毎年、毎年、繰り返し、面接で(2次試験)で、不合格になる人がいます。
自分では頑張って準備し、周囲の信頼できる人に添削してもらったり、助言してもらったりして、かなりの自信を持って面接(2次試験)に臨んでも、やはり再び、不合格になるという人がたくさんいます。
なぜ、ある人たちは、こんなにも面接(2次試験)で不合格になるのでしょうか?
その秘密を解き明かしてみましょう!!
結論から言うと、
合格者として選ばれる理由を見つけて、それをアピールしていない。
ということになります。
人がものを選ぶときには、必ずなんらかの理由があります。
選ぶ対象が、物であれ、人であれ、必ずなんらかの理由があります。
わかりやすく、自動車を例にとって考えてみましょう。
例えば、レクサスという車があります。
レクサスを買う人は、なぜレクサスという車を買うのでしょうか?
人それぞれに違うところはあるでしょうが、概ね、理由は、レクサスが「高級車」だからではないでしょうか。
レクサスの高級感が好きとか、レクサスに乗れるというステータスを感じたいとか、大衆車にはない上質の機能があるとか、やはり、レクサスを選ぶ人は、レクサスの「高級車」という性質が気にって、購入するのだと思われます。
たとえ、レクサスのブレーキの効きがいいとしても、ブレーキの効きがいいからレクサスを選ぶ人はいないでしょう。
確かに、ブレーキの効きは、車にとって、安全にとって、ものすごく重要ですが、レクサスを買う人にとって、レクサスのブレーキの性能は気になりません。
当然のこととして、ブレーキもよく効くはずだと考え、きっとブレーキについては質問することもないでしょう。
また、例えば、プリウスを買う人は、なぜ、プリウスを買うのでしょうか?
理由は圧倒的に、プリウスが「ハイブリッド車」であり、燃費に優れている、環境に優しいということでしょう。
プリウスを買う人で、プリウスについているエアコンが高性能だから、プリウスにしたという人はほとんどいないでしょう。
プリウスが売れる最大の理由は、言ってみれば、「元祖ハイブリッド車」だからです。
さらに、例えば、軽自動車を買う人は、なぜ、軽自動車を買うのでしょうか?
もちろん、コンパクトで小回りがきく、車体価格が安い、維持費が圧倒的に安い、といった理由でしょう。
軽自動車を、シートの座り心地で選ぶ人はいないでしょう。
自動車を買う人は、ある特定の種類の自動車を買う時には、なんらかの明確な理由があります。
さあ、そこで、今日のブログ記事の核心の質問をあなたに投げかけます。
教員採用試験で、あなたが、他のライバル受験者を抑えて、合格者として選んでもらえるとしたら、あなたのどこが選ばれる理由となるのでしょうか?
この質問は、あなたが自問自答すべき、最も重要な質問です。
そもそも、あなたが合格するとしたら、なぜなのですか?
もしあなたが、ただなんとなく教員採用試験を受験し、ただなんとなく面接に臨んでいるのであれば、おそらく、あなたは不合格になります。
面接で合格する、つまりは、合格者として選ばれるには、なんらかの理由が必要です。
他を圧倒するものすごい経験
他を圧倒するものすごい能力・資格
他を圧倒する人間的魅力
他を圧倒する学力・学歴
などなど
なんらかの特徴的で、他を圧倒する何かが必要なのです。
先ほどの核心となる質問を言葉を変えて聞いてみます。
あなたのどこが、他のライバル受験者を引き離し、他のライバル受験者ではなく、あなたが合格する理由となるのですか?
この質問に明確な答えがないのであれば、おそらく、あなたは面接で合格することはできないでしょう。
面接で不合格になる人、面接で毎年繰り返して不合格になる人には、共通点があります。
自分がなぜ合格者として選ばれるのか、自分が他のライバル受験者と比べて圧倒的に優れている・圧倒的に魅力があるのはどこか、ということをまったく意識していないということです。
面接で不合格になる人は、一通りの面接の準備しかしません。
ただ、面接質問の回答を考え、面接の場馴れの練習をし、一般的な添削やアドバイスをもらうだけです。
つまりは、なんとなく、一応、とりあえず、面接を受けているだけなのです。
こういう人の面接の語りは、圧倒的に平凡でつまらないものです。
長所を聞いても、せいぜい、あきらめない心があるとか、人の話を聞く力がある、程度の答えしか返ってきません。
あきらめない心があるのは、大人として、教師として当然です。
人の話を聞く力があるのも、社会人として、教師として当然です。
確かに、必要なことですが、こんなことを強調しても、教採で合格者としては選ばれません。
これは、ちょうど、レクサスをアピールするのに、ブレーキの効きは良いですよ、ヘッドライトも明るいですよ、などと言うようなものです。
確かに、ブレーキの効きは重要ですし、ヘッドライトの明るさも大切です。でも、レクサスを買う人にとって、そんなことは当たり前のことで、レクサスを買うかどうかの判断理由にはなりません。
教採でも同様です。
あきらめない心や、人の話を聞く力を、ただそれだけで売ってもダメです。
あなたが教採で合格する理由にはなりません。
このことをわかっていない人が多すぎるのです。
あなたが教員採用試験で、合格者として選ばれるのは、なぜですか?
これがあなたの強みとなり、長所となり、自己アピールの中核となります。
それがない人が、面接(2次試験)で不合格になります。
明日のブログ記事では、ではなぜ、せっかく信頼できる人に丁寧に添削してもらい、これで大丈夫だ!と太鼓判を押してもらったのに、不合格になり、面接の評価が散々なものになるのかの秘密を解き明かします。
決して、添削してくれた人や、助言をくれた人がダメダメなのではありません。
おそらく、添削してくれた人や、助言をくれた人は、素晴らしい人だと思います。
信頼に値する、しっかりとした教育者で、正しい添削や助言をくださっているはずです。
でも、なぜ、そこまでの指導をもらっていながら、教採の面接で不合格になるのか?
これには、理由があります。
その理由を知ることこそ、合格への道です。
明日のブログ記事をお楽しみに!!
では、また明日!!
河野正夫
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