いよいよ、2次試験の準備を本格化させる時期となりました。
2次試験の準備で最も重要なことは、戦略的に、そして、科学的に、個人面接の準備を行うことです。
教採の面接は、人が人を選ぶという営みです。
あなたがいくら頑張っても、あなたにいくら想いがあっても、それが聞き手である面接官に伝わらなければ意味がありません。
また、たとえ伝わっても、それが聞き手の心を動かすものでなければ意味がありません。
人が人を選ぶというのは、恋愛と似ています。
自分がどれだけ相手が好きでも、相手は、そう簡単には自分のことを好きになってはくれないかもしれません。
恋愛なら、時間をかけてアプローチすれば、うまくいくことがあるかもしれませんが、教採の面接は、せいぜい30分前後、あるいは、それ以下という短い時間での勝負です。
面接には、周到な想いの戦略と、言葉の戦術が必要です。
自分のどの強みで、面接官の心を動かすのかを周到に準備しなければなりません。
面接官の心を動かすことのできないような語りをしてもダメです。
なのに、世の中には、独りよがりな面接練習が多すぎます。
せいぜい、ノックの仕方やお辞儀の仕方、椅子の座り方のエチケットを学んで満足しているようではダメです。
自分では、感動していても、あなたの大学祭の実行委員会の話や、教育実習でのお別れの際の涙の話など、面接官は、全く興味はありません。
講師の経験も、たかだか、2、3年くらいで、さも、自分は教育が分かったみたいなことを言っても、聞き手の面接官からしたら、噴飯物です。
こんな練習をしていたら、いつまでたっても、教採は、2次試験で不合格になります。
何度も何度も、2次試験も面接で落ちてしまいます。
私は、こういう人を何十人も知っています。
独りよがりの思い込みで面接の準備をするから、数年間という時間を棒に振ってしまいます。
面接は、戦略的な想いの構築と、戦術的な言葉の構成で、合格を勝ち取れます。
どうか、みなさん、毎年、教採の2次試験の面接で不合格になるという負のスパイラルから脱出してください。
脱出しなければ、永遠にその負のスパイラルに落ち込んでしまうだけですから。
では、また明日!!
河野正夫
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