昨日から書いている「文化的教養がないと,優れた教師にはなれませんよね!!」シリーズの3部作の第2弾です。
今日は,
読書は幅広く,深く,仕事を離れて!!それが教養を深める秘訣です!!
がテーマです。
面接の演習などで,受講生に,「どんな本を読みますか?」とか「最近,読んだ本で,印象に残っているものはありますか?」といった質問をすると,返ってくる答えは,大体,自分の専門に関する本や,大学のゼミで使った本や,教材研究などに使った本なのですよね。
つまり,必要に迫られて読んだ本,仕事で読まなければならなかった本しか読んでいない人が多いんですよね。
読む必要がある本を読むことを否定するつもりはありませんが,それだけだと悲しいですよね。
私は,常々,
読書は幅広く,深く,仕事を離れて!
と言っています。
読む必要のあるなしに関わらず,幅広い教養を身に付けるために,様々な本を読むことは,心を豊かにします。
時には,自分の専門や仕事には関係ないけれども,教養の森に踏み込んでみるということも必要ですよね。
私は,もともとは,国語教育,日本語教育,教育法学の専門ですが,自分の専門領域以外の本をできる限り,読むようにしています。
3か月ほど前に,音楽教師志望の受講生に紹介してもらった本を,今,読み進めています。
西洋音楽に関する本です。
その受講生さんが,「面白い本ですよ!」と奨めてくれたので,アマゾンで買い,読んでいます。
音楽は,私の専門ではありませんが,こういう本を読むと,心が豊かになるのが,実感できます。
また,同じ専門の人以外に,こういう本を奨めてくれるこの受講生さんも素敵な人です。
彼にとっては,専門に関わる本かもしれませんが,門外漢の私にとっては,未知の領域です。
こういう未知の領域に案内してくれる友人を持つことも,文化的刺激の醍醐味ですよね。
この受講生さんも,知性と感性にあふれた若者で,素晴らしい芸術家,そして,素晴らしい教師になるものと大いに期待しています。
彼に教えてもらえる生徒さんたちは,幸せだなあとつくづく思います。
皆さんも,仕事や専門にとらわれず,未知の領域の本をたくさん読んでみてください。
知識の森で,迷子になってみるのも,楽しいものですよ!!
では,また明日!!
河野正夫
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