最近，自己アピール書や志望動機書の添削を頼まれることが，ものすごく多くなりました。

 

ただ，ゴールデンウィーク中は，単発講座や，プレミアム個人レッスンなどで，私の予定はぎっちりなので，ほとんどのリクエストにはお応えできていません。

 

でも，講座の前や後などで，私を捕まえて，添削を頼んでくる人は後を絶ちません。

 

アグレッシブに来る人は，追い返さないのが，私のモットーなので，そういう時は，「仕方ないなあ」と添削します。

 

そうやって添削をしていて，気づいたことがあります。

 

前々から，気づいてはいたのですが，最近，はっきりと分かったことです。

 

 

文章を読んで赤ペンを入れるような添削は，文章を上手くすることはできるかもしれないが，その文章が伝える想いを強くし，読み手（聞き手）の心を動かすものには変えられない。

 

 

添削には限界があります。

 

もう一度言います。

 

添削には限界があり，添削だけで，合格に値する文章にすることは不可能です。

 

 

 

 

 

文章が人の心を動かすのは，表現のみではありません。

 

文章が人の心を動かすのは，言葉の表現で伝えようとしている想いです。

 

 

想いがなければ，文章は書けません。

 

 

言い換えるならば，what to say（何を言うか）は，常に，how to say（どのように言うか）に先行します。

 

what to sayなしに，how to sayを考えることは不可能です。

 

 

もし，ある文章に，what to sayが感じられないのであれば，how to sayの部分をどんなに添削しても無駄です。

 

添削が有効なのは，what to sayは，しっかりとあるのだけれど，how to sayの部分に工夫が必要だという場合のみです。

 

 

自己アピール書や志望動機書の添削の場合，ほとんどが，what to sayがあいまいで，what to sayを見つけられないという悩みがそこにはあります。

 

こういう場合，how to sayの添削のような，文章添削をやっても意味がありません。

 

 

そもそも，合格する自己アピール書や志望動機書は，文章表現を整えればいいというものではありません。

 

そもそも，自己アピール書や志望動機書を添削指導するというシステムは，完全に破綻しています。

 

 

自己アピール書や志望動機書に必要なのは，添削ではありません。

 

自己アピール書や志望動機書に必用なのは，コンサルティングです。

 

 

コンサルティングをしながら，その人の想いを引き出し，what to sayを発見し，そして，それを伝わる言葉というカタチにしていくアドバイスやサジェスチョンこそ必要なのです。

 

 

自己アピール書や志望動機書を書いて，誰かに添削してもらって，ちょこっと表現を直してもらって，「よし，これで完成だ！」と思っている人は，たぶん，失敗します。

 

問題なのは，文章表現ではなく，その文章で伝えようとしている想いなのですから。

 

 

語りの基本は，伝えたい想いを伝わる言葉で話す，ということです。

 

伝えたい想いがないのに，伝わる言葉を見つけることはできません。

 

 

その意味で，合格に直結する自己アピール書や志望動機書を完成させるためには，添削ではなく，コンサルティングが絶対に必要です。

 

 

もちろん，すでに伝えたい想い，つまり，what to sayを明確に持っている人は，文章表現，つまり，how to sayだけの添削でOKでしょう。

 

でも，伝えたい想い，what to sayでつまずいている人には，添削は何の価値もありません。

 

 

添削は文章表現を上手くするだけです。コンサルティングは想いを引き出し，表現を紡ぎ出します！！

 

 

合格のためには，添削ではなく，コンサルティングで，伝えたい想い，what to sayを見つけましょう！！

 

 

 

では，また明日！！

 

 

 

広島教採塾

河野正夫