私の持論は,学びは苦行であってはいけない,です。
世の多くの人は,勉強することを,苦しいもの,苦しいけれど頑張るといった感じで,とらえています。
確かに,「勉強」という漢字が,それぞれ,「無理してやる,行う」という意味ですから(笑),字義的にも,「勉強」とは,「無理して,無理やり,行う」ということを表しています。
ですから,私は,「勉強」という言葉が,あまり好きではありません。
できるだけ,「勉強」という言葉を,「学習」とか「学び」といった言葉に言い換えるようにしています。
以前にも,書きましたが,学び・学問とは,暇を持て余した余裕を持った人が思索にふけり,仲間たちと哲学や文化や芸術を議論するということに起源を持っています。
また,学び・学問は,最高の遊びであるという人もいます。
学びとは,楽しいものであり,主体的に,喜びを感じながら行うのが,本来の姿です。
ところが,受験勉強の影響なのか,その類推からなのか,最近は,学習というものが,何か目的を達成するためのやむを得ない苦行という風にとらえられがちです。
教員採用試験のための学習もまたしかりです。
教採合格のために,歯を食いしばって頑張る!といったイメージが一般的なのではないでしょうか。
このイメージのせいで,学習の中心が,「暗記」ということになります。
理解することもなく,ひたすら暗記することが,受験勉強だと思っている人が多すぎます。
もっと言えば,受験まで暗記できれば,試験が終われば,すべて忘れても構わないとたかをくくっています。
でも,こういう学びをしていると,結局は,教員採用試験では,高得点を勝ち取ることはできません。
暗記だけの勉強では,結局のところは,試験勉強にさえならないのです。
試験に合格するための学びも,その根本のところでは,本来の学びと変わりはありません。
私は,
楽しく学ぶ!
効果的に学ぶ!
戦略的に学ぶ!
継続的に学ぶ!
仲間と学ぶ!
ということが極めて重要だと考えています。
まずは,楽しく学ぶ!です。
学びは苦行であってはいけません。
苦行でしか学ばせることができない教師(指導者)ではダメです。
楽しくない授業(講座)ではダメです。
学びに喜びと楽しみがないと,学びは,いずれ崩壊するからです。
次に,効果的に学ぶ!です。
ただひたすら,わき目もふらずに学ぶでは,期待する効果は現れません。
頑張るだけではダメなのです。
効果の出ない学びはするだけ無駄です。
アリバイ作りのような,気休めの学びならしない方がましです。
必ず効果がでるような学びをすることが必要です。
最も重要なのが戦略的に学ぶ!です。
学びの目標は同じでも(例えば,目標が教採合格),学ぶ方法は,それぞれの個人によって異なります。
それぞれの個人の強み,弱み,バックグラウンドなどで,少しずつ,あるいは,かなり,学習戦略は異なってきます。
ある人が合格した学習方法が,他の人にそのまま通用するかどうかはわかりません。
学生さんに最適な学習方法が,社会人経験者の人に有用かどうかはわかりません。
その人,その人に,最適な戦略を常に考えながら,学ぶことが必要です。
そして,継続的に学ぶ!ということも大切です。
一気にやって,一気に忘れるでは,話になりません。
計画的に積み上げるという学びのプロセスが必要です。
継続的に学ぶためには,なんらかのペースメーカーが必要です。
教採対策講座を受講するもよし,定期的に勉強会を開催するもよし,定期的に模擬試験を受けるもよし,継続的に学ぶための仕掛けが重要ですね。
最後の,仲間と学ぶ!ということは,学習効率や学習量を飛躍的に増大させます。
学習という営みにも,オルポートが提唱した社会的促進という考え方が,はっきりと見られます。
仲間と勉強すれば,学習効率がはるかに上がり,学習量も飛躍的に増えます。
こんな量,自分一人なら,1週間かかっても無理だということが,仲間と一緒なら,1日で簡単にできてしまいます。
そして,仲間と学ぶのは,なんといっても楽しいですよね。
私は,過去十数年間,教員採用試験対策講座を主催・担当してきましたが,
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楽しく学ぶ!
効果的に学ぶ!
戦略的に学ぶ!
継続的に学ぶ!
仲間と学ぶ!
ということを常に大切にしてきました。
そして,そのことが,高い合格率,高い満足度,そして,記憶に残る楽しい思い出づくりとして,現れてきました。
私が主催する講座を受講するしないに関わらず,学びとは,楽しく学ぶ!効果的に学ぶ!戦略的に学ぶ!継続的に学ぶ!仲間と学ぶ!であってほしいと願っています。
皆さんも,是非,楽しく学ぶ!効果的に学ぶ!戦略的に学ぶ!継続的に学ぶ!仲間と学ぶ!を実践して,心地よく,合格を手にしてくださいね!!
では,また明日!!
河野正夫
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