教師は、常に子供の可能性を信じ、その成長を支援します。
教育の世界で、教師が子供を「こいつダメだな!」と見限ることは許されません。
しかし、教師と子供との関係では、あり得ないことでも、一般の世の中では、あり得ることはたくさんあります。
先程の、「こいつダメだな!」というのも、教師は子供に対しては持ってはいけませんが、一般の世の中では、普通にあり得ることです。
大人と大人、職業人と職業人の間では、一定の双方向の信頼関係を構築することが必要です。一定の信頼関係の構築のためには、信頼に足る言動が必要です。
教師志望者の一部には、教師としての自分が子供に対して接するのと同じように、世間の人も自分に接してくれると勘違いしている人がいるようです。
学校で子供がどんなに愚かなことをしても、教師はそれを成長への過程だと考えて、その愚かな行為が理由で、その子どもを見限ることはありません。
しかし、一般の世の中で、大人が愚かな振る舞いをすれば、それが原因で、見限られることは充分にあり得ます。
大人がいったん信頼を失えば、失った信頼を回復するには、ものすごい時間と努力が必要です。
大人が信頼を失うような失敗をしたときには、周囲の人は、その失敗を成長への過程だとは考えてはくれません。「愚かな奴だ!」と見限られることも少なくありません。
教師志望者の一部は、この厳しさを知りません。
世の中は、みんな自分の成長を温かく見守ってくれるはずだと誤った期待をしている人がいます。
大人にとっての世の中は、そんなに甘くないですよ。
大人の世界で、「こいつダメだな!」と見限られたら、それで基本的にはゲームオーバーです。
甘えんじゃないよ!!
私も時々、「こいつダメだな!」と思う人に巡り会ってしまうことがあります。
それが子供なら、私も一人の教育者として、温かく見守り、成長への期待に繋げます。
でも、それが大人で職業人なら、話は別です。
「こいつダメだな!」と思ったら、ゲームオーバーです。
「こいつダメだな!」と人に思わせる人は、社会人・職業人としては、失格です。
そして、私という一人の人間は、そういう人は嫌いです。
これはどうしようもないですね。
嫌いになるんです。
「こいつダメだな!」と思うんです。
ですから、そういう人とは、それ以降、あまり関わりを持たないようにします。
教師志望者の一部は、ここのところが分かっていないんですよね。
学校では、子供が先生から嫌われるということは、まずないでしょうが、一般の世間では、人は人を嫌いになります。嫌うというよりは、信頼できないということですね。
社会人として、職業人として、周囲の人の信頼を裏切らないふるまいをすることは、とても大切ですね。
私もこのことを自覚して、精進することに、決意を新たにしました。
今日は、ちょっと毒舌でしたね。。。(微笑)
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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