今日は,グループワーク徹底特訓という特別単発講座を行いました。
6時間かけて,グループワークの理論と実践を学びました。
グループワークと言えば,多くの受験者が,グループワークでは一体何が評価されているのだろうか?そもそも採点者は受験者の何を見ているのだろうかといぶかります。
だれもが,グループワークでの評価基準が分からず,何を準備すればよいのかに戸惑います。
そこで,今日のグループワーク特訓では,ある実験をしました。
実験といっても,私は,もう過去に何度もやっているので,実験の結果がどうなるかは,当然のこととして知っていました。
実験というのは,以下のようなものです。
17人の受講生がいます。
これを,できるだけ同数の6人,6人,5人の3グループに分けます。
一つのグループ(6人または5人)にいわゆるグループワークを20分でやってもらい,残りの12人あるいは11人が,採点者として,そのグループの一人一人を評価します。
採点者は,独立して評価し,採点者同士で相談などはしません。
それぞれの採点者は,6人あるいは5人の中から,この人を合格させたい・採用したいと思う2人を選び出します。
ということで,この5~6人の受験者は,採点者11人~12人の各2票,合計で22票~24票を取りにいくということになります。
3回やって,結果は常に同じでした。
誰か一人が10票前後,つまり,全体の半分近い票を独占します。
そして,中間層の2人程度が,5票前後を獲得します。
そして,2人くらいが,1票も取れず,0票となります。
若干の誤差はありますが,常にこうなります。
常に一位の人は,ぶっちぎりの一位で,他を寄せ付けません。
票が取れない人は,完全にゼロ票で,一票も入りません。
なぜなのでしょうか?
これは,いつどこで,やってもこうなります。
答えは簡単です。
勝者はすべてを独占する
ということです。
グループワークのような短時間での集団活動を見て,だれが優れているか,だれが好印象を与えるかということは,採点者によらず,概ね一致しています。
採点者の個性や,手元にある評価基準シートなどが大きく影響を与えることは,まずありません。
つまりは,通常の採点者が「いいな!」と思う人は概ね一致するのです。
だから,上記のような実験では,ある一人の人が,半数近くの票を独占します。
また,評価されない人も,採点者の個性などによらず,概ね一致します。
だから,上記のような実験でも,2名程度の人には,一票も入りません。
どんな人が一位となり,どんな人がゼロ票となるのか,この違いを理解することが重要です。この違いを知り,この違いを自分のパフォーマンスに活かすことが重要なのです。
今回のグループワーク徹底特訓では,この3回の実験で,受講者たちは,グループワークの恐ろしさを実感したはずです。
勝者はすべてを独占し,敗者はなにも勝ち取れないことを,その眼で見たのですから。
では,勝者の条件は何なのか?
敗者の敗因は何なのか?
この答えは,6月期の総合対策講座で明らかにしていくことにしましょう!!
受講生の皆さん,お楽しみに!!
では,また明日!!
河野正夫
コメントはまだありません