来年(2017年)の夏の教員採用試験で合格を勝ち取るために,これからの勉強計画を作ろうとしている皆さんへのアドバイスです。
教採合格のための学習計画は,時間から入ってはダメですよ!!内容から入る必要があります!!
勉強が下手な人は,そして,不合格になりやすい人は,機械的に時間から入ります。
例えば,
1か月に1教科ずつやっていく。
という風にです。
あるいは,
月曜日はXX,火曜日はYY,水曜日はZZをする。
といった感じです。
そして,あたかも,小・中・高の,教室に貼ってある時間割表のような計画を作ります。
時間割表(スケジュール表)を作るのが悪いのではありません。
どんな計画も最終的には,タイムテーブルが必要になってきますから,スケジュール表は,必須ではあります。
でも,スケジュール表を作ることが目的になっていて,スケジュール表さえできれば,勉強できる気になって,スケジュール表に従って勉強さえしていれば,満足しているというのは,はっきり言って,「気休め」でしかありません。
いわゆる勉強の「コマ割り」だけをして,満足しているような勉強方法が,最も役に立たず,結果も出ないものです。
時間の割り振りは,簡単に計画できるので,そこから始めがちですが,時間の割り振りは,2次的なことです。
重要なのは,あなたが何を勉強しなければいけないかという学習内容の検討です。
仮に,1か月に1教科を勉強するという計画を,時間の割り振りだけで決めたとします。
でも,あなたには,得意教科も,不得意教科もあるはずです。
得意・不得意にかかわらず,1教科を1か月で勉強するというのは,あまり賢明ではありません。
また,月曜日にXX,火曜日にYYというやり方も,全体のカリキュラムを効果的に構築した上で,そうなっているということなら良いのですが,ただ,コマ割りして時間割表を作ってみたというのでは,大した効果は期待できません。
重要なのは,あなたの現在の知識・教養・問題を解く力がどのあたりにあるのかを,各教科,各分野ごとに,正確に把握することから始めることです。
その上で,その現状であるのであれば,何をやるべきなのか,何をどうやるべきなのかを,戦略的に検討していく必要があります。
大した検討もなく,スケジュール表を時間割表のように作るだけで満足する勉強計画には,はっきり言って,意味はありません。
そんな勉強計画を作るから,途中で挫折したり,やる気がなくなったり,そして,結局は,不合格になるのです。
世間では,よく,PDCA(Plan, Do, Check, Action)などと言われますが,最初のPlanは,とても戦略的なものです。
このPlanがアリバイ的な,たんなる時間割表づくりなら,必ず,その計画は失敗します。
ロードマップを示すとは,コマ割りを作ることではなく,自分の現状を正確に診断し,その診断に応じた学習計画を立案することに他なりません。
あなたの現状把握なしに,時間割表は,絶対に作れません。
あなたの現状把握なしに,勉強計画は,絶対に作れません。
あなたの現状把握なしに,教採の合格戦略は,絶対に作れません。
いまだに,時間割表みたいな勉強スケジュールを作って満足している人は,すぐに,計画を見直されることを強くお奨めします!!
では,また明日!!
河野正夫
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