私は,昔から,言い続けていることがあります。
それは,
語りの力の向上は,見よう見まねや,場慣れだけではダメだ!
ということです。
これは,スポーツなどとも共通点があるものと考えています。
スポーツでも,ただ練習する,体を動かすというだけでは,上手くはなれません。
そこには,科学的な説明や,科学的な練習法が必要です。
語りの力の向上も同じです。
ただ見よう見まねで話してみる,何度も何度も語りの練習をしてみるだけでは,語りの力は向上しません。
そこには,科学的な理論や,科学的な演習法が必要なのです。
もちろん,ある程度の場慣れは必要ですから,日々,語りの練習に励むことは重要です。
でも,それを繰り返すだけでは限界があります。
ここのところが本当に重要なのです。
精神論や気合い論だけでは,スポーツは上達しません。
同様に,面接の語りも,場慣れ的な練習を繰り返すだけではダメなのです。
そこに必要なのは,科学(サイエンス)です。
面接の語りならば,コミュニケーション理論やレトリック理論です。
面接の語りを,指導者の美学でばかりやっていてはだめです。
指導者の美学には,限界があります。
そして,その限界は,かなり低レベルの限界です。
面接の語りを指導者の美学でやり,その美学の理由に科学的な説明がないような場合は,その指導には,あまり効果はありません。
昭和の時代には,スポーツは精神論で指導し,語りは美学で指導していたこともありました。
しかし,平成になり,21世紀の現代は,スポーツは精神論ではありません。スポーツ科学を駆使した指導が必要です。
語りの指導も指導者の美学ではダメです。コミュニケーション科学やレトリック理論を駆使した指導が必要です。
みなさんも,単なる,見よう見まねの面接練習や,場慣れだけの面接練習,指導者の美学だけの面接練習を卒業して,科学的な面接演習をされることをお奨めします!!
では,また明日。
河野正夫
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