教員採用試験 これで満点を狙え!【第17弾】
第17弾テーマ: いよいよ,呪縛6から呪縛10を解き明かして,教採合格に王手をかけましょう!
さあ,いよいよ呪縛6から呪縛10を解き明かしていきましょう!!
呪縛6から呪縛10とは,以下のようなものでした。
(6) 志望県のパンフレットに書いてある教育政策などのフレーズを使って話した方がいい。
(7) 論作文(小論文)は,起承転結で書いた方がいい。
(8) 問題集は1冊を何度も何度もやった方がいい。
(9) 講師をしていると,いつかは合格する。
(10) 頑張れば,合格できる。
では,順に解き明かしていきましょう!!
(6) 志望県のパンフレットに書いてある教育政策などのフレーズを使って話した方がいい。
こんなことをしたら,よくパンフレットを読んでくれたというより,「はいはい。また,知りもしないのに,パンフレットの中の言葉を使うだけの軽い人だな。」と思われてしまいます。
確かに,志望県のパンフレットやホームページは読んでおくべきです。
でも,そこにある,いかにもそれらしい言葉を,さも自分の想いのように話しても何にもなりません。
そんなことで媚びを売っても,得点なんかもらえませんよ。
相手を知ることは重要です。だから,パンフレットやホームページは読みます。
でも,その中の言葉を使って話すこととは違います。
大体,パンフレットやホームページには,どの都道府県(政令市)でも,概ね取り組んでいることが書かれています。
一押しの教育政策も,言葉尻では,そんなに目新しいものではありません。
特に,あなたが感銘を受けて,一生をかけて貢献したいようなものは,おそらくないはずです。
いくら合格したいからと言って,本当は興味もないのに,パンフレットにあるからと言って,その言葉だけを空虚に使って話すというのは,あまりにも姑息で,あまりにも軽薄です。
もちろん,面接官も,あなたの姑息さと軽薄さと中身のなさを感じます。
本気で興味があるのであれば,その施策を見学に行きましたか?
その施策について,調べにでかけましたか?
あなたの大学時代の研究は,その施策に関するものだったのですか?
きっと違いますよね。
姑息な言葉遣いは,軽蔑心をもって扱われるだけです。
(7) 論作文(小論文)は,起承転結で書いた方がいい。
まさか,今時,こんなことを言う人なんていないだろうと思っていたのですが,いるのですね。
バカです。
ただ単にバカです。
起承転結は,漢詩や歌詞や4コマ漫画などでは,盛んに使われます。
しかし,主張文たる論作文(小論文)では,絶対に使ってはいけない形式です。
あえて,繰り返します。
起承転結の形は,論作文(小論文)では,絶対に,絶対に,使ってはいけません。
理由は明白です。
起承転結の形式は,本来的に,「ごまかし」の論法だからです。
起承転結は,起で始め,承で受け,転で関係ない話にとび,結でむりやりにこじつけてまとめるという形式です。
主張文や学術論文には絶対に使えない形式です。
起承転結のステレオタイプとして,青島幸男さん作詞で植木等さんが歌って有名になった「だまって俺についてこい」の歌詞を見てみてください。(著作権の関係で1番だけ)
ぜにのないやつぁ,俺んとこへこい。
俺もないけど心配すんな。
見ろよ青い空白い雲。
そのうちなんとかなるだろう。
典型的な起承転結です。
起で,金のない奴は俺のところへ来い,と始める。
承で,俺もないけど心配するな,と承ける。
転で,いきなり,見ろよ青い空白い雲,という関係のない話を持ち出す。
結で,無理矢理にこじつけて,そのうちなんとかなるだろうで,まとめる。
歌としては面白くできています。
でも,主張文としては,無理ですよね。
これが主張文,論文になるのならば,
いじめに関して,
いじめられたことがある人は,私のところに来なさい。
私もいじめられたことがあるから,心配はいりません。
青い空と白い雲を見てごらん。
いじめはそのうち解決するよ。
程度のことしか言えません(笑)。
誤解しないでくださいよ。
文学の形式,詩歌の形式としては,起承転結は面白く,読む人の心を揺さぶることもあります。
しかし,主張文,論作文(小論文
)では,絶対に使えない形式なのです。
もし,論作文(小論文)は,起承転結で書けとか,新聞のコラム欄(朝日新聞の天声人語)などを模範にして書けというような愚かなアドバイスをする人がいたとしても,無視しておいてくださいね。
(8) 問題集は1冊を何度も何度もやった方がいい。
既に何度もお話ししていますが,こんなのは,昭和の時代の思い出みたいなアドバイスです。
1冊2,000円弱の問題集や参考書,5冊で1万円です。5冊くらいは買ってやってください。
問題集を1冊だけ何回もやっても,必ず漏れがあります。
1冊を何度もやって,やった気になるのは,自己満足です。よく言っても,単なる美学です。
美学は,所詮は根性論です。
1冊の問題集を何度もやるよりも,5冊の問題集を1階ずつやった方が効果的です。
学習方法は進化します。
いつまでも,昭和の貧しい時代の美学にとらわれないでくださいね。
(9) 講師をしていると,いつかは合格する。
絶対にそんなことはありません。
優れている人,魅力のある人ならば,たとえ,最初の受験では不合格でも,その次,あるいは,その次には合格します。
特に定員が1名とか2名とかの難関教科ですと,受験者も数十名あるいは100名以上いますから,かなり優秀でも,なかなか合格できないことがあります。
こういう場合なら,講師をしながら,地道に教採を受験していると必ず合格します。
でも,あなたに優れたところがなく,魅力もないのならば,講師をしていても(それでも講師はできるのが,日本の学校教育の不思議なところですが。。。),何年たっても合格することはありません。
十回,十五回,二十回と教採に連続不合格になった人はいます。
講師をやっていれば,いつかは合格するなんて,絶対にありません。
合格には,それなりの理由があります。
もし,あなたが十回以上,教採に落ちているのであれば,何かを根本的に変えなければ,あと10回受験しても合格することはないでしょう。
私は,10回以上不合格だった人を指導して,ほぼ全員を合格に導きました。
何かを変えなければ絶対に,合格はありません。
講師をしていることで安住していたら,一生,講師のままですよ。
(10) 頑張れば,合格できる。
「頑張る」の意味が,戦略的に準備するというものであれば,合格できます。
「頑張る」の意味が,ただ単に,やみくもに勉強する,苦労するだけなら,不合格が続きます。
自分自身の「頑張る」の定義を分析してみてください。
戦略もなく,なんとなく,とりあえず,一応,やってみても,教採合格は勝ち取れません。
戦略のない頑張りなんて,やらないのと同じです。
戦略もなく頑張っている自分に酔いしれても,合格は絶対に勝ち取れません。
むしろ,合格も勝ち取れない頑張りは,頑張りと呼ばない方がよいのかもしれませんね。
というわけで,重要なのは,戦略的な準備です。それに尽きます。
以上で,呪縛6から呪縛10を,前回のブログ記事を合わせると,10の呪縛を解き明かしてきました。
呪縛を信じず,呪縛から解き放たれて,教員採用試験に,今年の夏こそ,合格しましょうね!!
では,また明日!!
河野正夫
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