これから、いよいよ、教員採用試験の願書提出の時期に突入します。
多くの都道府県(政令市)で、自己アピール書やエントリーシート、志望動機書などを提出することになります。
今日は、そういった願書に添付するアピール書などで使ってはいけないダメダメ表現を指摘しておきますね!!
(1)笑顔。
100人の教採受験者がいたら、70人くらいが「笑顔」という言葉を多用します。
「私の長所は笑顔です。」
ダメダメですよね。本当に笑顔が強みなら、面接で面接官の前に座って、面接官と話す過程で、笑顔のさわやかさを見て感じてもらえば済むことです。
それをわざわざ文書に文字で「笑顔には自信がある」なんて書くのは、愚の骨頂です。
長所が笑顔なんて書くと、笑顔以外は何も長所がないダメダメなやつだと思われるのがオチですよ。
また、「笑顔が溢れるクラスをつくる」なんてのもダメですね。
子供が笑顔になるというのは、どういう状態のなのか、どういう集団作り、学級作りをすれば、子供が喜びを感じるのかを明確に書くべきで、ただ単に「笑顔が溢れるクラス」なんて言ってもダメです。こいつは何も考えていないんだなと思われるだけです。
(2)~に寄り添う。
本当に、最近は、「~に寄り添う」という表現が好きですよね。100人の受験者がいたら80人くらいは使うのではないでしょうか。
どこかで聞いて、ちょっと耳に心地良かったからといって、「寄り添う」という表現を多用しても何の効果もありません。
そもそも、子供に寄り添うって、何をすることなのですか?
具合的に説明できますか?
教育論として、指導論として、説明できますか?
説明もできないのに、子供に寄り添うなんて、言葉だけ飾ってもダメです。みっともないだけです。
(3)~の大切さ。~の素晴らしさ。~の厳しさ。
大体、こういう表現を多用する人は、物事の本質も、自分自身の考えも何も持っていない人です。
コミュニケーションの大切さ、なんてカッコつけて言ってもダメです。
そもそも、コミュニケーションが大切でないなんて思っている人がいるのですか?
誰だって、コミュニケーションは大切だと知っています。
今更、あなたから教えてもらわなくてもいいほどの当たり前のことです。
協力することの素晴らしさも、働くことの厳しさも、みんな知ってます。
今更、あなたに説明してもらう必要はありません。
面接官たちは、こんな表現を聞いても、読んでも、全く感動しません。
あなたの表現力の稚拙さ、想いの浅はかさにがっかりするだけです。
(4)長所は、あきらめない心。
あのね、社会人、職業人、教育者は、そう簡単に物事をあきらめないのは当たり前です。
よほどのものすごいエピソードがあるのであれば話は別ですが、大した話もないのに、私にはあきらめない心があります、なんて聞くだけで、笑っちゃいますね。
教師はそう簡単に子供をあきらめたりしないものです。
それは、最低限の常識です。
アルバイトを何年か続けたくらいで、あきらめない心があるなんて、50歳前後の面接官が聞いたら、吹き出してしまいますよ!
(5)~する決意です。
はい、はい。教採の面接対策本で読んだか、パターン化された指導をしてもらったのですね。
あなたは、日常生活で、たとえ、あらたまった状況でも、~する決意です、なんて表現で話すのですか?
いかにも、教採の願書用にどこからから引っ張ってきました、みたいな表現、読むだけで、こいつ不合格にしてやりたいと思いますよ。
どうせ、どこかで、「教師になってやりたいと思う志を書いた方がいい」なんてアドバイスを聞いて、それをそのまま言葉にしたんですよね。
おバカさんですねえ。
志を書くということと、~する決意です、という陳腐な表現を使うことは全く異なることですよ。
教採の願書のためだけに存在するような表現を使って、読み手や面接官の心を動かせるわけがないではないですか。
と、あまりにもダメダメ願書が多いので、嘆いていたのですが、よく考えたら、世の中の多くの受験者が、こんなダメダメ願書を書くのであれば、ダメダメ願書ではなく、インパクトがあり、想いが通じる願書を書けば、それだけで圧倒的に有利だということですよね。
だったら、私の受講生には、読み手や面接官の心を動かす願書の文章の書き方を伝授して、70%から80%の大多数のダメダメ願書に、圧倒的な差を付けて合格を勝ち取っていただきましょう!(笑)
ダメダメ願書大歓迎です!(笑)
ただし、我が受講生と、このブログの読者は、ダメダメ願書にならないように、気を付けて、教採合格を勝ち取ってくださいね!!
では、また明日!!
河野正夫
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