実は、共通の特徴があります。
今日は、面接で不合格になる人の特徴について、お話しましょう。
結論から言うと、その特徴とは、次の5つです。
(1)結論から話さず、状況説明から話し始める。
面接の語りが上手い人は、質問に対して、まず結論から答えます。
面接の語りが下手な人は、質問に対して、状況説明を積み重ねます。
例えば、
「いま、一番熱中していることは何ですか?」と
いう面接の問いに、
語りの上手い人は、例えば、「はい。B級グルメの食べ歩きです。B級グルメに魅力を感じたのは・・・」とう風に、結論から話します。
語りの下手な人は、例えば、「はい。私は小さい頃から、食べることが好きで、小学校の頃から、給食も大好きでした。給食で、地元の料理が出たことがあり、その時には、それが何かよく分からなかったのですが・・・」という風に、「B級グルメ」にいたるまでの状況を延々と話します。
でも、聞き手は、最終的にいきつく答えが「B級グルメ」だとは知りませんので、何が言いたいんだろうと、イライラしながら聞くことになります。
(2)一文がダラダラと長い。
語りが下手な人に限って、一文が長いのです。
例えば、「私は、幼稚園の頃からサッカーをしているのですが、ずっとサッカーが好きで、あまり上手くはなかったのですが、中学校では、サッカー部のレギュラーになり、高校では、県大会で3位になり、ちょっと自信が出てきたので、大学では・・・」という風に、文が全然切れずに、延々と続きます。
そして、結局、言いたいことが分からない。
結論も最初に出てこないし、ダラダラしゃべるので、聞く方はイライラです。
(3)どこかで聞いたような耳に心地よいだけの言葉を多用する。
大した想いもなく、あまり物事も考えていない人は、語りで、どこかで聞いたように耳に心地よいだけの言葉を多用します。
子供に寄り添う。
笑顔で溢れる学級。
一人一人の個性を大切に。
褒めて伸ばす。
子供の居場所をつくってあげる。
などなど、どこかで聞いたような言葉ばかり使って話します。
もちろん、一つ一つのフレーズが持っている教育的な意味は深いものがありますが、ほとんどの場合、こういうフレーズを使う人は、そこまで深く考えていません。
「子どもに寄り添う」とは、具体的にはどのような指導・教育をすることなのかを、明確に語れる人はほとんどいません。
ただ、言葉で遊んでいるだけなのです。
聞き手の心を動かす語りにはなりません。
(4)自分には分かっていても、相手には分かっていないことを、簡潔に表現しない。
面接で語る自分のことは、自分が一番分かっています。
でも、聞き手は自分の過去や経験や思い出を知らないので、簡潔に伝える必要があります。でも、それができていない人がいます。
例えば、「私は、部活に力を入れ、部活では部長となり、50人の部員をまとめて・・・」という風に、延々と話すのですが、そもそも何部なのかが聞き手には分かりません。
自分では、自分が部活と言えば、~~部に決まっていると思っていても、それは聞き手には通じません。
サッカー部?野球部?柔道部?華道部?茶道部?英語研究部?
部活の内容によって、イメージが違います。
例えば、いかつい体育会系の受験者が、茶道部の部長だったと言えば、そのインパクトはものすごいものがあり、文武両道の粋な人として、大いに好感度を持ってもらえるかもしれません。
「部活」ではなく、「~~部」と、相手がイメージできるように語る必要があります。
(5)いかにも面接対策本を読んだような、きまりきったパターンで話す。
もうこういう人は、救いようがないのですが、本当に困ったものです。
例えば、「私は、昨年、アメリカに海外旅行に行きました。その時、~~~な経験をしました。これを活かして、これから教師として頑張っていきたいと思います。」みたいなことを言います。
本当にすごい経験で、それが活かせることなら、それでもいいのですが、こう言う人は、
「何でもいいから経験談を話す+これを活かして教育に邁進する。」
という公式に当てはめれば、語りになると錯覚しているのですよね。
だから、こういう人には、趣味を聞いても、熱中していることを聞いても、失敗体験を聞いても、押しなべて決まったように、「これを活かして・・・」と付け加えます。
それがなければいい話だったのにと感じることもしばしばです。
こういう人は、面接対策本か何かを読んで、こういうパターンで話さなければいけないと錯覚しています。
残念なことです。そして、不合格になるのです。
上記の5つの特徴は、面接で不合格になる人が、本当に共通して持っているものです。
そして、そういう人は、上記の5つのすべてに当てはまる人がとても多いんですよね。
1月16日(土)の東京面接校、1月30日(土)の大阪面接校で、上記のような面接の語りをしていたら、鬼講師・鬼軍曹が、許しませんよ!!(微笑)
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
コメントはまだありません