校で教えたかったけど,合格しやすかったから小学校で教師をしているという先生に教えてもらう子供たちは幸せでしょうか?
恋愛なら,本当はAさんのことが大好きだけど,Aさんはなかなか振り向いてくれそうにないから,Bさんと付き合うというようなものですよね。
“Why Not the Best?”
なぜ,ベストな選択をしないのですか?
合格さえすればいいのですか?
就職さえできればいいのですか?
そんな先生に教えてもらう子供たちは幸せでしょうか?
私は,すべての教採受験者にベストを尽くしてほしいと願っています。
自分にとってのベストな選択肢を選んでほしいと願っています。
教採受験者が,”Why Not the Best?”を達成できるようにサポートすることが,私の願いであり,教採塾グループの使命(Misson)だと考えています。
“Why Not the Best?”
教採塾は,あなたのベストを応援し,あなたのベストな夢を叶えることを支援します!!
では,また明日!!
河野正夫
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