語るときは、目的意識と相手意識を持つことが、絶対に必要ですよ!!

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基本中の基本ですが、語る時には、

目的意識と相手意識

が必要です!!

たぶんこれは、小学校、中学校、高校でも、国語の時間などでしっかりと習っているはずです。

目的意識とは、何のために話すのかという意識です。

相手意識とは、話す相手は誰なのか、どんな人なのかという意識です。

つまり、どんな目的を達成するために、誰を相手にして話すのかという意識を持たなければいけないということです。

教員採用試験の面接の語りで言えば、

目的意識は、当然、「教員採用試験に合格する」、あるいは、「面接で高得点を勝ち取る」ということになります。

相手意識とは、面接官は、40代~50代の校長・教頭(経験者)、教育委員会の幹部職員、あるいは、民間人で会社の経営者や弁護士等の地域の名士ということを知ることです。

目的意識について言えば、教採に合格する、あるいは、面接で高評価を得るが、目的ですから、その目的を達成しない語りは、無意味ということになります。

名前や受験番号を聞かれたのなら、事実だけを答える必要がありますが、通常の面接質問なら、合格するために、高い評価をもらうために語る必要があります。

ですから、「趣味は何ですか」と聞かれて、「はい。読書です」では、ダメなんです。

確かに、事実は伝えていますが、事実を伝えるのが目的ではありません。語りを聞いてもらって、人間的な魅力や教師としての資質を感じ取ってもらうことが目的です。

事実だけを答える語りをしてしまうということは、目的意識を持っていないということです。

事実だけを面接で語る受験者に、「なぜ、そう答えるの?」と聞くと、ほとんどの人が、「質問されたから、質問に正直に答えただけです。」と言います。

質問に正直に答えるというのは、面接の語りの目的ではありません。

もちろん、正直に答える、つまり、ウソは言わないというのは、語りの倫理ではありますが、ウソを言わないというのが、究極の目的ではありません。

目的はあくまでも、合格を勝ちとる、語りから垣間見える魅力や資質を高く評価してもらうです。

私はいつも言っていますが、面接はアンケートではありません、オーディションです。

事実を事実として答えるのがアンケートなら、オーディションは、目的を持ち、オーディエンスをもったパフォーマンスです。

ここの違いが分からない人は、いつまでたっても、語りが平凡で退屈で、面接で高得点を取ることはできません。

また、相手意識を正しく持つことも重要です。

相手意識とは、単に相手のプロフィールを意識するということではありません。

自分の語りを相手がどう受け取るかを精密に予測して話すということです。

例えば、「あなたがこれまでに一番熱中したことは何ですか?」と聞かれて、

「はい。高校時代の部活動です。私は部活動では、部長となり、100人以上の部員をまとめ、県大会でも優勝することができました。」

のように答えてもダメダメです。

なぜなら、「部活動」では、相手には伝わらないからです。

サッカー部?野球部?茶道部?書道部?

あなたは、自分が一生懸命やった部活動ですから、「部活動」と言えば、サッカー部に決まっていると思うかもしれませんが、聞き手にはそれは分かりません。ですから、一言、「サッカー部」と言えば、相手には瞬時にビジュアルイメージ的にあなたの部活動について理解してもらえます。

自分には、どんなに鮮明な記憶やイメージがあっても、初対面の面接官には伝わりませんよ。

だから、相手にビジュアルに理解してもらえるように、語ることが必要です。

部活動と言っても、相手には何部なのかが分かりません。

でも、サッカー部とか茶道部と言えば、聞き手は、サッカーをしている姿とか、お茶を立てている姿を容易に頭の中でビジュアルに想像できます。

相手が心の中で、ビジュアルに想像できるような話し方が重要です。

ですから、「私はアルバイトを頑張り、アルバイトを通して、~~を学びました」ではダメですね。

どんなアルバイトなのかをまず話す必要があります。

コンビニでのアルバイトなのか、図書館でのアルバイトなのか、野球場でのアルバイトなのか、といったアルバイトの場所などを相手がビジュアルに想像できるように話さなければ、相手の心をつかむ語りはできません。

コンビニでのアルバイト、図書館でのアルバイト、野球場でのアルバイト、これらの言葉を聞いただけで、聞き手の頭の中には、何らかのビジュアルイメージ、つまり、コンビニで働いている姿、図書館で働いている姿、あるいは、野球場で働いている姿をビジュアルに想像します。

このビジュアルなイメージを利用しながら、語りで、相手の心をつかみ取ることを目指すわけです。

自分の記憶にとらわれて、何がどこまで相手に通じるかを考えないで、独りよがりな話し方をしてもダメです。

語りの際の基本中の基本の、目的意識と相手意識、もう一度、頭の中にたたき込んでおくことが必要ですね!!

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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