自己アピールや志望動機、その他の面接の語りを準備する上でも、ただやみくもに頑張って練習してもだめです。
重要なのは、戦略的に準備するということです。
そもそも、教採を受ける人の多くが、人が選択という行為をするときに、どのような理由によるのかということを、あまり意識していません。
頑張って教採の面接を受ければ、合格するかもしれないと漠然と考えている人が多いようです。
教採の合格は宝くじではありませんから、一定の確率で当たるとか、数多く受ければ、それだけ当たる確率が高くなるというものでもありません。
教採は、戦略的に準備すれば、一発合格もできますし、多くの志望先を受験して、全てで合格を勝ち取ることもできます。
戦略的に準備していなければ、多くの志望先を受けても、何年も何年も続けても、不合格になります。
こう言っても、よく理解できない人もいるでしょうから、喩え話で説明しましょう。
例えば、レクサスという車を買う人がいるとします。
レクサスを買う人の理由は、おそらく、高級車だから、高級な仕様だから、ステータスを表現できるからなどの理由でしょう。
プリウスを買う人は、ハイブリッドだから、燃費が良いから、環境に優しいからといった理由でしょう。
軽自動車を買う人は、価格が安いから、税金が安いから、車体が小さく小回りがきくからなどの理由でしょう。
車を買う場合でも、ある車を選ぶ人がいるとすれば、その車を選ぶ特定の理由があります。
車輪が4つあるからという理由で、レクサスを選ぶ人はいません。
4輪車には、すべて、車輪は4つありますから。
ブレーキが付いているからという理由で、軽自動車を選ぶ人はいません。
車には、必ずブレーキは付いていますから。
ある車が、消費者に選ばれる時、必ずその消費者は一定の理由で、その車を選んでいます。
教員採用試験も同様です。
採用側が、ある受験者を合格させて採用する時には、合格させる理由があります。
資格や実績が素晴らしいから。
授業がものすごく上手だから。
自己アピールが群を抜いているから。
志望動機から、ものすごい情熱と意欲を感じるから。
などなど、理由はいろいろとあり得るでしょう。
あなたは、教採の受験者として、あなたが合格するとして、なぜ、合格するのかを予測できますか?
他の受験者ではなく、あなたが合格するとしたら、なぜ、合格するのでしょうか?
採用側(面接官)は、あなたのどこを評価して、合格に値すると判断するのでしょうか?
その理由は、決して、次のようなものではありませんよ。
あなたの恩師の話。
抽象的な「継続力がある」、「やる気がある」、「あきらめない心がある」といった、思いつきの自己アピール。
高校時代や大学時代のたいしてインパクトもないアルバイトや部活の話。
もし、あなたが、自分が面接で合格する理由を予測していないのであれば、あなたは行き当たりばったりで、教採の面接を受けていることになります。
あなたは、なぜ自分が合格するのかを知らずに、宝くじでも買うように、面接を受けていることになります。
だから、不合格になるのです。
だから、何度も何度も面接で不合格になるのです。
私は、ここで勝負する!
私は、この強みで勝負する!
というものがなければダメなのです。
レクサスは、車だから売れているのではありません。
レクサスは、高級車という理由があるから売れているのです。
プリウスは、車だから売れているのではありません。
プリウスは、ハイブリッド車だから売れているのです。
軽自動車は、車だから売れているのではありません。
軽自動車は、コンパクトで低コストだから売れているのです。
あなたは、なぜ合格するのですか?
頑張って教採を受験するだけでは、合格しませんよ。
頑張って面接で語るだけでは、合格しませんよ。
あなたの強みはなんでしょうか?
あなたはどこで勝負するのでしょうか?
採用側はあなたのどの強み、どの魅力を評価して、合格させるのでしょうか?
これを探すことが必要です。
これを伝えることが必要です。
これを伝わる言葉で表現することが必要です。
一緒に見つけましょう。
難しいことではありません。
一緒に探しましょう。
必ず見つかります。
一緒に言葉を磨いていきましょう。
必ず伝わる語りができあがります。
今年こそ、本当の強みで、本当の魅力で、教採合格を勝ち取りましょう!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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