以前のブログでも書きましたが、模擬授業での語りは、面接の語りの土台となります。
その最大の理由は、模擬授業での語りは、空想上の児童生徒の存在を仮定しますので、相手意識をしっかりと持った語りとなるからです。
個人面接の語りも、当然ながら、相手意識を持つ必要がありますが、個人面接だと、どうしても、一問一答の「アンケート式」の対話になってしまいがちです。
本当は、個人面接でも、相手意識をしっかりと持ち、相手(聞き手)の心の動きを予測し、相手を好感・共感へと誘う語り方をする必要があります。
相手意識をしっかりと持ち、相手を話に引き込むような語りができれば、個人面接でも高得点で合格します。
模擬授業の中でも、特に教科開き(授業開き)は、個人面接のための最も重要な土台となります。
教科開き(授業開き)とは、その教科の年度初めの第1回目の授業のことです。
例えば、小学校5年生の算数の教科開き(授業開き)なら、小学校5年生の4月の最初の算数の時間のことです。
高校1年の英語の授業なら、高校入学して、一番最初の英語の授業ということになります。
当然ながら、教科開き(授業開き)では、その教科への導入を行うこととなります。
その教科の魅力・意義
その教科の勉強法
その教科をまなぶこの授業のこれからの見通し
教師が児童生徒に期待すること
必要があれば、この授業でのルール等
そして、なにより、その教科を学びたいと思わせる動機付け(興味・関心)
上記のような要素を含む語りをすることになります。
しかも、年度の最初の授業として、子供たちが、その教科を学んでみたいと思わせるだけの魅力ある語り、説得力ある語りが求められます。
そして、それは、個人面接などでの、志望動機、あるいは、教師になってから実践したい教育にダイレクトにリンクするものです。
教科開き(授業開き)ができない人は、絶対に、志望動機を語れません。
教科開き(授業開き)ができない人は、絶対に、個人面接でボロが出ます。
教科開き(授業開き)ができない人は、絶対に、通常の模擬授業も上手くできません。
「絶対に」を繰り返して言えるほど、教科開き(授業開き)の語りは、教師を目指す者にとって重要なものです。
その教科を学ぶ意義や魅力を伝えられない人に、その教科の授業などできるはずがありません。
私は、過去11年間の模擬授業の指導、個人面接の指導で、必ず教科開き(授業開き)を演習させてきました。
志望先の教採に、模擬授業があるかないかに関係なく、教科開き(授業開き)にチャレンジしてもらいました。
教科開き(授業開き)が上手くできればできるほど、教採合格の可能性も高くなります。
養護教諭のように、多くの志望先の教採で、模擬授業がない場合でも、保健指導の授業開きができる人、保健指導の導入ができる人は、飛躍的に合格可能性が高くなります。
養護教諭は模擬授業がないから、模擬授業の練習をしないという人ほど、不合格になりやすいという傾向があります。
私は、過去11年間で、百数十名以上の養護教諭志望者を指導しましたが、やはり、保健指導の導入(授業開き)が上手かった人が、個人面接でも高得点を取り、また、場面指導でも高得点を取り、合格してきました。
模擬授業を軽視する、つまりは、児童生徒に語る力を軽視する人は、教員採用試験の2次試験で合格を取ることは難しいようです。
明日(3月26日土曜日)13時~19時で開講する、大阪面接校は、模擬授業を6時間ぶっ続けで特訓します。
明日は、年度末ということで、参加者の数は、十名以内になることが予想されます。
少人数で、徹底的に語りの力を演習するビッグチャンスす。
もちろん、教科開き(授業開き)も徹底的に特訓します。
明日の大阪面接校に参加できる人は、とてもラッキーですよ!
語りの力を倍増・三倍増させましょうね!!
明日の大阪面接校へのお申込みは、まだ受付中ですので、受講希望の方は、
では、また明日!!
河野正夫
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