多くの人が誤解していることがあります。
それは、集団面接の方が、個人面接より、御しやすいと思っていることです。
確かに、個人面接は、面接官2~3名に対して、受験者1人が20分~30分、向き合って面接を受けるわけですから、面接質問も10問以上に及ぶでしょう。
また、すべての面接官が自分だけに視点を向けて、質問してきますから、結構ハードだと考えるのも理解できます。
しかし、個人面接は、比較的長い時間(20分~30分)で、多くの質問をされるわけですから、一つの質問でちょっと失敗しても、すぐに挽回できるチャンスがあります。
さらに、自分だけが受験者なので、既に語ったことがおかしいな、間違っていたなと思ったら、その場で訂正するチャンスもあります。
個人面接は、面接戦略の中では、比較的シンプルな部類に属します。
ところが、集団面接はかなり難関な面接です。
集団面接では、5人から8人くらいの受験者が20分~30分くらいの時間で、面接を受けます。
面接時間を受験者の人数で割れば、大体3~4分ということになります。
集団面接では、一人一人の受験者に順番に(あるいは挙手制で)、面接質問をしていくことになりますから、1人当たりの質問数は、せいぜい2~3問ということになります。
集団面接のハードさは次の3つです。
1.1人当たりの発言機会が2~3回程度しかないので、その発言機会で失敗すると、もう取り返しが聞かないことが多い。
2.常に、他の受験者と比較対象されるので、演出力がないと低位に埋没してしまう。
3.自分が準備していた回答(あるいは、思いついた回答)を他の人が先に言ってしまうと、それをそのまま言えなくなり、回答に窮することも多い。
はっきり言って、集団面接は、かなり高度な面接戦略、コミュニケーション戦略を要します。
ダメダメな人は、個人面接をしっかり練習しておけば、集団面接はなんとかなると思っているようですが、大変な間違いです。
個人面接の技法だけでは、集団面接では高評価・好評価は勝ち取れません。
特に、集団面接では、「いまそこにいる」ライバル受験者と比較対照された上での高評価・好印象を勝ち取る必要があります。
集団面接では、2回~3回の発言機会で、合格につながる評価をしてもらわなければなりません。
個人面接は対話と言えますが、集団面接は、言わば、一発プレゼンテーションと言っても良いかもしれません。
対話による理解とアピールではなく、一発での(2~3回の発言機会)での好印象獲得のためのプレゼンという性格を持っています。
ですから、集団面接に特化した演習をしっかりとしていない人は、しっかりと演習した人に必ず負けてしまいます。
個人面接の演習だけで、集団面接に臨むと失敗します。
とはいっても集団面接に特化した面接講座は、なかなかありません。
あったとしても、場馴れのための単なる練習といったことが多いですよね。
また、広島県などでは、集団面接での質問は、願書に添えて出した経歴書に基づくものとなりますので、集団面接に備えた戦略的な経歴書の書き方が重要になってきます。
提出した経歴書がダメダメなら、もはや、集団面接で挽回することは不可能でしょう。
こういった結構ハードな性格を持つ、集団面接の特訓をするために、4月29日(火曜日・祝日)13時~19時の6時間で、徹底的に集団面接の極意を体得する特別単発講座を開講します。
集団面接徹底特訓
です!
場所は、福山校です。
定員は30名。
受講料は、一般:20,000円、現受講生:10,000円です。
集団面接ならではの面接戦略、伝えたい想い、伝わる言葉、演出力、他のライバル受験者に差を付けるレトリック感覚など、集団面接で確実に高評価・好印象を勝ち取るための理論と実践を体得していただきます。
では、また明日!!
河野正夫
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