教員採用試験の筆記試験の対策では、教職教養でも、専門教養でも、
1冊の本を何回も繰りかえしてやるよりも、数冊(5~6冊)の本をまんべんなくやる方が、はるかに合格に近付きますよ!!
21世紀になっても、まだ、「1冊の本を繰り返してやり、破れるくらいにやる」ことが合格の秘訣だなんてアドバイスをする先輩がいるそうですが、
大間違いです!!
こんな根拠もない根性論みたいな美学を振り回して、後輩の合格可能性を台無しにしてはいけませんよ!!
一冊の本を繰り返して、破れるまでやるのがいいなんて、単なる根性論、昭和の美学です。
まだ、本の種類が多くなく、人々の所得があまり多くなかった昭和の頃の、美学です。
本の種類も多くなり、お小遣いやアルバイトで稼いだお金で、数冊程度の本なら買える、現在では、通用しない美学です。
スポーツの練習だって、昭和の根性論ではダメですよね。
科学的な練習法が必要です。
スポーツ科学は、れっきとしたサイエンスです。
筆記試験の学習法も科学的なやり方があります。
1冊の本を繰り返しなんて、一昔前の、「水も飲まずに練習する」というのと同じくらい、愚かなことです。
教職教養も、専門教養も、ものすごく広い範囲から出題されます。
ですから、1冊だけやればいいと言われると、とても魅力的なのですが、残念ながら、そんな勉強法では、合格は勝ち取れません。
もちろん、もともと知識・教養があり、学力がある人なら、1冊程度の勉強でも合格するでしょうが、一般にはそうはいきません。
世の中に出版されている教員採用試験用の問題集や参考書の全てを集めて、比較・検討してみると、それぞれに良さがあり、また、それぞれに足らないところがあります。
ですから、私は、教員採用試験用の問題集や参考書は、一つの志望教科(校種)あたり、数冊程度なので、すべてやれと力説しています。
すべてやれば、落ちが少なく、広い範囲をカバーすることができます。
私のように、日本で出版されている教員採用試験用の問題集や参考書をすべて集めて、1ページ1ページ徹底的に比較・検討した上で、最良の1冊を選んでやるというのならば、まだ、分からないではないですが、適当に1冊を選んで、それを何回もやるというのは、愚の骨頂です。
と言いますか、すべての問題集や参考書を集めて、比較・検討したら、1冊だけではダメだというのが、すぐに分かりますから、1冊だけをしようという人はいないでしょう。
たとえ自分はそれで合格したと言う人がいたとしても、その方法が本当に科学的に有効なのかどうかをしっかり検討する必要がありますよね。
その人が合格したのは、1冊の本を何回もやったからではなく、他の理由だったかもしれません。
美学はエピソードとして語るのは構いませんが、アドバイスとして語ると思わぬ弊害があります。
教員採用試験の教職教養や専門教養で合格したい人は、1冊の本を繰り返しではなく、数冊の本をまんべんなくやってくださいね。
今日のブログ記事は、ある方からの質問にお答えする形で書きました。
こんな質問があるから、それに答えるブログ記事を書いてほしい!!という人は、是非、メールをくださいね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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