よく振り返ってみると,面白いことに気づきました。
ある一つのことに関して,質問をするときに,合格者の質問の仕方と,不合格者の質問の仕方は,まったく違うということです。
例えば,これから先,一か月間の勉強法について,質問するとします。
合格者は,
現在まで勉強した内容は,以下の箇条書きの通り(箇条書きは略)です。さて,これからの1か月間については,私は,XXという問題集とYYという参考書を1冊ずつ,毎日,1チャプターをめどにやることを計画しています。さらに,ZZという資料をもとに,ノートにまとめて理解するようにするつもりです。私としては,AAの分野が弱いので,この分野については,BBという方法で勉強しようと思っています。この勉強法は適切でしょうか? また,不足している点はあるでしょうか? ご助言をいただければ幸いです。
という風に聞きます。
不合格差は,
これからの1か月間,何をすればいいのか教えてください。
という風に聞いてきます。
違いがお分かりでしょう。
合格者は,自分がこれまで,どういう勉強をしてきて,今どういう状況で,これからどういう勉強をしていこうと思っているということを伝えた上で,それが適切なのか,さらに加えるべきものはあるのかを聞いてきます。
不合格者は,丸投げです。自分のことは何も語らず,ただただ,どうすればいいのかを聞いてきます。
もちろん,勉強を始める前とか,本当に勉強法に困っているときは,自分の計画を作ることは難しいかもしれません。でも,その場合でも,「自分は,こういうことを目指していて,ここが弱くて,ここでいつもつまずきます。まだ,勉強計画はできていませんが,~~という弱点を克服したいので,なにか適切な勉強方法はないでしょうか?」と聞くべきです。
不合格者の聞き方より,さらに劣悪なのは(微笑),自分の志望校種,志望教科,自分の現在のステータス(学生とか講師とか)など,自分については一切語らず,ただ単に,「これから何をすればいいのでしょうか?」といった聞き方です。
こういう聞き方には,私は,常に,「あなたのことを何も存じ上げないのに,お答えができるわけがありません。」とダイレクトにお返事しています(笑)。
何かを聞く,つまりは,情報を引き出す際には,賢い聞き方,賢明な情報の引き出し方があります。
自分の現状を何も伝えず,自分の考える方向性も何も伝えず,ただただ,「どうすればいいのでしょうか?」などと聞いてもダメです。
というか,こんな質問しかできない人には,教師になってほしくはありません。
こんな質問しかできない人が,子供や保護者とうまくコミュニケーションができるはずがありません。
こんなちょっとしたことが,皆さんの合格可能性を占う大きな材料になります。
もちろん,今,このブログ記事を読んでくださっているあなたは,合格者の伝え方,合格者の聞き方をしていらっしゃいますよね!!
では,また明日!!
河野正夫
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