高級ホテルでは、例えば、「近隣の飲食マップはありますか?」と聞いて、たとえ、そのような飲食マップがなかったとしても、
「申し訳ございません。飲食マップというのはありませんが、この周辺マップに主要なレストランが記載してあります。」
とか、
「申し訳ございません。飲食マップはありませんが、ホテル近隣のレストランや飲食店をすぐにリストアップしますので、どのようなお店をお探しか、お教えいただけますか?」
という風に、できないことの強調ではなく、できることのオプションを提示してくれます。
「低級」ホテルなら、
「ありません。」
だけで済ましがちです。
教員採用試験の受験者でも同様です。
能力ある人は、できないことの言い訳をせず、できることを言います。
例えば、講座で、「前回の宿題をやってきましたか?」と聞けば、合格しそうな人と、不合格になりそうな人の答えの違いは歴然としています。
合格しそうな人は、「全部はできませんでしたが、1問目から4問目まではできました。5問目と6問目は、まだできていません。」という風に答えます。
何ができたかを答えてくれます。
不合格になりそうな人は、「学校で遠足の準備があったので、宿題ができませんでした。」と、なぜできなかったのかの言い訳に終始します。
実は、私には、この時点で、誰が合格し、誰が合格しないかの大体の見当がついてしまいます。
また、講座の出席・欠席についてもそうです。
合格しそうな人は、講座を欠席するときも、「次回の講座は欠席することになるので、補講について相談させてください。」とか、「次回の講座はお休みしなければならないので、XX校で時間帯別補講をしてもいいでしょうか。」と、欠席に伴う補講の相談をしてくれます。
不合格になりそうな人は、「学校で運動会があるので欠席します。」とか「研究授業の準備があるので欠席します。」などと、欠席する理由ばかり雄弁に述べて、補講の相談などは、こちらから言い出すまでしません。
できないことを、なぜできないかを証明しても仕方がありません。
それより、何ができるのか、何をしたいのかを話すべきでしょう。
本当に、こういったことで、合格しそうな人なのか、不合格になりそうな人なのかが分かるのです。
そして、実際に予想通りになります。
できない言い訳ばかり探している人は、教員採用試験にも合格しないのです。
ですから、どうか、皆さん、できない言い訳をするのをやめて、何ができるのか、何をしたいのかを語るようになってくださいね。
そうすれば、教員採用試験にも合格する道が開けてくると思いますよ。
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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